【優里 / シャッター】の歌詞の意味を徹底解釈 |カメラ越しではわからないことを気付かせてくれる歌詞を徹底解釈!
編集: ひいらぎ最終更新: 2023/5/29
シャッターという曲名の意味を考察
曲名「シャッター」は、カメラのシャッターが写真を切り取る様子になぞらえて、「恋に落ちる」という感情を切り取るような意味を持っていると考えられます。
また、この曲はカメラを通して切り取ることのできない、大切な思い出や人との繋がりを歌っていることから、シャッターの切り取る対象が恋だけでなく、幸せや大切な瞬間なども含んでいるとも解釈できます。
シャッターという歌詞の意味を徹底解釈
見ることができなかった花火
君と見るはずだった花火が
夜の隙間を埋めてく
感傷にひたっちまうから
Twitterは閉じた
シャッター -優里
大切にしていた約束が守れなかった悔しさや切なさが描かれているようです。
今日は大好きな人と花火を見る約束をしていたのでしょう。
ですがその約束はなくなってしまい、見るはずだった花火を見るとむなしく感じたようです。
Twitterにはその花火大会を見に行った人の楽しそうな様子が記されており、それを見るだけでより一層切なくなったのでしょう。
いろいろな感情に押しつぶされそうになるのを防ごうとしたようです。
君との別れ
棚の上に置いたカメラも
今距離を置きたいくらい
僕は今日全て失って
一日中泣いていた
本当の気持ちは
やっぱりわからないけど
君のアルバムに居る僕を全部
消したんでしょう
シャッター -優里
主人公はカメラで大切な人の写真をたくさん撮ってきたのでしょう。
”僕は今日全て失って 一日中泣いていた”とは、失恋したことで何もかもが無くなり、その悲しみが一日中続いたことを表現しているのではないでしょうか。
大切な人から別れを告げられた時、それが本心なのかわからなかったけれど、でもきっと君の中にある自分との想い出は全部消してしまったんだろなう、と主人公は思ったようです。
後悔してるよ
シャッターが落ちるみたいに
君を切り取って恋に落ちて
心のアルバムに全部
そっとため込んでた
だからさ だからさ
仕草も匂いも覚えている
シャッターを切る時間も
君に触れていれば良かった
全ての時間を君だけに使えばよかった
シャッター -優里
”君を切り取って恋に落ちて”というフレーズは、カメラのシャッターで写真を切り取るように、大好きな人の写真をたくさん撮り、楽しかった思い出を積み重ねてきたのでしょう。
心の中にあるアルバムにはその時々の思い出や想いがギュッと詰まっており、かけがえのないものとして大切に守ってきた様子が伺えます。
大切な人と一緒に過ごした時間はとても楽しく、表情もしぐさもすべて覚えているようですが、シャッターを切る時は大切な人の顔を直接見るのではなく、カメラ越しに見ていたようです。
そのためその瞬間を共有したわけじゃなかった、シャッターを切るのではなくもっと君のことを知ればよかった、と後悔したのではないでしょうか。
気付かない想い
お決まりのデートコースと
お決まりの愛の言葉
見栄えの良いものばかりが
インスタに残った
棚の上に置いたカメラじゃ
映せないものが
君と僕の間にあって
それに気づけなかった
シャッター -優里
主人公は大切な人と過ごした日々をインスタにあげていたのでしょう。
インスタには楽しい想い出ばかりが残されているけれど、実際には弱さや悩み、苦しみもあったのではないか、と感じたようです。
カメラ越しに見る大切な人は、いつも楽しそうに笑っていたけれど、もしかすると本当はレンズでは見えない隠された気持ちがあったのではないか…とも思ったのでしょう。
それが大切なものであったにもかかわらず、自分たちはそれに気づけなかったということを表現しているようです。
想い出を消したいのかな
今でも気持ちは
やっぱりわからないけど
君のアルバムに居る僕は全部
いらないんでしょう
シャッター -優里
このフレーズは相手の気持ちが見えなくなっている様子が描かれているようです。
主人公は今でも大切な人がなぜ別れを告げたのかを理解できない様子。
きっと君の心の中にあるアルバムの僕は必要のない存在なんだろうな、と寂しく思っているのでしょう。
どうして別れることになったのか、それが本心なのかよくわからないけれど、きっと今までの思い出もすべて消し去りたいと思っているのだろうな、と思っているようです。
君のことだけを見ていればよかった
シャッターが落ちるみたいに
君を切り取って恋に落ちて
壊したくなくて無難に
きっとやり過ごしてた
だからさ だからさ
映りの悪い僕だったろう
シャッターを切る時間も
君に触れていれば良かった
全ての時間を君だけに使えばよかった
シャッター -優里
このフレーズは写真のシャッターが切れるように、恋に落ちた瞬間にはどこか切なさを感じる気持ちが描かれているようです。
”壊したくなくて無難に きっとやり過ごしてた”という部分からは、なんとなく心が離れている気がしていたけれど、そのことに気が付かないふりをしていた様子が伺えます。
”映りの悪い僕だったろう”というフレーズは、自分自身の未熟さや価値の低さを感じ、相手にちゃんとしていると思われていなかったかもしれない、という不安があるように思われます。
そんな風にいろいろとごまかさないで、しっかり君と向き合えばよかった、と後悔しているのではないでしょうか。
欠けたシャッターの向こうに
どんなに綺麗で美しい宝石みたいな思い出も
そこに僕が居なきゃ 君が居なきゃ
何の意味もないのに
シャッター -優里
この部分は、とても美しい思い出があったとしても、自分自身がその場に居なかった場合、その思い出には何の意味もないという感情を歌っているようです。
どんなにキラキラとした想い出であっても、そこに自分や大切な人がいなければ輝きは失われ、ただの日々になってしまうと思っているのではないでしょうか。
着飾っていた心
シャッターが落ちるみたいに
君を切り取って恋に落ちて
壊したくなくて無難に
きっとやり過ごしてた
だからさ だからさ
映りの悪い僕だったろう
シャッターを切る時間も
君に触れていれば良かった
シャッター -優里
このフレーズはカメラのシャッターが降りた瞬間のように、恋に落ちた瞬間を表現しているようです。
恋に落ちたけど相手に嫌われるのが怖くて、日々無難に過ごしていたのでしょう。
ですが相手からしてみれば、そういったことが不満つながっていたのではないでしょうか。
写真ばかり撮っていないで、もっと君と正面から向き合えば良かった、そうしたら君の本心にも気が付いたかもしれないのに、と主人公は改めて思ったようです。
限られていた時間
シャッターが落ちるみたいに
君を切り取って恋に落ちて
心のアルバムに全部
そっとため込んでた
だからさ だからさ
仕草も匂いも覚えている
シャッターを切る時間も
君に触れていれば良かった
全ての時間を君だけに使えばよかった
シャッター -優里
”心のアルバムに全部、そっとため込んでた”とは、大切な人に思いを寄せ、その気持ちや想い出を心の中に閉じ込めていたことを表しているようです。
大切な人と過ごした時間は主人公にとって大切な宝物だったのでしょう。
”全ての時間を君だけに使えばよかった”というフレーズからは、後悔がにじみ出ており、大切な時間を一緒に共有すればこんなことにはならなかったのでは、と思っている様子が伺えます。
まとめ
今回は優里の「シャッター」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
この曲の歌詞は、失恋の痛みや後悔、そして大切な思い出を語っているようです。
歌詞には、花火を見に行く予定だったけれど実現しなかったこと、SNSでの自分たちの写真やデートのコースが残るものの、大切なことに気づかなかったことなどが描かれています。
また写真に残すことばかり目が行き、大切な人の本当の姿に気が付かなかったとも記されており、全ての時間を大切な人に使えばよかったという後悔が綴られているようでした。
シャッターを切ることで想い出は残りますが、心の中に想い出が本当に残るのか、その人自身を本当に見ることができるのか…など考えさせられる歌詞が多いように感じました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithでは優里を追って行くのでぜひチェックしてみてください!