【足立佳奈/話がある】の歌詞の意味を徹底解釈 | 話題のシンガーソングライター描く切ない片思いに戦慄!
編集: ひいらぎ最終更新: 2020/9/19
話があるってどんな曲?
足立佳奈による切ない片想いソング「話がある」が共感を呼んでいます。
2019年から2020年にかけての3ヶ月連続リリースの第一弾として12月16日に配信されたばかりの曲で、AbemaTVの人気番組「今日、好きになりました。」のエンディングテーマにも抜擢されています。
同番組とのコラボMVも発表されており、ティーンを中心に絶大な支持を得ているバラードです。
そのストーリー性のある歌詞は、片想い中の若者から共感の嵐。
叶わない恋と一途な気持ちを歌った一曲です。
話があるという曲名の意味を考察
シリアスで緊張感の伝わる「話がある」というタイトル。
主人公が片想いの相手へ自分の想いを伝える瞬間を意味しています。
主人公が伝えたい大切な話とはなんだろう?と引き込ませられますよね。
また、足立佳奈さんは曲名について「話がある」と「話があるよ」でかなり迷ったそう。
「よ」を入れることで可愛らしさや女性性が表現できますが、熟考の末、「話がある」と言い切ることでより求心力の高いタイトルになったようです。
話があるの歌詞の意味を徹底解釈
1番
うん
気付いてるよ
恋をしてるよ
気付いてないふりは出来ないもう
想いは簡単に育つから困るな
動いたらさ 崩れるかもね
嫌ってないのはわかるんだけど
それ以上は 君だけが知ってる
わかっているよ、私はあなたに恋をしている。
気づかないフリをしていたけれど、もう気付いてしまったんだ。
だってもう誤魔化せないから。
恋心はどんどん募っていくばかり。
でも下手な真似をして君にバレてしまえば、失恋してしまうかもしれない。
私のことはきっと嫌いじゃないんだろうけど、好きなのかどうかはわからない。
その先は、あなたしか知らない。
この曲は「うん」という一言で始まります。
主人公が自分に言い聞かせるように、心の中の自分と会話するようにストーリーが進むのです。
自分の中の恋心に気付いた主人公は、そのままどんどん相手への気持ちを膨らませます。
でも、簡単にそれを伝えることはできません。
相手は自分のことなんて興味は無いかもしれないから、傷つくのが怖いのです。
本当の気持ちは、他でもない「あなた」だけが知っています。
言葉以外にも伝える方法はあるけど
それってきっと言葉よりひどく難しい
臆病なくせに
叶えたいと思う わたしを
笑いたければ笑えばいいから
態度や仕草で好きって伝えることも出来るんだろう。
だけどそれは一言「好き」というよりも難しい。
だって私は臆病だから。
それでもこの恋が叶いますように、と願っている。
そんな私は馬鹿みたいで、笑われてしまうかもしれないね。
ボディータッチのように、相手を虜にさせるテクニックや雑誌やネットでいくらでも紹介されています。
でも、実際にいざ好きな相手に使うとなれば緊張してしまってきっとまともに出来ませんよね。
そんな誰でも「あるある!」と共感する恋愛が歌われています。
なかなか好きな相手に近づけない臆病な主人公です。
その笑顔はわたしだけに向けてて
私に笑いかけてみてほしい。
他の人のことなんて見ないでよ。
主人公の独占欲が素直に歌われています。
笑いはしゃぐ「あなた」を遠くから見つめる主人公。
いつかそんな彼を自分だけのものにしたい。
誰もが一度は思ってしまうことですよね。
話があるよ
聞いてほしいよ
もう なんか
全部伝えたいんだよ
上手く言えないけど
急に世界に色が付いたの
ほんとだよ
何をしていても君を思ってしまう
あぁ やっぱり優しいな
あぁ やっぱり眩しいな
悔しいな 苦しいな
やっぱ好きだな
あなたに話したいことがあるんだ。
あなただけに聞いてほしいんだ。
本当はこの気持ちを包み隠さずぶち撒きたい。
上手くは話せないけれど。
あなたを好きになってから、毎日が幸せだった。
あなたは優しくて眩しい。
こんなに好きなことが悔しくて苦しい。
それでもあなたのことが大好きなんだ。
タイトルの「話がある」が出てきました。
主人公による恋の相手への気持ちが歌われています。
「世界に色がついた」というのも恋をした人ならきっと共感間違いなし。
それまでのつまらなくて単調な毎日が、好きな人ができた瞬間急にキラキラ輝き出す。
そんなリアルな片想いが描かれたサビです。
2番
仕方ないことなんだけど
好きなるのは簡単で
なってもらうのは難しいんだな
私はすぐにあなたに恋してしまったのに、あなたは私のことをなかなか好きになってくれない。
主人公はこんなにも彼が好きなのに、彼は主人公に興味なし。
なかなか好きになってもらえません。
恋愛はなかなかうまくいかないもの、仕方ないけれど切ないですね。
どこかでちょっと期待する
自分が嫌になる
つらくなるだけだと
分かっているのに
忘れようとしても忘れることができない私を
今日も優しく微笑む君の
その笑顔はいつでも変わらないね
「もしかしたら私にもチャンスがあるうかも」
そう期待してしまう自分が情けなくて恥ずかしい。
これ以上好きでいても辛いだけだってわかっているのに、諦められない。
そんな私の気持ちなんてつゆ知らず、君はいつものように優しく笑いかける。
好きになった時と変わらない笑顔で。
脈がないとわかっているのに、どこかで期待してしまう。
片想いはなかなか諦められません。
そんな主人公にいつものように笑いかける大好きな彼。
その眩しさが余計に苦しいです。
突き放してよ
さわらないでよ
そうじゃなきゃ
諦めきれないから
次にいけないから
急に世界に色が付くとか 全部、嘘だ
滲んでいく目すら君を追ってしまう
あぁ やっぱりあの日かな
あぁ やっぱり悔しいな
苦しいよ 後悔と
涙が止まらない
私のことなんて眼中に無いならそう言ってよ。
「好きじゃない」って言って私を諦めさせてよ。
もう優しくしないでほしい。
そうじゃなきゃあなたのことを嫌いになれないから。
キラキラだったはずの毎日も偽物だったみたい。
だってもう私の目は絶望に染まっている。
それでもそんなモノクロの視界で、まだ君を見つめてしまう。
「あの日こうしていれば。」
そんな後悔が押し寄せて、苦しくて悲しくてどうしようもない。
1番ではまだ失恋していなくて希望のある歌詞でしたが、そこから怒涛の展開に。
主人公が恋を叶えるのは絶望的なようです。
彼女の悲痛な想いがみてとれます。
本当は今もまだ大好きなのに、強がって「突き放して」「さわらないで」と言ってしまう。
素直になれない女の子がリアルでグッとくるサビです。
数年後には多分、
私たちは会うこともなくなって
当たり前に、当たり前の恋をしてるんだ
その笑顔もいつか忘れるのかな
私たちは恋人ではないから、いつかは会うことすらなくなる。
そうして私はこの恋を諦めて、普通の恋をしているんだろうな。
あなたのことも、あなたとの大切な思い出も忘れてしまうのかもしれない。
若いふたりは儚くて刹那的な存在です。
まして付き合ってもいない男女が「ずっと一緒に」と約束できるわけありません。
大好きな相手との恋は叶わないままいつかサヨナラして、また新しい恋をする。
そんな脆くてこわれやすい片想いの関係がリアルです。
話があるよ
聞いてほしいよ
ねぇ、なんか ごめんね。
これが最後だから
あなたに聞いてほしい大切な話がある。
申し訳ないけれど、もうこれで最後にするから、聞いてほしい。
主人公には、片想いを終わらせるための大切な「話がある」のです。
話があるよ 聞いてほしいよ
もう なんか泣きそうになるんだよ
よく分かんないけど
急に世界に色が付くとか全部嘘だ
滲んでいく目すら君を追ってしまう
あぁ やっぱり眩しくて
あぁ やっぱり優しくて
悔しくて 苦しくて
やっぱ好きだな
さよなら
「好きな人ができれば毎日が輝き始める」
そんなの嘘だ、今はつらくて堪らないから。
それでもあなたのことをどうしても見つめてしまう。
あなたは眩しくて優しくて、かけがえの無い人。
そんなあなたに好きになってもらえないのは悔しくて苦しい。
それでも大好き。
だけど、この恋は諦めるよ。
うまくいかない恋の現実に苦しむ主人公が悲痛です。
好きな人には別の好きな人がいる、だから主人公は諦めなければいけない。
だからこその「さよなら」です。
けれどもそこには「やっぱり好き」という相手への諦めない恋心が奥底のあることがわかりますね。
まとめ
「話がある」は共感を呼ぶリアルな片想いが描かれた切ない恋愛ソングです。
1番では希望のある片想い、2番からは失恋した主人公から想い人への大切な「話」が語られています。
諦めたくないけれど諦めなければいけない、そんな悲しい恋愛の中でありったけの「好き」が込められた奥深い一曲となっていましたね。