【BUMP OF CHICKEN / なないろ】の歌詞の意味を徹底解釈 |自分のペースで歩んでいく様子が描かれた、NHK連続テレビ小説『おかえりモネ』の主題歌を徹底解釈!
編集: ひいらぎ最終更新: 2023/5/24
おかえりモネってどんなドラマ?
「おかえりモネ」は、NHKの朝ドラで、逆境に立たされた女性が自分らしい生き方を求めて奮闘する姿を描いています。
主人公・永浦百音は気仙沼湾に浮かぶ亀島で生まれ育ちました。百音は家族や島の人たちに囲まれ、豊かな自然の中で成長していきます。
ですが東日本大震災が発生したことがきっかけで、後ろめたい思いと故郷に対するわだかまりのような感情を抱いてしまいます。
そのため高校を卒業すると登米に移住。
祖父の知り合いである新田サヤカの下、森林組合で働きながら将来を模索しますが、ある出会いをきっかけに気象予報士を目指し猛勉強を始めます。
ついに合格を勝ち取った百音は上京して民間の気象予報会社「ウェザーエキスパーツ」に入社。失敗と成功を繰り返しながら成長していきます。
気象予報士として一人前になりつつあったとき、大型台風が全国を直撃してしまいます。
その様子を見て故郷の役に立ちたいという思いを胸に、奮闘することを決意し、気仙沼へ帰還します。
「おかえりモネ」は家族や友人たちとの絆や、自然とのつながり、夢への挑戦などが描かれたドラマになっています。
なないろという曲名の意味を考察
「なないろ」は「七色」を意味し、虹の七色を指しているようです。
歌詞にも”あの日見た虹を探す”というフレーズがあるように人生の旅を表現した曲で、人生の中にある様々な色彩や、悲しみや喜び、苦しみや希望など、多種多様な感情や出来事を表していると考えられます。
また、自分自身との向き合い方や過去との向き合い方、未来へ向かうための力を見つけることからも曲名が付けられているのではないでしょうか。
なないろという歌詞の意味を徹底解釈
大丈夫、ちゃんと進んでる

闇雲にでも信じたよ
きちんと前に進んでいるって
よく晴れた朝には時々 一人ぼっちにされちゃうから
なないろ -BUMP OF CHICKEN
”闇雲にでも信じたよ”とは、自分がとるべき行動を躊躇せずに、直感的に行動したことを示しているようです。
そして、それが正しい行動だと自分自身に言い聞かせているのでしょう。
前に進んでいると思っているけれど一方で、孤独感や不安感も感じていることを示唆しているようです。
晴れた日は心地よく、希望に満ち溢れているけれど、自分の心はどこか置いていかれている気がする…と主人公は感じているのではないでしょうか。
彩りの旅路

ヤジロベエみたいな正しさだ
今この景色の全てが 笑ってくれるわけじゃないけど
それでもいい これは僕の旅
なないろ -BUMP OF CHICKEN
”ヤジロベエ”は日本の伝統的なおもちゃであり、左右に伸びた手の先についているおもりでバランスをとっています。
”ヤジロベエみたいな正しさだ”というフレーズは自分が歩んでいる道が正しいのか正しくないのか不安定な様子を示しているのでしょう。
ですが周りの人たちが認めてくれないかもしれないけれど、それでも自分の道を進んでいくことを決意しているようです。
”これは僕の旅”というフレーズは、人生を旅するように、自分の人生もひとつの旅路であることを意味しており、自分の人生なのだから自分の思いのまま進んでいきたいという主人公の気持ちが垣間見えます。
キラキラの雫

昨夜の雨の事なんか 覚えていないようなお日様を
昨夜出来た水たまりが 映して キラキラ キラキラ
息をしている
なないろ -BUMP OF CHICKEN
このフレーズでは、今日は晴れていて昨夜の雨のことを思い出せないほど、強い日差しが照り付けており、昨夜できた水たまりに日差しが反射し、キラキラと光っている、という情景が描かれています。
雨から晴れへと気候の変化を感じますが、この変化は主人公の心の中を反映しているのでしょう。
雨が降っているかのような心に光が差し込み、少しずつですが希望を持ち始めている様子が描かれているのではないでしょうか。
片隅にある記憶

高く遠く広すぎる空の下
おはよう 僕は昨日からやってきたよ
失くせない記憶は傘のように 鞄の中で出番を待つ
なないろ -BUMP OF CHICKEN
高く遠く広すぎる空の下、主人公はほんの少し明るい気持ちになれたのでしょう。
しかし、いつの間にか心に残ってしまった思い出は、まるで鞄の中にしまわれた傘のようであると表現されており、いつでもどこでも思い出せる状態になっているようです。
主人公にとってその記憶は楽しいものばかりではなく、つらく悲しいものも多くあったのでしょう。
心が安定しているような安定していないような、まるで梅雨空のような感じなのかもしれません。
虹色の足跡

手探りで今日を歩く今日の僕が
あの日見た虹を探すこの道を
疑ってしまう時は 教えるよ
あの時の心の色
なないろ -BUMP OF CHICKEN
このフレーズでは日常生活をなんとかうまく対処しながら、自分自身の夢や理想を実現するために、自分の道を探して歩むことを思わせます。
虹には七つの色があるため、日々の生活の中でも色々なものには色があり、人生もまた多様な色彩を持っていると伝えたいのでしょう。
時に自信を喪失してしまうことがあっても今の自分を信じ、過去の経験や感情を思い出して、前に進みたいと考えているようです。
過去の心の色を思い出すことで、今の心により一層カラフルな色を補うことができる可能性があるように感じます。
変わらない自分

胸の奥 君がいる場所
ここでしか会えない瞳
ずっと変わらないままだから ほっとしたり たまに目を逸らしたり
なないろ -BUMP OF CHICKEN
”胸の奥 君がいる場所”という部分は、自分と相手の間にある繋がりを表現しているようですが、ここに出てくる「君」はもしかすると主人公自身を指しているのかもしれません。
また、”ここでしか会えない瞳”という部分は、あの時の自分の存在は今の自分にとって非常に大きな意味を持つことを表現しているのでしょう。
あの時の自分と今の自分はあまり変わっていないけれど、よかったと思う反面、それでいいのか?と主人公は思っているのではないでしょうか。
いつまでも続いていく

思い出すと寂しいけど
思い出せないと寂しい事
忘れない事しか出来ない 夜を越えて 続く僕の旅
なないろ -BUMP OF CHICKEN
”思い出すと寂しいけど、思い出せないと寂しいこと”というのは、過去には辛かったことがあったにもかかわらず、現在はそれを振り返ることで少し心が温まるような感覚を伝えているようです。
忘れられないことしかできないというのは、過去の出来事や経験をどうにかして乗り越えられなくても、それを受け入れて前に進まなければならないという強い意志の表れなのでしょう。
夜を越えて続く旅は人生の旅路であり、自分は忘れないということしかできないけれど、それでもそれを乗り越えて進んでいくしかない、と思っているようです。
隠れている輝き

治らない古い傷は 無かったかのように隠す お日様が
昼間の星と同じだね 本当は キラキラ キラキラ
この街中に
なないろ -BUMP OF CHICKEN
このフレーズでは、過去の古い傷跡は、昼間の星のようであると伝えているのでしょう。
星は本当は昼夜問わず輝いているけれど、お日様の光によって一時的に見えなくなっているだけであり、古い傷もまた今に隠れているだけなのだ、と主人公は感じているようです。
踏み出す勇気

歯磨きして顔洗って着替えたら
いつもと同じ足で出かけようぜ
相変わらずの猫背でもいいよ 僕が僕を笑えるから
なないろ -BUMP OF CHICKEN
当たり前のことを積極的に行うことで、毎日をポジティブに過ごしていけるヒントが見つかる、と伝えているようです。
相変わらずの猫背や、自分自身が認めたくないような部分があっても、それらを笑い飛ばして前向きに生きていくことが大切だと主人公は思っているのかもしれません。
星屑の歩き方

涙の砂 散らばる銀河の中 疲れた靴でどこまでだっていける
躓いて転んだ時は 教えるよ
起き方を知っている事
なないろ -BUMP OF CHICKEN
主人公は疲れた時でも頑張って歩んでいけると考えているようです。
もし本当に疲れてつまずいてしまったら、その時にどうしたらいいのか教えるよ、と伝えており、”起き方を知っている事”というフレーズからは、自問自答している様子がうかがえます。
自分の進んでいる道は間違っていない。
大丈夫だから進んでいこう、と自分自身を信じたい気持ちが溢れているのではないでしょうか。
明日へと向かって

乾いて消える水たまりが それでも キラキラ キラキラ
青く揺れる
高く遠く広すぎる空の下
おはよう 僕は昨日からやってきたよ
失くせない記憶も傘のように 鞄の中で明日へ向かう
なないろ -BUMP OF CHICKEN
このフレーズは、明るくキラキラした陽射しに当たってもすぐに消えてしまうものでも、輝いている瞬間があるということを表現しているようです。
”青く揺れる”というフレーズは、空だけでなく、周りの風景にある青さや主人公の心が揺れる様子を描写しているのではないでしょうか。
いろいろなことがあるけれど、過去の出来事や感情は、未来を歩くための支えになる、と主人公は考えているようであり、心の中にしまっておいた記憶や想いが、明日に繋がる道しるべとなってくれるという意味が込められているようです。
七色の追憶

手探りで今日を歩く今日の僕が あの日見た虹を探す今日の僕を
疑ってしまう時は 教えるよ あの時の心の色
いつか また会うよ 戻れないあの日の 七色
なないろ -BUMP OF CHICKEN
手探りで一歩ずつ進む日々の中で、過去に見た一筋の虹のように、輝く未来を探している自分がいる。
時には自分自身を疑ってしまうこともあるが、そのような時には自分が過去に抱いた夢や思いを思い出せば、自分自身を奮い立たせることができる、と主人公は考えたのでしょう。
もう二度と戻ることの出来ない、過去の七色の日々に、いつかまたその色に出会えると信じて、前へ踏み出していきたいと思っているようです。
まとめ
今回はBUMP OF CHICKENの「なないろ」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「なないろ」は、時には一人ぼっちで困難に立ち向かいながらも、前向きな姿勢を持ち続け、自分自身を受け入れ、成長することを力強く歌っているようです。
また、過去の思い出を大切にし、未来へ向かって進むための希望を持つことが重要であることを伝えたかったのではないでしょうか。
自分のペースで自分と向き合い、進んでいくということの大切さが伝わる歌詞だと感じました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではBUMP OF CHICKENを追って行くのでぜひチェックしてみてください!