【Official髭男dism/ESCAPADE】の歌詞の意味を徹底解釈 | 常軌を逸してでも気ままに生きていきたいんだ
編集: ひいらぎ最終更新: 2020/9/19
ESCAPADEという曲名の意味を考察
「ESCAPADE」という曲名にはどんな意味が込められているのでしょうか?
直訳すると、「常軌を逸した行動」「突飛な行動」となります。
常識から外れ、人々があっと驚くような行動ということですね。
その「突飛な行動」がこの曲に繋がり、出来上がった。
そしてもう一つ、常軌を逸していても気ままに生きていきたいという意味もあるのではないかと思いました。
「ESCAPADE」と「PARADE」を合わせた造語である「ESCAPARADE」がアルバムタイトルになっていることもあり、アルバム全体を通してこの意味が込められていると思います。
ESCAPADEの歌詞の意味を徹底解釈
1番
何度見つめても足りない
指でhold me tight
まるで夢みたい
何年やっても飽きることはない。
自分の手で奏でたい。
弾いてるとき、夢の中にいるみたいに幸せだ。
「指でhold me tight」とは?
一体どういうことなんだろうと悩んだのですが、
ボーカルである藤原さんはキーボードの担当でもあるんですよね。
きっと指で奏でる鍵盤のことだと解釈しました。
キーボードに対する愛情が歌われているのだと思います。
誰かが演奏しているものを聞いているだけじゃ物足りない。
自分の手で弾いて、夢のような心地よさを感じている。
そして、何年やっても飽きることのない、自分の大好きなものに対して、「抱きしめて」という表現。
歌い出し早々から、計りしれない音楽への愛が感じられますね。
どこの誰にでも言いたい
想い伝えたい
募りゆくばかり
どんな人にも僕たちの音楽を聞かせたい。
歌詞を聞いてほしい。
その想いはどんどん大きくなっていく。
きっと素敵な曲が出来たんだろうな〜と微笑ましくなるような歌詞です。
「どこの誰にでも」という部分は、たくさんの人に、という意味ももちろんあると思いますが、
その表現が、「その辺の道歩いてる人にも聞かせたい」という風に聞こえました。
心から嬉しいことがあると、知らない人にまでその喜びを聴いて欲しくなることありませんか?
テンションが上がって、誰でもいいから聞いてほしい。
それくらい、曲が出来たことにはしゃいでるのです。
とは言え、全ての人に曲を聴いてもらうことって難しいです。
そんなもどかしさも感じて、「募りゆくばかり」と言っているのかもしれません。
軽快なビートに乗っかって
余生の相場を狂わして
人生はまだイントロなんだって
僕に耳打ちした
弾むような曲のリズムが、僕の心も弾ませて、
子供の頃に戻ったような気分。
僕の音楽人生は年老いても続く。
あと何十年もこうしていられるんだ。
人生はまだまだこれからだよって言われたような気がした。
曲のビートも相まって、気持ちがハイになっていますね笑
「余生」とは、残りの人生という意味があります。
その「相場」とは、平均的な寿命から自分の年齢を逆算した年数のことでしょう。
自分があとどれくらい生きられるかという大体の年数を狂わす、つまり子供に戻ったような気分ということです。
そして曲の始めの部分である「イントロ」という言葉を使い、人生は始まったばかりと歌っています。
「耳打ち」そされるように、自分の中でその言葉が響いたのだと思います。
この先の期待に胸を膨らませ、音楽を死ぬまで続けたいという気持ちが伝わってきますね。
この世界に溢れかえってる矛盾を全部解決するかのような
華奢な体がそこに宿ったスマイルが
ありふれ過ぎた日常に新しくくれた曲がり角
曲がって突き当たりの公園で偶然見つけた神様
手を取り合って踊りませんか?
Ah Ah
どんな問題ごとも、音楽の力で無くすことが出来る気がする。
こんなにコンパクトなボディの中にたくさんの音色が詰まっている。
その音色がくれた、新しいメロディ。
ふと降りてきた音楽の神様と、この喜びを分かち合いたい。
「華奢な体」や「宿ったスマイル」とは、きっと彼のシンセサイザーのことだと思われます。
シンセサイザーは、その小さな機械の中に、たくさんの種類の「音」が入っています。
「華奢な体」=シンセサイザーという楽器の中に入っている「スマイル」=音。
その音が作る音楽の可能性は無限大で、どんな世界の悩みも解決してしまう力があるように思える。
そう歌っているのだと思います。
そしてその後に続く「ありふれた日常〜踊りませんか?」の部分。
いつものさんぽ道を歩いていると、いつもは通らない曲がり角。
そこをなんとなく曲がってみると、公園があって、そこで神様を見つけた。
というのが私のイメージなのですが笑。
きっとこんな風に、曲のメロディーが藤原さんに偶然降りてきたのではないでしょうか。
曲作りで、煮詰まった時にちょっと違うことをしてみると、意外なところにアイデアがあった、という感じです。
タイトルにもある通り、「突飛なこと」をして偶然見つけた「神様」=メロディー。
その見つけたメロディーで、「踊りませんか?」と言って舞い上がっている様子が見えますね。
2番
どんな時でも守りたい
ただのby your side
いつでもウェンザナイ
どこの誰にも渡さない
頬にコピーライト
つけさして!いいじゃない!
この曲は僕が作った、
他でもなく、僕のもの。
僕が寝てる時でも、誰にも取られないように
著作権マークつけて守っていたい。
「コピーライト」とは著作権のことで、自分の物という意味がありますが、
それを「頬」につけたいほど、その曲に愛着が沸いているという意味に感じました。
そして「by your side」=あなたの側で、
「ウェンザナイ」=when the night(夜になっても)。
これはきっと自分のシンセに対しても言っているのではないかと思います。
いつどんな時も、昼も夜も、一緒にいたいと思うくらい大好きなんでしょうね。
右も左もわからないで
ストイックにかつ無我夢中に
なる君のこと羨ましいなんて
少し思ってしまった
音を奏でる以外出来なくて、
それだけに集中できるこの楽器のように、
いつも音楽だけをやっていられる生活が送れたら幸せだろうな。
これも自分のシンセに対して言っているのではないかと思われます。
人間は、音楽以外にもやらなければならないことが沢山あるでしょう。
やりたいことをやるためには、やりたくないこともやらなければならない。
でも一日中自分が好きなことだけやれたら、こんな幸せなことはないですよね。
シンセサイザーは楽器なので、もちろん音楽しか出来ない物です。
音楽をしている時が一番幸せだと思う彼は、
音楽だけが取り柄のシンセサイザーに憧れてしまうのだと思います。
考えても仕方のないことですが、それに生まれ変わることが出来たら幸せですよね。
この世界に敷き詰められた夢も 全部叶え尽くすかのような
ふたつの光 ホワイトよりも白い声で
断崖絶壁の夜空も吹き飛ばすほどの風が吹く
銀色の月のその裏側で 居眠りしている神様
奇跡を頂きありがとサンキュー!
Ah Ah
この楽器の奏でる音が、
世界中すべての人たちの、小さな夢から大きな夢まで、
一気に叶えてくれるような気がした。
煮詰まっていたのが嘘みたいに、曲が浮かび出した。
気まぐれでめったに現れてくれない音楽の神様、ひらめきをありがとう!
このシンセが作り出す音の無限の可能性が、
世界中の人たちの夢を叶えられるような力に感じられた。
そして、煮詰まって「断崖絶壁」にいるみたいだったのを、神様がくれたひらめきのおかげで突破できた。
そう歌っているような気がします。
その神様は、「月の裏側で居眠り」している気まぐれな神様。
現れてくれてありがとうと言っているのだと思います。
メロディーが生まれる奇跡の喜びを表した、音楽への愛情あふれる歌詞ですね。
この世界に溢れかえってる矛盾を 全部解決するかのような
華奢な体がそこに宿ったスマイルが
ありふれ過ぎた日常に新しくくれた曲がり角
曲がって突き当たりの公園で 偶然見つけた神様!
手を取り合って踊りませんか?
Ah Ah Ah さあ!
一度解釈したので割愛します
一度解釈したので割愛します
まとめ
これは恋愛の曲なのか?そう疑問に感じながら考えていると、「指でhold me tight」という歌詞から、きっとこれは、キーボーディストでもあるボーカル藤原さんのキーボード愛だと思いました
そして、苦しみを乗り越え出来上がった曲で、はしゃぐように喜んでいる歌詞なのだ。そう思いました。
大好きなことをやっている時の、期待やワクワク感と自由気ままな感じが伝わってきて、非常に共感できるものがありました。