【YOASOBI / 群青】の歌詞の意味を徹底解釈 |漫画『ブルーピリオド』にインスパイアされた歌詞を徹底解釈!
編集: ひいらぎ最終更新: 2023/4/2
群青という曲名の意味を考察
「群青」とは、青色のことを指します。
漫画『ブルーピリオド』にインスパイアされているほか、チョコレートのCMストーリーテキストが原作となっており、青色が一つのテーマになっています。
歌詞の中で自分自身と向き合い、自分の本当の気持ちを見つけ出していくというテーマも表現されています。
群青という歌詞の意味を徹底解釈
いつもの日々でもいいんだ

嗚呼、いつもの様に
過ぎる日々にあくびが出る
さんざめく夜、越え、今日も
渋谷の街に朝が降る
どこか虚しいような
そんな気持ち
つまらないな
でもそれでいい
そんなもんさ
これでいい
群青 -YOASOBI
このフレーズでは、主人公のいつもの生活が描かれているようです。
いつもと同じ生活に少し飽きてきているし、なんだかむなしいような気持ちになるけれど、よくよく考えると、変化のない生活が普通なのだと考えたのでしょう。
こんなもんだよね、と冷静に判断している主人公の姿が見えてきます。
自分の本当のキモチ

知らず知らず隠してた
本当の声を響かせてよ、ほら
見ないフリしていても
確かにそこにある
群青 -YOASOBI
ここでは自分の本当の気持ちにフタをし、気が付かないようにしていたことがわかります。
自分の気持ちを隠せば、すべてがうまくいくと考えたのでしょう。
刺激があるのもいやだし、刺激がないのも嫌だ。
だからこそ知らないフリ、見ないフリをしたけれど、でも自分の本心は隠すことができない、と思ったのではないでしょうか。
本当の自分に会うために

感じたままに描く
自分で選んだその色で
眠い空気纏う朝に
訪れた青い世界
好きなものを好きだと言う
怖くて仕方ないけど
本当の自分
出会えた気がしたんだ
群青 -YOASOBI
本心と向き合うことにした主人公は、怖いけれどグッと顔を上げて、すべてを見つめることにしたのでしょう。
好きなもの、好きなことを「好きだ」ということは簡単なようで意外と難しいのですが、勇気を出して言ったら本当の自分に出会えたような気がしたようです。
はじめの一歩を踏み出すことは怖いけれど、その先には未来があった、ということを伝えたいのかもしれません。
思うようにいかない日々

嗚呼、手を伸ばせば伸ばすほどに
遠くへゆく
思うようにいかない、今日も
また慌ただしくもがいてる
悔しい気持ちも
ただ情けなくて
涙が出る
踏み込むほど
苦しくなる
痛くもなる
群青 -YOASOBI
一歩踏み出したもののなかなかうまくいかない様子が描かれているようです。
もがけばもがくほどうまくいかなくて、そんな状態に悲しく感じたのでしょう。うまくいかずに悔しい思いや苦しい思いをしていると伝えています。
自分の夢に近づこうとすればするほど、うまくいかず、そんな状態の自分にも嫌気がする。
だけれど夢に向かって、苦しいけれどなんとか進もうとしている主人公の姿が垣間見えます。
自分ならできるかも

感じたままに進む
自分で選んだこの道を
重いまぶた擦る夜に
しがみついた青い誓い
好きなことを続けること
それは「楽しい」だけじゃない
本当にできる?
不安になるけど
群青 -YOASOBI
このフレーズでは好きなことであっても、「続ける」には好きという気持ちだけではだめだ、と伝えているようです。
好きなことであれば、いつまでも頑張れる気がしますが、本当に突き詰めていくと楽しいことばかりではなく苦しいことも多い。
むしろ苦しいことの方が多く、途中で挫折してしまうこともあるかもしれない。
…そう考えた主人公は自分自身に"本当にできる?"と自問自答したのでしょう。
不安だけど自分ならできるかもしれない、と思ったのではないでしょうか。
自分ができることをやろう

何枚でも
ほら何枚でも
自信がないから描いてきたんだよ
何回でも
ほら何回でも
積み上げてきたことが武器になる
周りを見たって
誰と比べたって
僕にしかできないことはなんだ
今でも自信なんかない
それでも
群青 -YOASOBI
ここでは夢を追う主人公の姿が描かれており、夢に向かって何度も何度も努力したようです。
これでいいのか、と思いながらも一つ一つ積み上げていったのでしょう。いつかはこの経験が、自分の力になると考えたようです。
他の人と比べてもしょうがないし、無駄に焦ってもしょうがない。自分は自分なんだから、自分ができることをやっていこうと、自分を奮い立たせているようです。
勇気を出して踏み出す

感じたことない気持ち
知らずにいた想い
あの日踏み出して
初めて感じたこの痛みも全部
好きなものと向き合うことで
触れたまだ小さな光
大丈夫、行こう、あとは楽しむだけだ
群青 -YOASOBI
主人公は、好きなものと正面から向き合うことで、傷ついたこともあるし、失敗したこともある。
だけれどそこでひるまず、ゆっくりでもいいから進んでいこうと決めたのではないでしょうか。
好きなことを達成するまでの道はまだ長いし、見え始めた希望もまだまだ小さい。けれど大丈夫だから、自分を信じて楽しんでいこうと前向きになったようです。
自分の色

全てを賭けて描く
自分にしか出せない色で
朝も夜も走り続け
見つけ出した青い光
好きなものと向き合うこと
今だって怖いことだけど
もう今はあの日の透明な僕じゃない
ありのままの
かけがえの無い僕だ
群青 -YOASOBI
今まで悩んで悩んで、この道が本当に正しいのか悩んでいる主人公がいました。
ですがこのフレーズでは、自分は自分だし、自分のカラーを出していけばいい。いつまでも弱い自分じゃない、と伝えており、自分の進んでいる道が正しいと気が付いたようです。
今も好きなものと向き合うことは怖いけれど、でももう弱い自分じゃないとも思ったようであり、顔を前に向けて堂々と進もうと決意したのではないでしょうか。
自分はここにいるよ

知らず知らず隠してた
本当の声を響かせてよ、ほら
見ないフリしていても
確かにそこに今もそこにあるよ
知らず知らず隠してた
本当の声を響かせてよ、さあ
見ないフリしていても
確かにそこに君の中に
群青 -YOASOBI
自分の夢はかなうことはないから、多くを望むのを辞めようと思っていた主人公は、いつの間にかその夢を忘れ、日々を過ごしていたようです。
夢を追いかける心もいつの間にか忘れていた主人公ですが、夢は確かにその場所にあり、手にしようと思えば手にできる距離にあったのではないでしょうか。
夢をあきらめないことが強く伝わるフレーズのように感じました。
まとめ
今回はYOASOBIの「群青」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「群青」は夢を忘れかけていた主人公が、自分の夢を思い出し、その夢に向かって進む様子が描かれているようです。
歌詞の中にはその夢が決して容易に手に入るものではないこと、時に悔しい思いや挫折感、喪失感があることを記していますが、主人公はそれでもコツコツと経験を積み上げたのでしょう。
他の人と比べないで、自分のペースで進んでいけば良いと感じたようです。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではYOASOBIを追って行くのでぜひチェックしてみてください!