逝かないで欲しかったな... ヨルシカ「ただ君に晴れ」の歌詞の意味を徹底解釈
編集: ひいらぎ最終更新: 2020/9/19
ただ君に晴れという曲名の意味を考察
「ただ君に晴れ」ってどういう意味でしょうか。
「ただ君に晴れ」という曲名の「晴れ」という言葉は、
晴れ着とか晴れ姿とかっていう言葉に含まれてますよね。
そう、「晴れ」っていう言葉は、陽とか明るいイメージがあるわけです。
つまり「ただ君に晴れ」の意味は、「ただ君に陽を」と言った感じでしょうか。
はい、意味わかりませんね。わたしもわかりません。
わかる方がいたら本当に知りたいのでコメント欄で教えてください。お願いします。
※追記
2018年夏、TikTokの音源に無断転載されヨルシカのファンと
TikTok勢の間で少しいざこざがありました。
ここで今回の騒動での個人的なお願いを。
私自身、n-bunaさんのボカロから聞いていて、
ヨルシカ結成と同時にヨルシカのファンになったほど昔から聴いております。
そんな古参のわたしは、現在いざこざは収まっているとはいえ、
まだイライラしております笑
なぜかって?
それはTikTok勢が「ただ君に晴れ」を「TikTokの曲だ!」というから。
わたしとしては、TikTokからファンになっていただけるのは嬉しいですし(ヨルシカも公式見解としてTikTokは放置すると言ってるので)、
一緒にヨルシカを盛り上げていきましょう!って感じですが、
絶対に昔から聞いてる人の前で「ただ君に晴れ」を
「TikTokの曲だ!」とは言わないでください。お願いします。
多分ぶん殴られますよ(言い過ぎ)
ただ君に晴れの歌詞の意味を徹底解釈
1番
「ただ君に晴れ」を歌詞解釈する前に「ただ君に晴れ」の世界観を。
この歌の登場人物である”君”はもうこの世にはいません。
”僕”の中に残っている”君”は、夏になると思い出す記憶だけ。
そんな切ないストーリです。
夜に浮かんでいた海月のような月が爆ぜた
バス停の背を覗けばあの夏の君が頭にいる
だけ
ヨルシカ-ただ君に晴れ
お盆になるまで思い出さなかった、”君”の記憶を突然思い出した。
あの夏、バス停の裏に隠れていた君の姿が頭にある。
それだけ。
ここの海月(クラゲ)がお盆を連想させますよね。
鳥居乾いた雲
夏の匂いが頬を撫でる
大人になるまでほら、背伸びしたままで
遊び疲れたらバス停裏で空でも見よう
じきに夏が暮れてもきっときっと覚えてるから
ヨルシカ-ただ君に晴れ
鳥居、乾いた雲。夏の思い出が手に取るように思い出せる。
大人になるまで、精一杯一緒に遊ぼう。
遊び疲れたら、バス停の裏でいつまでも空を見るのもいいかもね。
時期にお盆が終わって秋になっても
絶対に、絶対に忘れたりなんかしないから。
1番サビ
追いつけないまま大人になって
君のポケットに夜が咲く
口に出せないなら僕は一人だ
それでいいからもう諦めてる
だけ
ヨルシカ-ただ君に晴れ
君に追いつけないまま大人になって、
(君が天国に行ってしまっているから追いつけない)
記憶の中の君のポケットからまた記憶がゆっくりと消えていく
それを「嫌だ」といえないから僕は一人になった。
それでもいいやってもう諦めてるけど。
それだけ。
2番
夏日乾いた雲山桜桃梅錆びた標識
記憶の中はいつも夏の匂いがする
写真なんて紙切れだ
思い出なんてただの塵だ
それがわからないから、
口を噤んだまま
ヨルシカ-ただ君に晴れ
夏日、乾いた雲、山桜桃梅、錆びた標識。
君との記憶はいつも夏の匂いがする。
写真なんて、何の価値もない。
思い出なんて、所詮夏が終われば消えてしまう。
それがわからず口に出せないから
わたしはいつも一人だ
2番サビ
絶えず君のいこふ
記憶に夏野の石一つ
俯いたまま大人になって
追いつけないただ君に晴れ
口に出せないまま坂を上った
僕らの影に夜が咲いていく
ヨルシカ-ただ君に晴れ
いつも、毎年、君という記憶の存在が憩いになっているよ。
俯いたまま大人になって。
天国の君には追いつけないな。君ってやっぱりすごいね。
口に出さないまま人生という坂を登って大人になった。
僕らの記憶が徐々に薄れていく。
間奏
俯いたまま大人になった
君が思うまま手を叩け
陽の落ちる坂道を上って僕らの影は
ヨルシカ-ただ君に晴れ
俯いたまま大人になった。
そんなわたしを君が思うまま笑ってくれ。
大人になる程君の記憶が消えて行って。
ラストサビ
追いつけないまま大人になって
君のポケットに夜が咲く
口に出せなくても僕ら一つだ
それでいいだろ、もう君の想い出を噛み締めてるだけ
ヨルシカ-ただ君に晴れ
君に追いつけないまま大人になって。
君の記憶が徐々に薄れていく。
口に出さなくても僕らは一つだよね?
もう忘れてもいいじゃないか。
もう、君の思い出を詳しく思い出すことができない。
「ただ君に晴れ」という曲のまとめ
「ただ君に晴れ」という曲は
「”僕”の中に残っている”君”は、夏になると思い出す記憶だけ。」というように、
切ない曲でした。
曲を通してほぼ同じような歌詞が続き、
物語性はあまりありませんが
きっと、この歌詞の主人公である”僕”は”君”が死んでしまったことが悔しくて悲しくて
自分の中で受け止めきれていないんだと思います。
でも忘れたくないのに、そんな記憶も大人になるにつれて薄れていく。
そんな切ない感情を少ない言葉で伝えるn-bunaさんは天才ではないでしょうか。
suisさんの素敵な歌声と、n-bunaさんの歌詞が絶妙に絡まって、
とっても綺麗な曲になってました。
こんな素敵な曲を世に生み出してくれたn-bunaさんに感謝を。