【Eve/ラストダンス】の歌詞の意味を解釈
編集: ひいらぎ最終更新: 2020/9/19
ラストダンスという曲名の意味を考察
PVや歌詞から予想するに文字通りの意味、最後のダンスということでしょう。
この曲の主人公はなにか夢を持っていた。しかし、その夢が立たれようとしている。そして何かに葛藤し、悩んでいます。その夢こそがダンスなのではないでしょうか?
そしてラストダンスをいつにするか、つまり、自分の夢への終止符について悩んでいる、と解釈できます。
ラストダンスの歌詞の意味を徹底解釈
1番
ここに蔓延る摩天楼
君の確かな芽を摘んできた
解釈東京に乱立する高層建築物
君の大事な夢を摘んでしまった
ここのMVには東京タワーが出てきます。
蔓延る摩天楼とは高層建築のことで、MVに東京タワーを用いることで舞台が東京であると表現していると考えられます。
また東京で夢ときくと、夢をかなえるために上京するというシチュエーションが真っ先に浮かびます。
この主人公もそうなのでしょう。しかし、何かがあってその夢がつぶされそうになっている。
MVを見る限りでは、何かしらの病気であることが推測されます。
叶えたいもの全て奪い攫っては
僕をねじ曲げてく
解釈叶えたかったものを奪われ、自分がねじ曲がっていく
かなえたかった夢が病気により失われてしまい、その事実に自分がねじ曲がり、ひねくれていくという一文でしょう。
価値観違い 嫌いなあいつは
滑稽なんて嗤いあって
上品な言葉 乗せあって待って焦って足掻いた
せっせ 知恵を絞って せっせ 欲をかいて
エゴに堕ちてゆけ
解釈価値観の違う自分は今の自分を滑稽だとあざ笑っている
上品な言葉で取り繕おうとあがくけど
そうやって知恵を絞って欲をかいてあがいて、エゴで落ちぶれていけと。
ここから、「あいつ」というワードが出てくるようになります。
この曲は夢に苦しむ主人公の葛藤を描いているといっても過言ではないため、まったくの他人とは思えません。
ここでは、もう一人の自分、あきらめを促す主人公自身の感情だと解釈します。
その「あいつ」は葛藤し、知恵を絞り、欲(=夢)にすがる自分自身をあざ笑っているのです。
あなたは言った 消耗品さ
だけど私は まだ考えてるわ
いつかまた こうやって
踊ってやってくれないか
解釈「所詮消耗品だ」そういう自分もいるけれど、こう考える自分もいる。
「いつかまた、あの時のように踊れるはずだ」と。
ここでの「あなた」は、前節の「あいつ」と同じでしょう。
主人公のあきらめる感情は、「所詮消耗品なんだからあきらめろよ」と促します。
しかし、昔を思い浮かべ、またこうやって(昔のように)踊れるはずだ、という感情もあるのです。
辛気を纏った 少年少女
憂さを晴らした イエスマン患者
誰も何者でもないもの
真意を知れば最期になるならさ
舌が乾くまで話そうぜ
解釈辛気臭い感情もあきらめる感情もあるけど、真意は自分の中にしかないのだから、じっくり考えよう
少年少女とイエスマン患者は、主人公の感情を表す暗喩であると考えられます。
気が重くなったり、あきらめを肯定したいという感情もあるけれど、それは自分の真意ではない。
それを知れば最期になる=どうすればいいか決断がつくから、舌が乾くまでじっくり自分自身と語ろう、という節です。
虚勢を張って 自分を失った
虚言を吐いて 幻になった
馬鹿になって 宙を舞って
したらもう 壊れてしまいました
解釈虚勢を張って虚言をはいて頑張って、そうしたら自分を失ってしまって壊れてしまった。
ここは、過去の主人公を表した一節だといえます。
どうしてこんなことになってしまったのか。
おそらく、夢を追いかけるあまりかなりの無理をしてしまい、その結果壊れてしまった、という内容だと思われます。
2番
純粋で透明な少年のさ
感情に魔を差してやってんのさ
思い出して思い出して考えては
辿り着きさえもしないや
解釈純粋で透明だった自分に魔がさす。
思い出して考えても、答えにはたどり着けない。
透明な少年とは、病魔に侵される前の夢を追いかけていた自分です。
純粋に夢をおいかけていた昔のように夢を追いかけられるのか、葛藤して悩んでいます。
しかし、答えは出ないのです。
あなたが言った 本当の意を
世界の片隅で考えてるわ
冷えきった 嘘さえも
溶かしてやってくれるのなら
解釈あきらめようとした自分が言った言葉の意味を頭の隅で考えている。
冷え切ったように見えた嘘も、溶けて真意に気づく。
このあなたは、序盤で出てきた主人公をあきらめさせようとする自分自身です。
それがいった言葉を世界=頭のなかで考えます。
そして、冷え切った嘘は溶け、その真意に気づきます。
これは推測になりますが、「あなた」は主人公が傷つくのを見たくなくて、嘘のあきらめを促す発言をした、ととれるのではないでしょうか?
孤独を知った才能人と
明日を選んだ メランコリー患者
戻れない僕にさようなら
指を咥えて 泣いても無駄だから
いつかまた
解釈孤独を知り、あきらめようとする自分と決別。
指をくわえて泣いてても意味がないから、明日を肯定していく。
最初の2文は、ずっと相反していた主人公と「あいつ」であるといえます。
孤独を知った才能人が「あいつ」、明日を選んだメランコリー患者が「主人公」といえます。
そんな「あいつ」と決別し、明日へ歩んでいく、という一節です。
最終列車を待つわ
あなたの帰りはないけど
ここに居るべきではないこと
今全てを飲みこめやしないけど
解釈ラストチャンスへ向かう。
もう「あいつ」はいないけど、割り切れないこともあるけど、あきらめれないことはわかるから。
あなた=「あいつ」との決別の続き。
いろいろと問題はまだあるけど、あきらめきれない自分に気づいて前に歩んでいく歌詞です。
遠くからみたら あなた幸せそうねでも
痛くて 痛くて 全部知ってるから
解釈遠くからみた「あいつ」は幸せそうだけど、その決断が痛くてきつくて苦しいことも知っている。
あきらめることを決めた「あいつ」を振り返ります。
一見夢へのしがらみから解放され、幸せそうに見えますが、そのあきらめるという決断に含まれる苦しみ、痛みを主人公は理解しているのです。
あなたは言った 消耗品さ
だけど私は まだ考えてるわ
いつかまた こうやって
踊ってやってくれないか
辛気を纏った 少年少女
憂さを晴らした イエスマン患者
誰も何者でもないもの
真意を知れば最期になるならさ
舌が乾くまで話そうぜ
ここは一度解釈しているため、割愛します。
ここは一度解釈しているため、割愛します。
そして僕ら逸話になって
今不確かな笑みを浮かべては
誰も知らなかった物語を今
君に話すから
解釈そして僕は有名になった。
そんな誰もしらない物語を、「あいつ」に話に行く。
結果、主人公は「逸話」になって有名になりました。
そんなサクセスストーリーを。あきらめた「あいつ」に報告に行くのです。