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【宇多田ヒカル / SAKURAドロップス】の歌詞の意味を徹底解釈 |ドラマ『First Love』の主題歌に起用され、春になると聞きたくなる歌詞を紐解く!

編集: ひいらぎ最終更新: 2023/3/1

目次
TBSドラマ『First Love』はどのようなドラマ?
SAKURAドロップスという曲名の意味を考察
SAKURAドロップスという歌詞の意味を徹底解釈
1番
失恋をしても前を向きたい
切ない想いが流れていく
同じことを繰り返してしまう
時間とともに成長するのだろうか
2番
季節は巡る
新たな恋の予感
戸惑いを超えて
桜舞う季節
出会いがあって別れがあって
まとめ

TBSドラマ『First Love』はどのようなドラマ?

TBSドラマ『First Love』は私立青葉学園高等学校の教師・藤堂直と、2年A組の生徒・江沢夏澄との「禁断の愛」を描いたドラマです。

夏澄は直に恋心を抱き、毎日一首、百人一首の恋の歌を直に送っていましたが、教師と生徒という立場上、直は夏澄の気持ちに答えることが出来ず、授業中に自分の気持ちを表現することで精一杯でした。

直も夏澄に惹かれていたのですが、直後に直が突然学校を辞め、夏澄の前から姿を消します。

それから5年後、夏澄は姉の朋子が紹介する婚約者として直と再会します。二人は、運命的に再会したことによって、後戻りのできない恋が始まります。

最終的に二人の恋はどうなるのか…。大人のラブストーリーが展開していきます。

SAKURAドロップスという曲名の意味を考察

「SAKURAドロップス」は直訳すると「桜のしずく」という意味になります。歌詞の中には「桜さえ風の中で揺れてやがて花を咲かす」というフレーズがあることから、曲名の「SAKURA(桜)」に関連しているように感じます。季節が巡るように、恋もまた同じで、何度も同じことを繰り返してしまう…そんな様子を表現しているのだと思います。

「SAKURAドロップス」は宇多田さん11枚目のシングル。散った桜の花を意味しているようですが、有名なサクマドロップともかけてあるそうですよ!歌詞はしっとりと恋を失った気持ちが描かれており、ハルウタとしても有名です。桜のシーズンになると聞きたくなる曲を解釈していきましょう!

ひいらぎ

SAKURAドロップスという歌詞の意味を徹底解釈

1番

失恋をしても前を向きたい

恋をして 終わりを告げ
誓うことは:これが最後のheartbreak
桜さえ風の中で揺れて
やがて花を咲かすよ

SAKURAドロップス -宇多田ヒカル

最初のフレーズは失恋を経験した主人公が、傷ついた心を癒やそうとしている様子がうかがえます。

恋をし、その恋が終わった時、これが最後の失恋だと自分に言い聞かせており、桜が風に揺れてやがて花を咲かすように、恋が終わっても新たな恋が芽生えていくことを願っているようでもあります。

失恋をしたばかりは次の恋なんて想像できないと思うのですが、曲調からは桜並木を見上げているように感じられ、なんとか前を向こうとしている様子がうかがえます。

切ない想いが流れていく

降り出した夏の雨が
涙の横を通った すーっと
思い出とダブる映像
秋のドラマ再放送

SAKURAドロップス -宇多田ヒカル

このフレーズでは桜が咲く春から季節が夏へと移ります。

夏の雨は突然ザーッと降るイメージがありますが、降り始めはどちらかと言えばぽつぽつという感じ。その降り始めの時の雨が頬にあたった様子が記されており、涙が出て立ち尽くして、どうすることもできない時に雨が降ってきた、という情景が浮かんできます。

失恋をしたばかりの頃、何を見ても何をしてもただただ涙が出てしまうことがありますよね。思い出と重ね合わせてしまうことも多いです。そんな心の悲しさがにじみ出てくる歌詞になっていると感じます。

同じことを繰り返してしまう

どうして同じようなパンチ
何度もくらっちゃうんだ
それでもまた戦うんだろう
それが命の不思議

SAKURAドロップス -宇多田ヒカル

この部分では恋愛において同じような痛みや失恋を繰り返すことがあるにもかかわらず、それでもなお次の恋愛に挑戦してしまう不思議な人間の心を表現しているようです。

何度も同じようなことを繰り返すことがあるけれども、それでも立ち上がって次に向かっていくことが、人間の命の不思議なところだと伝えたいのでしょうか。

失恋を新たな恋で癒していく、ということなのかもしれません。

時間とともに成長するのだろうか

恋をして 全て捧げ
願うことは:これが最後のheartbreak
桜さえ時の中で揺れて
やがて花を咲かすよ

SAKURAドロップス -宇多田ヒカル

このサビの部分では、恋に全てを捧げ、これが最後の心の痛みであってほしいという願いが見えます。

桜の木が時の流れに揺れ、やがて美しい花を咲かせるように、恋も過去の痛みを乗り越え、新たな愛を咲かせるのかもしれないと願っているのかもしれません。

桜は寒さに耐えて春になれば花を咲かせることができる、私もそうでありたいと主人公は思っているのでしょうか。時間が解決してくれる、そんな思いもあるかもしれませんね。

2番

季節は巡る

繰り返す季節の中で
くつが擦り減ってく

SAKURAドロップス -宇多田ヒカル

季節が繰り返される中で、自分が歩いたり走ったりしているうちに、靴の底がすり減っていきますよね。そこからこのフレーズでは時間の経過や日々の生活の繰り返しによって、物事が摩耗していくことを表しているのでしょう。

時間が過ぎる中で自分も変わっていく、ということを記したいのかもしれません。短いフレーズですが、季節が巡っていることがわかり、時間の経過を感じることができます。

新たな恋の予感

もっと肩の力抜いて
過去はどこかにしまっておけ
ここからそう遠くないだろう
観たこともない景色

SAKURAドロップス -宇多田ヒカル

ここでは新たな恋の予感があるのに、過去の失恋の経験から今一歩踏み出せない様子が描かれているようです。

過去の恋愛は無理をして忘れる必要はないけれど、無理をして思いだす必要もない。ここから先は新しい未来が待っているはずだから、過去に縛られず進んでみようと伝えたいのかもしれません。

戸惑いを超えて

止まらない胸の痛み超えて
もっと君に近づきたいよ
一周りしては戻り
青い空をずっと手探り

SAKURAドロップス -宇多田ヒカル

このサビの部分では、主人公が過去の恋愛での経験を超えて、もっと相手に近づきたいという気持ちを表現しているようであり、今度の恋は大丈夫であろうか、告白したらまた傷ついてしまうのではないか、という不安な気持ちが垣間見えます。

恋に正解はなく、正解がないからこそ戸惑い、悩み、手探りで進むしかありません。どうしたらいいのかな、と思いながらも一歩ずつ進んでいるのかもしれませんね。

桜舞う季節

恋をして 終わりを告げ
誓うことは:今日が最初のgood day
桜まで風の中で揺れて
そっと君に手を伸ばすよ

SAKURAドロップス -宇多田ヒカル

曲の冒頭では、"これが最後のheartbreak”と言っていましたが、最後のフレーズでは"今日が最初のgood day”に変わっています。そのため今までの恋に終わりを告げ、新しい恋が始まったのでしょう。この恋を大切にしたいという思いが見え隠れしています。

さらに新しい自分を受け入れてくれた相手に手を差し伸べている様子がうかがえます。

ここでの「桜」は悲しく切ない花ではなく、新たな恋が始まった美しく光り輝く「桜」。まぶしい青空の中、そっと手を伸ばしている様子が見えてきます。

出会いがあって別れがあって

好きで好きでどうしようもない
それとこれとは関係無い

SAKURAドロップス -宇多田ヒカル

最後のフレーズは何度も繰り返されています。

相手のことを好きで好きで仕方がなく、恋に夢中になっているようです。

"それとこれとは関係無い"という歌詞は、以前もう恋はしない、この失恋を最後にしたいと思っていたけれど、その思いとこの恋は関係ない、と伝えたいのでしょうか。

出会いがあり別れがあって、また出会う…。季節のように恋もまためぐるのかもしれませんね。

まとめ

今回は宇多田ヒカルの「SAKURAドロップス」の歌詞の意味を徹底解釈しました。

「SAKURAドロップス」の歌詞は、恋の終わりと新しい始まりを描いたものであり、季節の移り変わりや人生の流れを象徴的に表現しているようです。心の傷を乗り越え、前に進むために必要な努力勇気、そして未来への希望が描かれている気がします。日本の文化である「桜」からはいろいろな想いを馳せることができ、季節が巡っている様子を伝えるには重要なアイテムであったと感じました。

歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。

これからもmusic.branchwithでは宇多田ヒカル を追って行くのでぜひチェックしてみてください!

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