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【RADWIMPS/君と羊と青】の歌詞の意味を徹底解釈 | 「群青」を3つの単語に分解した曲名は何を意味するのか?

編集: ひいらぎ最終更新: 2020/9/19

目次
君と羊と青という曲名の意味を考察
君と羊と青の歌詞の意味を徹底解釈
1番
2番
まとめ

君と羊と青という曲名の意味を考察

『君と羊と青』は「群青」を分解したものです。

この曲は2011年NHKサッカーのテーマソングとなっていることから日本代表のチームカラーをイメージしたタイトルだと思われます。
「群青」の元の意味は鮮やかな青色の絵具のことですが「青が群がる」という言葉から青春時代の若者たちを指して使われることもあります。

RADWIMPSは「群青」を3つの単語に分解しているので「君」「羊」「青」に一つずつ意味を込めているかもしれません。歌詞を見てみましょう。

君と羊と青の歌詞の意味を徹底解釈

1番

今がその時だともう気付いてたんだ
光り方は教わらずとも知っていた
眼の前の現在がもうすでに 思い出色していた
RADWIMPS -君と羊と青
解釈

自分が生きている今はすでに過去のもので自分には進むべき道が見えているし、その道に進むのはいまだと解っていた。

冒頭からこの曲は希望全開で始まります。

主人公はこれまで進むべき道に迷い途方に暮れていたのかもしれません。しかし、あることをきっかけにそれまでの暗闇に光が差して、まるで現在がすでに思い出になってしまうかのように彼は未来に向かって進み始めました。そこに迷いは一切ありません。


奇跡は起こるもんじゃなくて起こすものだと
手当たり次第ボタンがあれば連打した
『今』 がすり切れるくらいに生きてたんだ
精一 目一杯を
RADWIMPS -君と羊と青
解釈

奇跡を自分で起こすためにありとあらゆる手段を尽くした。
精一杯に、目一杯に、今という時間の中で自分の力を出し尽くして生きていた。

ここではどうにもならない現実をがむしゃらに抜け出そうとしていた以前の自分を振り返っています。「奇跡は起こすもの」と自分に言い聞かせながらもやることなすこと上手くいかなかったのでしょうか。それでも彼は諦めることなく精一杯に生きてきました。


喜怒哀楽の全方位を 縦横無尽に駆け抜けた日々を
RADWIMPS -君と羊と青
解釈

嬉しいこと、腹立たしいこと、哀しいこと、楽しいこと、いろんなことがある日々を走ってきた。

「何も起こさなければ何も起きない」これはこの曲が収録された『絶体絶命』のキーワードになっていると思います。

何も目標を持たずに淡々と過ごしていれば腹立たしいことも哀しいこともありませんが、同時に嬉しいことも楽しいこともありません。

目標を持ち生きているからこそ喜怒哀楽の激しい毎日を過ごすことになります。この曲の主人公には強い夢があり、夢に向かって時に泣いたり怒ったりしながら走っています。


君を見つけ出した時の感情が
今も骨の髄まで動かしてんだ
眩しすぎて閉じた瞳の残像が
今もそこで明日に手を振ってんだ
RADWIMPS -君と羊と青
解釈

君に出会ったとき、思わず瞳を閉じてしまうくらいあまりにも眩しかった。その時の感情が明日に向かって進むためのエネルギーになっている。

ここで初めて「君」という単語が出てきます。「君」は明日へのエネルギーとなるもので人とは限りません。たとえば何も目標がなく脱け殻のように生きていて、そんな中で夢に出会うと衝撃的に眩しく明日への活力となった、ということでしょう。



2番

世界が僕らを置き去りにするから
負けじと彼らをなおざりにしてやった
するとどうだ寂しがったこの世界が
向こうから割り込んできた
RADWIMPS -君と羊と青
解釈

周りの出来事を考えず自分らしく生きることで、今まで自分たちを待ってくれなかった世界も自分たちについてくる。

時の流れはとても速く、少しボケッとしている間に通りすぎていきます。気が付けば自分だけが置いてけぼりにされたような感覚。うかうかと休んではいられません。忙しい世界ですね。

しかし、そんな世界に必死について行こうとしていた主人公はある日、ついて行くのを辞めます。

自分のペースで歩き出す。すると足早だった世界も自分に合わせるようにゆっくりと流れ出します。

全ては気持ちの持ち方次第だと諭してくれています。


今日の僕を賞味できる期限は今日
眠らせて 腐らせるくらいならばと
青いままでヘタもとらず落ちた僕を
君が受け取ったんだ
RADWIMPS -君と羊と青
解釈

今、行動を起こさなければ僕は腐ってしまう。
まだ未熟だけど行動するなら今しかない。

まだ行動を起こすには早すぎる、と躊躇してしまうこともあるかもしれません。

しかし、今行動を起こさないともう起こせなくなるかもしれません。

主人公は「君」に背中を押されて動き出します。


苦いけど 苦しくはないよと 君は
酸っぱいけども 悪くはないよと そう言った
RADWIMPS -君と羊と青
解釈

まだ僕は半人前だけど、君は「問題ない」と言ってくれた。

まだまだ青いままで動き出した主人公ですが「君」は全てを受け入れてくれます。

「夢を追いかけている時、自分が未熟かどうかは関係ないよ、気にせず追いかけよう」というメッセージだと思います。


起承転結の『転』 だけを
欲張って頬張った僕らの日々よ
『結』 することなどのない日々を
RADWIMPS -君と羊と青
解釈

事態が解決することだけを望み行動し続けた日々。
決して終わることなどない日々。

起承転結は「起承」で物語が導入され「転」で問題が解決し「結」のエンディングへと向かいます。

「転」だけを望むということは夢や目標が良い方向に動き続けることを望んでいるということでしょうか。そして、終わることなく夢はまだまだ続きます。


君を見つけ出した時の感情が
この五臓の六腑を動かしてんだ
眩しすぎて閉じた瞳の残像が
向かうべき道のりを指差してんだ
RADWIMPS -君と羊と青
解釈

1番とほぼ同じなので割愛します。

1番とほぼ同じなので割愛します。


リアルと夢と永遠と今と幻想が
束になって僕を胴上げしてんだ
あの日僕らを染め上げた群青が
今もこの皮膚の下を覆ってんだ
RADWIMPS -君と羊と青
解釈

現実、夢、過去、現在、未来。僕の行動が僕を胴上げする。
あの時があったから今がある。

最後の1文で過去の葛藤から解き放たれたかのように思えます。主人公の今までの行動が夢に繋がりこれからも主人公を動かして行きます。ここで出てくる「群青」が何を指しているのでしょうか?「青かった自分たち」のことか「あの日の輝かしい出来事」なのか「青い空の下で努力し続けた日々」のことでしょうか。いずれにせよ、その過去があったからこそ、これからもへこたれることなく突き進んで行けます。


まとめ

歌詞を読むと「君」は恋愛対象としての「君」ではなく「夢の対象」と考えることが出来ます。「青」は「半人前」「成功体験」「努力した日々」という3つの意味で受けとることが出来ます。

「羊」は歌詞には登場しないので推測ではありますが羊の隠語は「白紙」なので、君(夢)が羊(白紙)で青(半人前)の僕を変えた、或いは、君(夢)が羊(白紙)を青(努力)で染めていく、というメッセージが込められているのではないでしょうか。

「生まれて来たからには必ず死が訪れて、その間の過程は回り道でしかない」という哲学から始まるアルバムの中において、この曲は「努力は無駄じゃない」という強い意志を届けてくれます。

目標を見失い途方にくれてもとにかく前に進むんだ、夢は受け入れてくれる。そういうスタンスに立てば世界を自分の手で動かすことが出来ます。

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