【Official髭男dism/イエスタデイ】の歌詞の意味を徹底解釈 | 毎日少しずつ成長している自分を感じさせてくれる!
編集: ひいらぎ最終更新: 2020/9/19
イエスタデイという曲名の意味を考察
「イエスタデイ」は直訳すると「昨日」。
今回の曲の中では、少し違った意味で使われているようです。
「イエスタデイ」は昨日までの自分。過去をくくったひとこととして使われています。
いったいどんな過去があり、この曲を通してどのような思いが浮かび上がってくるのでしょうか。
イエスタデイの歌詞の意味を徹底解釈
1番
何度失ったって取り返してみせるよ
雨上がり虹がかかった空みたいな君の笑みを
例えばその代償に誰かの表情を曇らせてしまったっていい
悪者は僕だけでいい
僕にとってはかけがえのない大事なんだ
暗闇すら明るく照らしてしまうような
君は悪くないんだ
もし君に悪いところがあるのならそれは全部僕がかばう
宣言のような出だし、主人公の強い意志を感じますね。
周りが見えなくなるぐらい主人公は君に夢中になっています。
どこか自己中心さも見えるようなエゴが
なお「君」の素敵さを引き出させていますね。
本当はいつでも誰もと思いやりあっていたい
でもそんな悠長な理想論はここで捨てなくちゃな
理想は優しく誰とでも仲の良い人になるつもりだった
でも君のためならその考えすらどうでもいいんだ
主人公には実はずっと考えていた理想の自分がありました。
それは優しい人になること、皆に平等に優しくできる人。
しかし、「君」に夢中になるにつれて周りのことは考えられなくなっていました。
のめりこみ具合がジリジリと伝わってきます。
遥か先で君へ狙いを定めた恐怖を
どれだけ僕は払いきれるんだろう?
半信半疑で世間体ばかり気にしてばっかのイエスタデイ
ポケットの中で怯えたこの手はまだ忘れられないまま
君のためなら悪人にすらなれる、
周りなんかどうでもいい、なんて言ったけれど、
本当は怖いんだ、自分は覚悟を決めきれるのだろうか
ずっと周りを気にしていた昨日までの自分、
心の不安が体に現れてしまうぐらい怖いよ
一番最初に宣言をしていましたが、
実際は不安でいっぱいだったようです。
理想の自分と、今感情のままに動こうとしている自分の
ギャップに苦しんでいるようです。
2番
「何度傷ついたって仕方ないよ」と言って
うつむいて君がこぼしたはかなく生ぬるい涙
ただの一粒だって僕をふがいなさで溺れさせて
理性を奪うには十分なんだ
君は泣きながら、
でもあきらめていない悔しみの涙を流した
君にとってはただの涙かもしれないけど
僕にとってその涙は
何も君の力になれていないことを痛感させ
ひとつの勇気になった
「君」は何か夢を追いかけているのでしょうか。
主人公はいつまでもあきらめない一生懸命な姿に心打たれたと同時に、
放っておけないという思いも生まれたのかもしれません。
街のクラクションもサイレンも
届きやしないほど
他の何も聞こえないほど
君のことしか考えられない
主人公は迷っていた気持ちも忘れて
もう「君」のトリコになっているようです。
遥か先へ進め 身勝手すぎる恋だと 世界が後ろから指さしても
振り向かず進め必死で君のもとへ急ぐよ
道の途中で聞こえたSOSさえ気づかないふりで
あんなに気にしていた周りのことも
もう振り切って君のために行くよ
他の人が助けを必要としていても
僕は君のことしか考えない
すっかり世界は君と自分の二人きり。
まるで人が変わってしまったかのようです。
「道の途中で聞こえたSOSさえ気づかないふりで」
と直接的な表現も髭男らしさを感じさせます。
バイバイイエスタデイ ごめんね 名残惜しいけど行くよ
いつかの憧れと違う僕でも
ただ一人だけ君だけ守るための強さを何よりも望んでいた
この手に今
昨日までの自分とはお別れだ
優しい自分になりたかった
今でも思うけれど
でも今はそれより君のために
僕は生きたいんだ
震えていた手もしっかりと握って
昨日までの自分から変わろうと決意を固めた主人公。
まだ後ろめたさも残るようですが、手を握って、
大丈夫と言い聞かせるようにして、
強さを求める覚悟を決めたようです。
遥か先へ進め 幼すぎる恋だと世界が後ろから指さしても
迷わず進め 進め 二人だけの宇宙へと
ポケットの中で震えたこの手で今 君を連れ出して
自分勝手だと周りに言われても
君と僕だけの世界を作るんだ
震えている手でも君の手をしっかり握って
自分でも身勝手で子供っぽいという風に考えています。
「進め進め」と繰り返すことで自分に言い聞かせているようにも見えます。
それでも決意揺らがず前に進もうとしていることが伝わってきます。
未来の僕は知らない
だから視線は止まらない
謎めいた表現方法
意味深な君の気性
僕がこれからどうなっていくのか
全然わからない想像もできない
君の気持ちすらもわからない
自分が未知の世界に進み始めたことを客観視できるようになり、
冷静になっていたようです。
ここで「君」の気持ちについて初めて触れています。
ここまでの文章でどれだけ主人公一人の目線で進んできたかが
はっきりします。
アイラブユーさえ 風に飛ばされそうなときでも
不器用ながら繋いだ この手はもう 決して離さずに
虹の先へ
愛の言葉さえ
しっかり心に持っていないと揺れてしまいそうだけど
うまくはできなくてもここまでなんとか動いてきたことから
逃げずに僕はこのまま行くよ
最後は決意の確固たる宣言です。
冒頭では「虹のような君の笑み」だったものが
「虹の先へ」進もうとしていることから、
主人公はさらに深み高みを目指しているのですね。
まとめ
はじめは殻に閉じこもっていた主人公が、葛藤を乗り越え新しく勇気をもって前に進んでいくストーリーでしたね。自分も変わる勇気をもらえる一曲ですね。