【ケツメイシ / さくら】の歌詞の意味を徹底解釈 |さくらのMVには平成版と令和版があった!春に聞きたくなる曲の歌詞を徹底解釈
編集: ひいらぎ最終更新: 2023/3/6
さくらという曲名の意味を考察
桜は多くのアーティストがテーマにしている植物の一つです。ケツメイシもまた、桜をテーマにしていますが、桜の花が舞って散る季節を歌にしており、曲名にはノスタルジックな思い出や、失われた記憶が蘇るというイメージが表現されているようです。流れるような曲調は、日本の美しい春の風景を脳裏に浮かび上がらせ、過去の自分と向き合う時間をくれるような気がします。
さくらという歌詞の意味を徹底解釈
1番
桜の誓い
さくら舞い散る中に忘れた記憶と 君の声が戻ってくる
吹き止まない春の風 あの頃のままで
君が風に舞う髪かき分けた時の 淡い香り戻ってくる
二人約束した あの頃のままで
ヒュルリーラ ヒュルリーラ
さくら -ケツメイシ
最初のフレーズでは春になり桜が舞う季節になると、かつての思い出や愛しい人との思い出が蘇ってくることを表現しているようです。
風が止まらずに吹き続けるように、春になると過去の出来事を思い出し、ずっとあの頃のまま変わらないでいる、ということが記されています。大切な人との出来事を思い出し、その人が風に舞うように去っていったことや、風に舞われていた時の香りなどが蘇っているのではないでしょうか。
"ヒュルリーラ”と歌詞の中にはありますが、この言葉があることで「さくら」独特の哀愁感を増幅させる効果があるように思います。
ただ一つ違うこと
さくら散りだす 思い出す 意味なく
灯り出す あの頃また気になる
変わらない香り 景色 風
違うのは君がいないだけ
さくら -ケツメイシ
この部分はラップパートであり、テンポよく曲が進んでいきます。
春になって桜が散り始める光景を見て、過去の思い出が蘇ってくることを歌っており、歌詞には散り始めた桜や、当時の灯りの輝き、香り、景色、風など、当時の感覚を鮮明に思い出せるようですが、大切な人がいないことだけが違いだと表現されているようです。
歌詞からは過去の思い出を現在に蘇らせる懐かしさや、人と人との繋がりの大切さを伝えていることがうかがえます。
出会いと別れがあっても変わらない場所
ここに立つと甦る こみ上げる記憶 読み返す
春風に舞う長い髪 たわいないことでまた騒いだり
さくら木の真下 語り明かした
思い出は 俺 輝いた証だ
さくら散る頃 出会い別れ
それでも ここまだ変わらぬままで
さくら -ケツメイシ
桜は春の訪れを告げる花の一つ。人生の節目には必ずと言っていいほど桜が登場します。このフレーズでもまた桜と別れが重ね合わされ、甦る記憶とともに歌われているようです。
このフレーズでは桜の木の下で語り合った思い出を振り返るところから始まり、騒いだり笑ったり、別れや出会いを経ても変わらない場所であると描かれています。桜が散り始める時期になってもその場所が大切であり、そこに残る思い出が自分にとって輝いた証であると歌われているのではないでしょうか。
桜の美しさと人生の別れや出会いを通して、大切な人との思い出や感情を表現しているようです。
春になるとよみがえる記憶
咲かした芽 君 離した手
いつしか別れ 交したね
さくら舞う季節に取り戻す
あの頃 そして君呼び起こす
花びら舞い散る 記憶舞い戻る
さくら -ケツメイシ
このフレーズでは、咲き誇る桜のように未来の可能性を掴んだ「君」を手放すことになったことを改めて思いだしているようです。
桜の季節になると、なぜか過去の時間を思い出すことがありますよね。大切な人たちと過ごした時間、場所、香り…。苦い思い出も楽しかった思い出もすべて愛おしく感じることがあります。
この歌詞では桜が花びらを散らすように、過去の出来事を思い出し、思いが舞い戻ってくることを表現しているのではないでしょうか。懐かしい思い出や感情を呼び起こさせる美しいフレーズになっていると感じます。
2番
季節が巡り気が付くこと
気付けばまたこの季節で 君との想い出に誘われ
心の扉たたいた でも手をすり抜けた花びら
初めて分かった 俺若かった
この場所来るまで分からなかったが
此処だけは今も何故 運命(さだめ)のように香る風
さくら -ケツメイシ
2番最初のフレーズでは、常に大切な人のことを思い出していたわけではなく、忙しい日々を送っていたことがわかります。
気がついたら桜の季節になっており、ふと桜を見つめ大切な人を思い出しているようです。歌詞の中には"手をすりぬけた花びら"とありますが、これは、一瞬のうちに消えてしまった大切な思い出を象徴しているのでしょう。
思い出はふとした瞬間に思いだし、その人と過ごした場所は特別な場所へと変化していきます。思い出したことも特別な場所に行ったこともすべて運命ではないかと感じたのではないでしょうか。
過去と未来、そしてさくらの思い出
暖かい陽の光がこぼれる 目を閉じればあの日に戻れる
いつしか君の面影は 消えてしまうよ 何処かへ
あの日以来 景色変わらない
散りゆく花びらは語らない
さくらの下に響いた 君の声 今はもう
さくら -ケツメイシ
この部分は、暖かい陽射しの中で目を閉じれば、その日の思い出に浸れることを表現しているようです。
主人公は思い出の中で大切な人が存在し続けますが、でも大切な「君」の面影はいつか時間とともに消えてしまう。別れたあの日以降も、周囲の景色は変わらずに残っているのに…と思っているのではないでしょうか。
散っていく桜の花びらが何も語らないように、何もかもが静かに過ぎ去っていくことを表現しており、楽しかった過去は戻らないことを示唆しているようです。
追憶の桜
さくら舞い散る中に忘れた記憶と 君の声が戻ってくる
吹き止まない春の風 あの頃のままで
君が風に舞う髪かき分けた時の 淡い香り戻ってくる
二人約束した あの頃のままで
ヒュルリーラ ヒュルリーラ
さくら -ケツメイシ
このフレーズは曲の冒頭にも登場しました。春のさくらが舞い散る中に、忘れていた記憶と一緒に君の声が戻ってくると歌われており、止まらない春の風は、過去の思い出を今も尚、色あせずに風化させないようにと言っているようです。
また、二人が昔約束したことを今でも覚えており、再び訪れた思い出の場所は変わらず存在しているのではないでしょうか。
春や大切な人の香りによっていろいろなことを思い出しているのかもしれません。
桜舞い降りた
そっと僕の肩に 舞い落ちたひとひらの花びら
手に取り 目をつむれば君が傍にいる
さくら -ケツメイシ
このフレーズは主人公の肩にふわっと落ちた桜の花びらを手に取り、目を閉じることで、思い出の中の大切な人がそばにいるかのように感じると伝えたいようです。
春の桜に思いを馳せ、大切な人との思い出を重ねる、切ない気持ちが表現されているのではないでしょうか。
実際に隣にいなくても、大切な人は心の中でいつも自分の傍にいる…そんな主人公の気持ちが伝わってきます。
さくらの輝き
さくら舞い散る中に忘れた記憶と 君の声が戻ってくる
吹き止まない春の風 あの頃のままで
君が風に舞う髪かき分けた時の 淡い香り戻ってくる
二人約束した あの頃のままで
ヒュルリーラ ヒュルリーラ
花びら舞い散る 記憶舞い戻る
花びら舞い散る
さくら -ケツメイシ
このフレーズでは春のさくらの花が舞い散る中に、過去の出来事や思い出、そして恋人との約束を思い出しています。最初は日々の忙しさから忘れていた思い出ですが、さくらの花びらが舞い散る様子を見て過去の記憶や思い出がよみがえったのではないでしょうか。
この部分は今までも何度か出てきたフレーズですが、最後の部分はすべてを思い出し、そして事実を前向きに受け入れているように思います。花びらが舞い散って、そして記憶が戻ってきた…。そして再び花びらが舞い散ったとあるので、切なさとなつかしさが入り混じった感情なのかもしれません。
まとめ
今回はケツメイシの「さくら」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
この歌詞は、花の季節にともなって戻ってくる過去の思い出や人との約束を歌っているようです。花びらが散る中でも自然の美しさや大切な人の香り、そしてその美しさを通じて主人公が心の安らぎを感じているのかもしれません。季節は移り変わっても、あの場所での思い出だけは変わらないのだと伝えたいのではないでしょうか。桜の花が舞うような曲調はそれだけで切ない感情を呼び起こし、大切な人との思い出を時になつかしく、時に切なく思い出させてくれている気がします。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではケツメイシを追って行くのでぜひチェックしてみてください!