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【Vaundy / 不可幸力】の歌詞の意味を徹底解釈 |不可抗力をあえて不可「幸力」にした歌詞を徹底解釈!

編集: ひいらぎ最終更新: 2023/3/9

目次
不可幸力という曲名の意味を考察
不可幸力という歌詞の意味を徹底解釈
凡庸の共鳴者
迷走する欲望の果てに
破滅への誘惑
朽ちてゆく中で
虚ろの淵
みんなで慰め合う
愛があるから生きていける
未来へ繋ぐ約束
相手を見つめて
闇夜の慰め
まとめ

不可幸力という曲名の意味を考察

「不可幸力」は四字熟語である「不可抗力」が関係していると思われます

不可抗力は人の力では変えることができない、または防ぐことができない出来事を指していますが、曲名に「幸せ」という漢字が使用されていることから、「幸せになる力は誰にも邪魔することはできない」といった意味になると考えられます。

社会や人間関係で閉塞感や劣等感を感じている主人公が本当に必要なものはなにかということを探り、それが愛だと最終的には気付いたのかもしれません。

「不可幸力」とは、欲望や葛藤を抱えながらも、誰もが共有する劣等感や苦悩を描いた曲ですよ!でもそれゆえに誰もが互いに慰め合い、寄り添いあうことができるのだと書かれています。ショップで流れていそうな曲調であり、Vaundyさんらしい歌詞がたくさん出てくるのも魅力的。「不可幸力」の歌詞を紐解いていきましょう!

結衣

不可幸力という歌詞の意味を徹底解釈

凡庸の共鳴者

どこにいっても
行き詰まり そして息道理を
そのままどっかに 出すくだり
そんな劣等も葛藤もみんな持ってる
その理由は同じ
え?

不可幸力 -Vaundy

最初のフレーズでは、どこに行っても行き詰まりを感じ、ついつい我慢できなくて感情のままに行動してしまっている主人公を描いているようです。

歌詞の中ではそのような感情や葛藤を抱える人は自分だけでなくみんなも感じていると書かれており、その理由は同じじゃないのか?と主人公は思っている様子。

ですが最後に”え?"と書かれており、理解しているような気がしているだけでは?みんな本当に葛藤を抱えているの?本当に理由は同じ?と自分自身の答えに疑問を持ったようです。

歌詞の中に出てくる"息道理"は「憤り」にも読めるため、どこか今の環境に不満を持っているのかもしれません。

迷走する欲望の果てに

Ah
なんでもかんでも欲しがる世界じゃない?
また回る世界に飲まれている
それも理由は同じ
膨らんだ、妄想、幻想、真相を、いやあれを探してる

不可幸力 -Vaundy

このフレーズでは大量生産・大量消費の現代社会において、何でも手に入れることができる反面、心の満足感は得られないことが多いと言っているようです。

手に入れることができるのに、それでもまだなお欲しがるのが今の世の中。

人が持っていれば自分も持ちたいと思い、人がやっていることも真似したがるそんな世の中。

主人公はその世の中において、時に迷い、悩み、虚しさを感じることもあるようです。

自分自身がどう生きることが幸福なのかと考え、真実や理想を探し求めている様子が描かれているのではないでしょうか。

破滅への誘惑

あれ、なに、わからないよ
それ、なに、甘い理想に
落ちる

不可幸力 -Vaundy

前のフレーズで”あれを探している”と書かれていましたが、このフレーズでは”あれ”がなんであるのか分からないようです。

なにかに魅了されてしまい、自分が何を望んでいるのかわからない状態になっているのでしょうか。

甘い理想に魅了され、現実を見つめることができなくなってしまう様子が描かれているようにも感じます。

現代社会に生きる主人公たちが抱く、現状への無力感を表現していると言えます。

朽ちてゆく中で

welcome to the dirty night
みんな心の中までイカレちまっている
welcome to the dirty night
そんな世界にみんなで寄り添いあっている
welcome to the dirty night
みんな心の中から弱って朽ちていく
welcome to the dirty night
そんな世界だから皆慰めあっている

不可幸力 -Vaundy

歌詞にある”welcome to the dirty night”は、直訳すると「ようこそ、汚い夜へ」という意味で、深い夜に入ることを意味しています。

歌詞には”みんな心の中までイカレちまっている”と、人々が心も乱れている世界に入ってしまうことについて歌っており、普通の状態と比べて狂った状態を表しているのではないでしょうか。

次の歌詞では人々が精神的に弱っていき、疲れ果てている様子が描かれているようであり、不幸な状況の中でも互いに慰め合い、励まし合っているということを表しているように感じます。

深い夜に入ることで、人々が抱える悩みや苦しみが暴かれるのかもしれません。

虚ろの淵

あれ、なに、わからないよ
それ、なに、辛い日々に
沈む

不可幸力 -Vaundy

歌詞のこの部分は、主人公が何かにつまづいて苦しんでいることを表現しているようです。

何が起こったのかは明示されていませんが、何かに熱中していたり、何かに価値を見出していた可能性があります。

ですがそのことが逆に主人公を苦しめているようであり、いまだに”あれ”が見つからないようです。

みんなで慰め合う

welcome to the dirty night
みんな心の中までイカレちまっている
welcome to the dirty night
そんな世界にみんなで寄り添いあっている
welcome to the dirty night
みんな心の中から弱って朽ちていく
welcome to the dirty night
そんな世界だから皆慰めあっている

不可幸力 -Vaundy

このフレーズは前回でも同じものがありました。

歌詞全体では、壊れた世界で生きる人々が自分たちが思うとおりに自由に生きていけない現実を受け入れて、それでも支えあって生きていこうというメッセージが込められているのではないでしょうか。

人には普段は隠している闇や弱さがあり、人間の心は常に弱く傷つきやすく、時には破壊的な力によって朽ちてしまうことがある。

でも、痛みや悲しみがあるからこそ、お互いに慰めあい、励まし合いながら生きていくことができると伝えたいのかもしれません。

愛があるから生きていける

愛で
揺れる世界の中で僕達は
キスをしあって生きている
揺れる世界の中を僕達は
手を取り合っている

不可幸力 -Vaundy

このフレーズでは、不安定な現代社会に生きる人々が愛によって支え合っている様子が歌われているようです。

歌詞の中に”揺れる世界”という表現が出てきますが、社会や人間関係が不安定変化し続けていることを示唆するものであり、手を取り合うことによって、生きる力を得ているというメッセージが込められているのではないでしょうか。

愛がなければ、生きていくことは難しいと伝えているのかもしれません。

未来へ繋ぐ約束

なぁ、なんて美しい世界だ
僕ら何度裏切りあっていても
まぁ、なんとか手を取り合うんだ
まるで恋愛映画のラストシーンのような

不可幸力 -Vaundy

この歌詞は遠くを見渡しているような感覚を表しているようであり、人間関係に悩まされる側面が描かれていますが、それでも一緒にいることを選ぶ覚悟が含まれているようです。

”まぁ、なんとか手を取り合うんだ”という歌詞がこの曲の真髄を表しているのではないでしょうか。

どんなに過去に傷つけ合ったとしても、手を取り合って前に進むことが大切なのだというメッセージのように思います。

相手を見つめて

「愛で」
靡く世界の中で僕達は
キスをしあって生きている
靡く世界の中を僕達は
目を合わせあって生きる

不可幸力 -Vaundy

このフレーズではあえて「愛で」と記しています。

そのため「愛」が限定されているかのような感覚を覚え、互いに愛情を交わし合って生きているということを歌っているようです。

靡く世界を通して見つけた愛を、目を合わせることで感じあっている様子が伝わってきます。

闇夜の慰め

welcome to the dirty night
みんな心の中までイカレちまっている
welcome to the dirty night
そんな世界にみんなで寄り添いあっている
welcome to the dirty night
みんな心の中から弱って朽ちていく
welcome to the dirty night
そんな世界だから皆慰めあっている

不可幸力 -Vaundy

このフレーズは「不可幸力」の中に4回ほど出てきます。

”Welcome to the dirty night”は、荒んだ夜の中に入ってきた感覚を表現しているようであり、人々はそんな場所で自由に振舞うことができますが、その中で自分自身を放棄し、破壊されていくような感覚があると記されています。

しかし、そんな荒んだ世界でみんな同じ気持ちを共有し、支えあい共存することで慰めを求めていると伝えたいのかもしれません。

まとめ

今回はVaundyの「不可幸力」の歌詞の意味を徹底解釈しました。

この曲の歌詞は、普遍的な不安や葛藤を抱えた人々が、混沌とした現代社会において生きていくことを表現したものだと思います。

歌詞は、現実の不条理や心の闇に直面しても、寄り添い合って支え合いながら生きていこうというメッセージが示されているようであり、人々が希望を持ち、自分自身や他の人との関係を大切にすることが重要であることを表現していると感じました。

「愛」と何度も出てくることから、靡く世界であっても愛があれば大丈夫、と伝えたいのかもしれません。

歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。

これからもmusic.branchwithではVaundyを追って行くのでぜひチェックしてみてください!

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