【スピッツ / チェリー】の歌詞の意味を徹底解釈 |少しずつ前へと進む気持ちが綴られた歌詞を紐解く!
編集: ひいらぎ最終更新: 2023/4/21
チェリーという曲名の意味を考察
「チェリー」の由来については、スピッツの草野さんが「桜は春に咲く花であり、何かから抜け出す、出発するようなイメージ」でつけたと発言しています。
歌詞には、過去や未来、恋愛についての思いや、人生の喜びや苦しみが描かれていますが、最後には再び「君とめぐり会いたい」という希望的なメッセージが込められており、新しい未来に向けて進むことを想像する桜=チェリーを曲名にしたのではないでしょうか。
チェリーという歌詞の意味を徹底解釈
きっとそれ以上の未来
君を忘れない 曲がりくねった道を行く
産まれたての太陽と 夢を渡る黄色い砂
二度と戻れない くすぐり合って転げた日
きっと 想像した以上に 騒がしい未来が僕を待ってる
チェリー -スピッツ
過去に大切な人との思い出があることを示しているフレーズです。
主人公は遠回りや苦難があっても、その人を忘れずに進んでいこうとしており、”産まれたての太陽”という歌詞からは、新しい始まりや希望に満ちた景色を表現しているように感じます。
”二度と戻れない”という部分では、思い出に浸ることはできても過去に戻ることはできないという、主人公の切ない気持ちが伝わるフレーズでもあります。
ですが、未来に不安や恐怖があるものの、それ以上の発展や可能性もあるんだと思い始めているのではないでしょうか。
抱きしめたい思い
「愛してる」の響きだけで 強くなれる気がしたよ
ささやかな喜びを
つぶれるほど抱きしめて
チェリー -スピッツ
このフレーズは「愛してる」と呟いたり誰かに伝えたりするだけで、なんだか自分自身が強くなれる気がした、と伝えているようです。
”愛してる”という言葉は魔法の言葉なのでしょう。
些細な事なのかもしれないし、ほんの少しの幸せなのかもしれないけれど、主人公にとっては大きなことであり、大切に抱きしめたかった思いでもあったようです。
毎日が過ぎていく
こぼれそうな思い 汚れた手で書き上げた
あの手紙はすぐにでも捨てて欲しいと言ったのに
少しだけ眠い 冷たい水でこじあけて
今 せかされるように 飛ばされるように 通り過ぎてく
チェリー -スピッツ
”こぼれそうな思い 汚れた手で書き上げた”というのは、心にある思いを受け止めきれなくて、崩れそうな気持ちを紙に書きとめたということでしょう。
しかし、自分の気持ちを紙に書き綴ったものを大切な人に見せたくない、あるいはそれ以上に見せたくない思いがあったのかもしれません。
”冷たい水でこじあけて”というフレーズは朝の様子を描いているようでもあり、夢から覚めて急いで朝の支度をしているのではないでしょうか。
想い出に浸る時間があまりないほど、日常が忙しく過ぎていくのかもしれません。
君への想いは永遠に
「愛してる」の響きだけで 強くなれる気がしたよ
いつかまた この場所で
君とめぐり会いたい
チェリー -スピッツ
「愛してる」という言葉には、人々を強くする力があると感じられます。
主人公もまた自分が強くなれる気がしたのでしょう。
大切な人に「愛してる」と伝えた時の感情を思い起こし、この場所で一緒に過ごした時間が、今も心に残っているようです。
もしも願いが叶うならもう一度大切な人と巡り合いたい、と主人公は強く願っているのではないでしょうか。
少しずつ前へ
どんなに歩いても たどりつけない 心の雪でぬれた頬
悪魔のふりして 切り裂いた歌を
春の風に舞う花びらに変えて
チェリー -スピッツ
このフレーズでは、孤独感の中で心が冷やされ、涙で頬が濡れる様子を表しているようです。
”たどりつけない”という部分からは、心が迷子になってしまった様子が感じられます。
大好きだった歌さえも嫌いになりかけたのでしょう。
嫌いになりたいと思ったけれど本心ではなれなかったようです。
最後の”花びらにかえて”からは、主人公が少しずつ前に進もうとしている様子が伺え、今まで暗く沈んでいた気持ちを少しだけ変えようとしたのではないでしょうか。
どんな未来が待っていようと
君を忘れない 曲がりくねった道を行く
きっと 想像した以上に
騒がしい未来が僕を待ってる
チェリー -スピッツ
"君を忘れない" は、大切な人を思い出しては離れられない気持ちを表しているようです。
"曲がりくねった道を行く" は、人生の道が思い通りにいかず、苦労や挫折があることを意味しているのではないでしょうか。
主人公は将来に対する不安があるようですが、それでもその何が起こるかわからない未来へと一歩ずつ進もうとしているようです。
愛を抱きしめて
「愛してる」の響きだけで 強くなれる気がしたよ
ささやかな喜びを つぶれるほど抱きしめて
ズルしても真面目にも生きてゆける気がしたよ
いつかまた この場所で 君とめぐり会いたい
チェリー -スピッツ
「愛してる」という言葉は、前向きな力を与えてくれると歌っているようです。
小さな喜びでも自分の中では精一杯感じ、さらに大きな喜びとなっており、幸せな時間だったと感じているのでしょう。
その思いがあればズルをしても真面目に頑張っても、どちらの方向でも生きていける、と思ったようです。
もしかすると「君」はこの世にはいない存在なのかもしれません。
まとめ
今回はスピッツの「チェリー」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「チェリー」は、切なさと強さが混ざり合った感じがします。
歌詞には、過去と現在、そして未来への思いが込められているようであり、曲がりくねった道を進むように、人生は予期せぬことでいっぱいであり、時には戸惑わせることもあると記しているようです。
しかし、「愛してる」という言葉は、強くなれる力を感じることができ、君とめぐり会いたいという思いはどんなに時が流れても変わらず、心の深いところに刻まれているのでしょう。
一歩一歩、前に進もうとする主人公の姿が垣間見えました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではスピッツを追って行くのでぜひチェックしてみてください!