【ヨルシカ/詩書きとコーヒー】の歌詞の意味を徹底解釈 | 幸せの価値ってなんだろう。
編集: ひいらぎ最終更新: 2020/9/19
詩書きとコーヒーの歌詞の意味を徹底解釈
1番
最低限の生活で小さな部屋の六畳で
君と暮らせれば良かった それだけ考えていた
幸せの色は準透明 なら見えない方が良かった
何も出来ないのに今日が終わる
解釈小さな一室で最低限の生活水準で君と暮らせればそれでよかった・・・なんて最近はそればっか考えていた。
幸せは見えそうで見えなかった。叶わない幸せなら見えない方が良かったな。
何も出来ないで今日が終わる。
エルマと暮らせるだけでよかった。というエルマ思いの歌詞を歌った部分ですね。
「準透明」と聞けば、ヨルシカファンなら”準透明少年”を思い出される方も多いでしょう。その準透明少年の歌詞の中に「目に見えないから透明で、透明だから価値がない」というn-buna氏の表現がありました。
その表現から考察すると、「準透明」とは、「目には見えないけれど頭の中にはあって、価値のあるもの」と解釈できます。
最低限の生活で小さな部屋の六畳で
天井を眺める毎日 何かを考えていた
幸せの価値は60000円
家賃が引かれて4000円
ぼやけた頭で想い出を漁る
解釈最低限の生活水準で暮らしている六畳の小さな一室で、天井を眺めながら「幸せとはなんなのか」を考えていた。
幸せの価値は60000円。家賃が引かれて4000円。
たった4000円の価値しかないのかと焦ってぼやけた頭でエルマとの想い出を漁る。
「何かを考える」とは前後の歌詞から幸せの価値を考えていると解釈できます。
「幸せの価値は60000円。家賃が引かれて4000円。」の部分。ここは、今までエルマと一緒にいた時間が、エルマがいなくなったことによって空き、その空いた時間に働いた給料が60000円。そこから56000円の家賃が引かれて4000円であるということを言っているのでしょう。
つまり、「エルマと一緒にいること」が主人公の幸せだと解釈すると、エルマと一緒にいた時間が60000円の価値で、そこから家賃が引かれて、主人公の幸せ(=エルマと一緒にいるという価値)は4000円しかないということを表現したいのでしょう。
冷めた目で愛を語るようになっていた
冷めたコーヒーも相変わらずそうなんだ
嫌いだ
解釈冷めた目で愛を語るようになっていた
冷めたコーヒーも相変わらずだった。
嫌いだ。
冷めたコーヒー。エルマがいた頃はコーヒーが冷めたら交換してもらっていたのでしょうか。それとも主人公の冷めた心を表現しているのでしょうか。
わかんないよ わかんないよ
わかんないよ わかんないよ
想い出になる 君が邪魔になっていく
わかんないよ わかんないよ
わかんないよ わかんないよ
わかんないよ
上手な歩き方も
さよならの言い方も
解釈わかんないよ
思い出になっていく君が邪魔になっていってしまう。
わかんないよ
上手な人生の歩み方も君を忘れる方法も
上手な歩き方というのは、人生の歩み方のこと。さよならの言い方というのはエルマを忘れる方法のことを歌っているのでしょう。
記憶に残り続けるエルマが、自分の人生を邪魔をする存在になってしまっていると感じている主人公。それでもエルマは主人公にとって大切な人ですから、「わかんないよ」と繰り返すのでしょうね。
2番
最小限の音量で 少し大きくなった部屋で 止まったガスも思い出もシャワーの冷たさも書き殴った 寿命を売るなら残り二年 それだけ残してあの街へ 余った寿命で思い出を漁る
少し大きくなった部屋の中で最小限の音で僕の人生を書きなぐった。 もし寿命を売れるなら2年だけ残して全て売ってしまおう。 2年だけ残してエルマのいるあの街へ行きたいな。 余った寿命で思い出を漁る。
少し大きくなった部屋。主人公は新しい部屋に引っ越したのでしょうか。エルマと別れて新しい生活が始まっているということを匂わせますね。
晴れも夜祭りも関町の街灯も 雲も逃げ水も斜に構えた歌詞観も 詭弁だ
君のかいた詩なんて全部全部 詭弁だ
特に解説する部分がないため省略します。
わかんないよ わかんないよ わかんないよ わかんないよ 想い出になる 君が詩に成っていく わかんないよ わかんないよ わかんないよ わかんないよ わかんないよ、忘れられる方法も これからの使い方も
わかんないよ。 思い出になってしまう。君が僕の書く詩になってしまう。 わかんないよ。 わかんないよ、君を忘れる方法も、残りの人生の使い方も。
これからの使い方とは、主人公の残りの人生の使い方のことを指すのでしょう。
少し前の歌詞に「寿命を売るなら残り二年」という歌詞があるので、できることなら、エルマがいないなら残りの人生を売ってしまってあの街に行きたいという主人公の思いが感じられますね。
しかし、もちろん寿命をうることなんてできるはずがありません。だから、「わかんないよ」と何度も悩んでいるのでしょうね。
冷めた目の中で君の詩を書いていた 僕のこの日々は君の為の人生だ 夢も儚さも君の口も目もその指先も忘れながら ほら、そろそろ詩も終わる 時間だ
冷めた目で君を描き続けた。 僕の残りの人生は君のための人生だ。 君の口も目もその指先も徐々に忘れながら描き続けるよ ほら、そろそろこの詩も終わりだ
月日が流れるにつれエルマの暖かさもエルマの容姿も忘れてしまう主人公。
いくら忘れてしまってもエルマを描き続けるようです。もしかしたら、徐々にエルマという概念を詩として書いているのかもしれませんね。
わかんないよ わかんないよ わかんないよ わかんないよ 想い出になれ 君よ詩に成って往け わかんないよ わかんないよ わかんないよ わかんないよ わかんないね 人は歩けるんだとか それが当たり前だとかわかんないさ わかんないよ
わかんないよ 思い出になってしまえ。エルマ。君は詩になっていけ わかんないよ 人は前に進めるんだとかわかんないよ。
わかんないと悩み続けながら主人公が出した答えは”エルマという詩を書くこと”なのでしょうか。
エルマに固執することを選択した主人公はこれからどうなっていくのか。次の曲を解釈するのが楽しみです。