【Eve/白銀】の歌詞の意味を徹底解釈 | JRのcmに起用された曲を考察する!
編集: ひいらぎ最終更新: 2020/9/19
白銀という曲名の意味を考察
今回の楽曲の中の主人公は幼い少年で、その少年の成長が歌われています。
「白銀」は降り積もった雪のことですが、この楽曲の中では「無限の可能性がある未来」のことを表していると考えることが出来ます。
その「無限の可能性がある未来」を何色かに染めながら成長していった先にもまだまだ「白銀の大地」は広がっていることが歌われています。
また、今回の楽曲は「JR SKISKI2019-2020」のキャンペーンテーソングでもあるので、スキーやスノーボードを連想させる「雪」にちなんだ名前や歌詞になっているのだと解釈することが出来ますね。
白銀の歌詞の意味を徹底解釈
1番
この白の世界で僕たちは
一体何色に染まるのだろう
与えられたこの瞬間に
精一杯の舵を切ってきた
この真っ白の世界で僕たちは、
一体何色に染まっていくのだろうか。
過ぎていく一瞬、一瞬を
精一杯舵を切って過ごしてきた。
自分自身やこれから歩む未来がまだ真っ白(まっさら)で、これからどんな日々を過ごしてどんな色に染まっていくのか不安や期待が入り混じっているのが伝わってきます。
また、そんな葛藤の中でも一瞬一瞬を精一杯過ごしながら未来に向かって進み続けている様子が目に浮かびます。
未完成なんだ 未完成なんだ
知らないモンばっか エゴに溺れてきた
気づいていたんだ 気づいていたんだ
加速する体温 焦燥を描いた
自分たちはまだ未完成なんだ、知らないことばかりなのにエゴイズムに溺れていたんだ。
上がる体温や焦燥感に気づいてないわけではなかったんだ。
「自分たちはまだ未完成であり知らないことの方が多いのに、自分たちのエゴイズムに溺れてしまっていた」と後悔しているように聞こえます。
焦燥感や上がる体温に気づいていない訳ではないのだが、目を逸らしてしまった様子が伝わってきます。
ただ ただ このまま 終わりにしたくないんだよ
刹那的な物語を今
ただ、このままで終わらせることはしたくないんだ。
止めることの出来ないこの一瞬、一瞬の今の日々を。
「ただ、このまま終わらせることはしたくないんだ」という言葉から、過ぎていく一瞬、一瞬に焦りや不安を感じているのがわかると思います。
「ただの日々」ではなく「意味のある日々」にしたいと思っていると考えることが出来ると思います。
ゆこう
思い馳せる 白い海原 言葉だけじゃ足りないよ
メッセージ
熱を帯びた指先から 君の心溶かし始めたんだ
白い海原に思いを馳せ進んでゆこう。
言葉だけじゃ足りない。
熱を帯びた指先が、君の心を溶かし始めていったんだ。
焦っていた自分自身に「ゆこう」と前向きな言葉をかけて白い海原(真っ白な未来)に進んでいこうとしていると考えることが出来ると思います。
「思い馳せる」や「言葉だけじゃ足りないよ」という歌詞から自分自身の心を溶かす「熱」は、
言葉だけではなく未来に思いを馳せた事によって生じた思い(衝動)を表していると考えることが出来ます。
夢ならば 醒めないでいて
くだらない事ばっか それでも
楽しかったんだと 二度と今がやってこなくたって
ずっと消えない
夢なら醒めないでいて欲しい。
くだらないことばっかりしている日々だけど
この日々が二度とやってこなくたって
楽しかったと思ったことは永遠に消えることはない
僕たちは、もう二度とやってこない日々だとしても「楽しかったんだ」と心には残り続けずっと消えることがないと確信しています。
夢だとしたら醒めないでいてほしいと思うくらいに「くだらない事ばっか」な日々が大切なものだというのが伝わってきます。
2番
絡まった複雑な情景は 一体何色に映るのだろう
当たり前になった感覚など この一瞬で崩れ落ちてしまった
複雑に絡み合って何色なのかもわからないくらいになってしまった心の中は、他の人の目には何色に映るのだろうか。
当たり前になってしまった「楽しかった」感覚など、この一瞬で崩れ去りなくなってしまった。
もう真っ白ではなくなってしまった自分の未来や心の中はどんな色に見えているのだろうと不安に感じている様子が伝わってきます。
当たり前に感じることが出来ていた「楽しかった」という感覚も、もう過去のもので今ではすでになくなってしまっていると考えられます。
まだ まだ このまま続いてほしいだなんて
いつもみせないその横顔が
焼き付いて消えない
「まだこのまま続いてほしい」だなんて思っている。
いつもは見せない君のその横顔が、
記憶に焼き付いて消えない。
「まだまだこのまま続いていて欲しい」だなんて思っていることに少し自己嫌悪しているように感じます。
「いつもみせないその横顔が」と言っていることから、記憶に焼き付いて消えない人は普段はあまり感情を顔に出さない人だったと考えることが出来ます。
そして、その横顔は忘れたくない記憶なのに思い出すのは辛いようなほろ苦く暖かい「笑顔」だったのではないかと思います。
思い馳せる 白い海原 この瞬間も懐かしくなってく
涙で滲ませた 視界だっていい
確かな熱だけ覚えていて
白い海原に思いを馳せるいまこの瞬間に懐かしくなっていく。
泣いてしまってもいい。
確かな熱だけは覚えている。
真っ白だったころの自分自身に思いを馳せているこの瞬間も、「懐かしい」に変わっていってしまいます。
視界を涙で滲ませてしまったような、悲しい経験でもいいんです。
心を動かした衝動だけは「ずっと忘れずに覚えていて欲しい」と思っていると考えられると思います。
夢ならば 醒めないでと この気持ちを胸に刻んでは
いつかまた 思い出せるように 白銀の大地を蹴った
「夢ならば醒めないで欲しい」と思うこの気持ちを胸に刻んで、
いつの日かまたこの気持ちを思い出せるように白銀の未来を進んでいく。
「夢ならば醒めないで欲しい」と思うような気持ちとは、1番で出てきた「楽しかった」という気持ちのことだと考えられます。
その気持ちをいつの日にかまた思い出せるように「気持ちを胸に刻んで」決して忘れることがないようにしているのだと思います。
そして、まだ真っ白な(白銀の)未来(大地)を進んでいき、経験していった色で自分自身を染めていくのでしょう。
ゆこう
思い馳せる 白い海原 言葉だけじゃ足りないよ
メッセージ
熱を帯びた指先から 君の心溶かし始めたんだ
一度解釈したので割愛します
一度解釈したので割愛します
夢ならば 醒めないでいて
くだらない事ばっか それでも
楽しかったんだと 二度と今がやってこなくたって
僕らの胸を焦がしたって
ずっと消えない
夢なら醒めないでいて欲しい。
くだらないことばっかりしている日々だけど
楽しかったと思った日々が二度とやってこなくたって
僕たちの胸を焦がした日々のことは
永遠に消えることはない
僕たちは、このくだらなくて楽しい日々が二度とやってくることがなくても僕たちの心(胸)を動かした(焦がした)衝動が心に残り続けずっと消えることがないと確信しているのが伝わってきます。
まとめ
10代や20代の人たちには共感できる部分が多い歌詞だったのではないでしょうか。
自分という「未完成」なものに気づいてはいてもなかなか動き出すことが出来ない描写や、いろいろな経験を積んで新たな「未来」へと進んでいくところなどは寂しいながらも前向きな気持ちを感じることが出来ました。
心の中にずっと消えない思い出が「楽しいこと」でも「悲しいこと」でもそれは成長するために絶対に必要なものであって、またいつか思い出せるように胸に刻んで日々を過ごしていきたいと思いました。