【神様、僕は気づいてしまった(神僕)/20XX】歌詞の意味を解釈
編集: ひいらぎ最終更新: 2020/9/19
20XXという曲名の意味を考察
20XXとはどう言う意味でしょうか。おそらくですが、「XX」と言うのは20〇〇年のような意味で使われているのでしょう。
つまり、2000年代の何かと言う意味だと思います。
2000年代と一概にいってもすでに2000年を過ぎていますから、過去のことを言っているのか、未来のことを言っているのか曲名だけではわかりませんね。
しかし、曲名からわかることが一つだけあります。それは、この曲で歌われることは我々がいきている間に起こるということです。
そのことを前提に歌詞を解釈していきましょう。
20XXの歌詞の意味を徹底解釈
1番
分かってる いや、分かってる
僕らは知らなすぎたんだろう
答えてよ なら、答えてよ
どれくらい希望を待ってりゃ迎えが来るんだよ
解釈わかっている、もうわかっているんだ。
僕らが知らなすぎただけなんだ。
答えてくれよ。答えてくれ。
どれくらい希望を持っていれば君は来るんだ?
僕らが知らなすぎただけ...何を知らなすぎたのでしょうか?
世界の理でしょうか?社会の仕組みでしょうか?ここの歌詞だけでは読み取ることができませんが、曲名が20XXであることから未来のことを歌っているのは間違いないので、今我々が気にもとめてもいない重要なことなのでしょうね。
「君」というのはおそらく神のことを指しているのでしょう。
救いなんてない時代
言葉など甲斐もない 無価値
違うか? そんなポンコツに縋るなよ
解釈”救い”なんて存在しないこの時代に、救うことができない言葉なんて無価値に決まってんだろ。
違うか?そんな役にも立たないものにすがるなよ。
「救い」とは神様の救済ということでしょうか。それとも人間が人間に与える救済のことでしょうか。
今回ここで使われている「救い」とは、おそらく人間が人間に与える救済のことを言っているのでしょう。
人間が人間を救済する時、多くの場合は言葉をかけることで救済します。というより、「言葉」というものは人間が人間を救済するためにあるものだと言っても過言ではないかもしれません。
そんな言葉の1番の用途である「救い」がないのであれば、言葉という役に立たないものにすがる必要なんてないのかもしれませんね。
モデラートなペースでまわる世界
滑って落ちるのは何方様
抜かした顔した化け猫が転ぶ 果てる
さあ一抜けた
解釈何もかもが標準的なペースで回る世界。
そんな世界の歯車から滑って落ちるのは誰だ?
間抜けな顔した人間が転んで落ちた。
ほら、また一つ歯車が落ちた。
モデラートとは音楽の用語で中ぐらいの速さのこと。
つまり、モデラートな世界とは早くも遅くもない世界(=操られた世界)とも解釈できます。
社会(≒文明)というのは人間が大勢合わさって協力して形成されているものです。社会を形成するために協力しない人間というのは、「落ちた」と言われますよね。そんな様子を歌った歌詞なのでしょう。
空っぽのままでも迫る未来
終わってしまうならその程度
笑ってもがいてもこいつが最終便だよ
解釈自分に何もなくても、時間は流れて言ってしまう。
そのまま人生が終わるなら、その程度の人間だったのだろう。
笑ってもごまかして、焦ってもがいても。これで最後だよ。
自分に何もないと思っている人は、周りに言わないだけで意外と多いものです。(俗にいう、「何者にもなれない人」というやつですね。)
そして、多くの人は自分に何もないと薄々気づいていながらも、何も行動せず死んでいきます。
この歌詞は、そういった自分を変える行動も起こせない人間なんか大したことないという皮肉を歌っているのでしょう。
2番
ここらが終わり時なんだろう
最後に教えてよ どんな命よりも
今日が選ばれた勝因はどこにあったんだよ
解釈そろそろ僕は終わりなんだろう?
死ぬ前に教えてよ。他の誰よりも今日僕が死ぬって選ばれた原因を。
「終わりどき」というのは、文脈からこの曲の主人公の人生の終わりを指すのでしょう。
そして「勝因」という言葉。普段我々が使っている「勝因」は勝利の原因という意味で使っています。しかし、この歌詞で使われている勝因はその意味ではなく、仏語である「すぐれた因縁。善果をもたらす善因。」という意味で使われているのだと思います。
許されるのなら今は
人になりきれぬまま満たない呼吸で
そんな体裁を忘れよう
解釈もし、許されるなら
今だけは人になりきれぬまま虫の息で
社会の歯車だということを忘れよう。
人が死ぬ間際のことを歌っている部分でしょうか。
最後くらいは自分の好きに自由にしたいという思いが感じられますね。
アンダンテなテンポじゃ乗り損なう
ペテン師を目指して生き急げ
すました歩調で追われたのか
戻るだけじゃ餌食になる
解釈中途半端な速さじゃ時代の流れに乗り損なう
ペテン師でもいいから時代の流れに乗れ。
余裕ぶって歩いていたら追いつかれるぞ?
戻ってはダメだ食われる。
アンダンテとは音楽用語でアレグレットとアダージョの中間の速度のことです。ここでは中途半端な速さと解釈しています。
この部分は啓発されるかのような歌詞ですね。人間、とくに日本人は周りに合わせてテンポを合わせることが正しいとされがちです。しかし、そんな中途半端なテンポではダメなのでしょうね。もっと他人が追いつけないようなスピードで物事を進めればきっとうまくいきます。
空っぽのままでも迫る未来
生まれてしまったらもう最後
笑ってもがいてもこいつが最終便なの
バカになろう
からかって 誹りあって
蹴り落としてでも摑み取れ
解釈自分に何もなくても、時間は流れて言ってしまう。
そのまま人生が終わるなら、その程度の人間だったのだろう。
笑ってもごまかして、焦ってもがいても。
これで最後だよ
バカみたいにがむしゃらに頑張って、他人を蹴落としてでも夢を掴み取れ。
人間はいつか必ず死にます。どんな人生を送るかは個人の自由ですが、空っぽの人生のまま終わるのもなんだか味気なくないですか?
どうせなら、この曲で「どこかの誰か(まふまふ?)」が歌っているように、がむしゃらに努力して何かをやり遂げてみたいですね。