【Ado / 夜のピエロ】の歌詞の意味を徹底解釈 |ドラマ「初情事まであと1時間」の主題歌に込められた孤独を感じる歌詞を紐解く
編集: ひいらぎ最終更新: 2023/3/27
初情事まであと1時間ってどんなドラマ?
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— 初情事まであと1時間【ドラマ公式】 (@hatsujouji) June 29, 2022
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「初情事まであと1時間」というドラマは、恋人たちが初めて結ばれるまでの直前1時間を描いた恋愛オムニバスドラマです。
恋愛に対して微妙な距離感を持っていたカップルたちが、恋人同士となる瞬間までの想いが交錯し、つながりを求める駆け引きが描かれています。
愛する人との初めての経験に向け、緊張しつつ切なくも美しい時間が描かれています。
そんな、恋人たちの可笑しくて切なくも愛おしい1時間を描いたドラマです。
夜のピエロという曲名の意味を考察
この歌詞からは、夜の街で孤独を感じながらも自分自身を忘れ、踊り続ける「ピエロ」というイメージが感じられます。
曲名の「夜のピエロ」は、人生において上手くいかないことや悲しみを背負っても、懸命に生きることを例えたものと考えられます。
また、この曲は、人々が日々の生活に追われ、ストレスを感じる中で、自分自身の中にある本当の感情や夢を見失ってしまうことを描いているようです。
夜のピエロという歌詞の意味を徹底解釈
闇に誘われるピエロ
街灯は消えてく 孤独な夜が誘う
夜のピエロ -Ado
この歌のはじめは、夜の深さに包まれた主人公の孤独を表しているようです。
街灯が消えて行く中で、孤独な夜が主人公を誘っているかのようでもあり、その夜にすーっと主人公は吸い込まれていくのでしょう。
ふらっと夜の街を歩きたくなった主人公の心が垣間見えてきます。
夜の街に吸い込まれる
騒がしい日々の眩しさに 今日を演じてる
憧れと好奇心 眩み 目は霞んでゆく
退屈な自分は 窮屈な日常は 忘れ去って
踊るナイトタウン
夜のピエロ -Ado
フレーズの冒頭部分は、騒がしい日々の中で今日を生き抜くことを表現しているようです。
憧れや好奇心に心を奪われ、目がくらむような現実の中で、主人公は疲れてしまったのでしょう。
普段の退屈な自分や窮屈な日常を忘れ去り、自分ではない自分を演じるために夜の街を歩くのかもしれません。
夢を見ることができない
もう慢性的な不感症 未体験 街を抜け出そう
鏡とその面影 でも あどけなくて
サヨナラを告げた 自分を嘲笑った
これでいいんだ 止まった終電
いつか忘れてた この夢も
日々の幻想に消えてゆく
夜のピエロ -Ado
夜の街を歩いている中で、いろいろな感覚を忘れてしまっている不感症に陥っていることに気づいたようです。
これまで体験したことがないことに苦しみ、街を抜け出そうと決意したのですが、まだあどけなさが残り、大人になりきれていない自分に失望してしまっているようです。
そんな自分を失笑しているのでしょう。
日々過ぎ去る夢や希望は、現実という幻想に消えていく、とも記されており、夢を持って生きていたのに今は失望という言葉しかない、と思っているのかもしれません。
独りぼっち
ネオンが夜を飲み干す 苦いだけの空き缶に
掃き溜めた劣等 冷たく胸を焦がす
独り孤独を吐いた
夜のピエロ -Ado
フレーズに出てくる"苦いだけの空き缶”は缶に入ったアルコールを連想させます。
人々が捨て去った空き缶には、主人公だけでなく人々の寂しさが積み重なっており、その空き缶の中に心につもり積もっていた劣等感を吐き出したのでしょう。
苦しいことがあった時、誰かに打ち明ければいいのだけれど、そんな相手もいない。
無力感で自分を捨てることしかできない…という思いが歌詞に表現されているようです。
影夜
煌めく街の明かりは 色を変えて
蔑んでる 部屋にポツリ
虚ろな光は通り過ぎて 影となった
夜に沈む
夜のピエロ -Ado
煌めく街の色と明かりは美しいのに、夜を過ごす部屋の寂しさが際立つ様子が描かれているようです。
虚ろな光が通り過ぎ、影となって、夜の深まりとともに沈んでいく、と伝えたいのでしょう。
部屋の灯りをつけずに、徐々に変化していく街を何も考えずに見ているのではないでしょうか。
考えがまとまらない
夜明けは微かなメランコリー 朝が怖いんだ
蓋をする思考力 酔えず吐いたアルコール
理由もない不安が胸に押し寄せるんだ
溺れそうだ 足掻くだけの日々
使い捨てのような毎日に
ただ踊るだけのエキストラ
夜のピエロ -Ado
”夜明けは微かなメランコリー 朝が怖いんだ”という歌詞からは、主人公の心の闇が感じられます。
夜が明けると、新たな日々が始まることに対する不安があるようなのですが、何が不安なのか?と問われると自分にある不安をうまく説明することができないため、それ自体が苦痛になっているようです。
最後にある"溺れそうだ 足掻くだけの日々"というフレーズは、日々の暮らしがつまらなく感じていることを表しているのではないでしょうか。
孤独を感じる…
ネオンが夜を飲み干す 苦いだけの空き缶に
掃き溜めた劣等 冷たく胸を焦がす
独り孤独を吐いた
夜のピエロ -Ado
夜に明かりを灯すネオンのように、明るい光で満たされた世界でも、中には孤独を感じる人々がいる、とこのフレーズでは伝えたいようです。
その一人が自分であり、いろいろな想いを一人で吐き出したのでしょう。
孤独をより一層感じ、自虐的になっているのかもしれません。
影夜に浮かぶ
煌めく街の明かりは 色を変えて
蔑んでる 部屋にポツリ
虚ろな光は通り過ぎて 影となった
夜に沈む
笑い笑われるピエロ
街灯は消えて夜に沈む
夜のピエロ -Ado
煌めく街の明かりが色を変える中、主人公は一人部屋にいるのでしょう。
街の混雑とは裏腹に、主人公の周りには何もなく、一人静かに時間を過ごしているようです。
虚ろな街の灯りは部屋の中に入っただけで通り過ぎ、主人公の周りを暗闇に変えていく様子から、主人公はただ何も考えず、そこに座り込んでいるのかもしれません。
最後のフレーズで初めて、曲名である「ピエロ」が出てきており、このピエロは主人公自身をさしているのでしょう。
本当の自分や悲しみを隠し、日々過ごしている様子がうかがえます。
まとめ
今回はAdoの「夜のピエロ」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「夜のピエロ」は、自分の現実的な問題に直面し、不安な気持ちにさいなまれている様子が記されているようです。
また、自分が「ピエロ」のように笑われる存在であると記しており、主人公が抱える孤独や不安、そして未来への不確かさを描いているのではないでしょうか。
悩みや悲しい出来事があっても、それを打ち明ける人が近くにいない様子が伝わってきます。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではAdoを追って行くのでぜひチェックしてみてください!