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【宇多田ヒカル / Prisoner Of Love】の歌詞の意味を徹底解釈 |ドラマ『ラスト・フレンズ』の主題歌を紐解く

編集: ひいらぎ最終更新: 2023/2/16

目次
フジテレビドラマ『ラスト・フレンズ』はどのようなドラマ?
Prisoner Of Loveという曲名の意味を考察
Prisoner Of Loveという歌詞の意味を徹底解釈
1番
自分の心を偽る
満ち足りているはずなのに
あなたが変えてくれた
2番
いつでもどんな時でも共に
愛しく受け止めてくれるあなた
一人ぼっちでは何もできない
お互いに励まし合いながら
引き裂かれても強い絆と信じたい
どんな日も輝いている
お願いだから…
まとめ

フジテレビドラマ『ラスト・フレンズ』はどのようなドラマ?

『ラスト・フレンズ』は2008年フジテレビで放送されたドラマ。

現代人が抱えるDVLGBTなどの問題を取り上げており、若者たちが前向きに生きていく姿を描いた青春ヒューマンドラマです。

ドラマでは、DVに悩む藍田美知留、性別の悩みを抱える岸本瑠可、過去のトラウマから性に苦しむ水島タケルの3人が、シェアハウスで共同生活を始めます

ドラマでは彼らが共に暮らすうちに、友情や人とのつながりの大切さを知り、前向きに生きようとする姿が描かれています。

Prisoner Of Loveという曲名の意味を考察

「Prisoner Of Love」は直訳すると「愛の囚人」という意味になります。ドラマの主題歌でもあるので、ドラマの内容に沿った歌詞になっているのですが、広い意味で「愛に囚われている人」を表しているようです。歌詞の中には主人公が愛に囚われている様子も描かれていますが、決して暗くはありません他人との関係孤独や不安など、愛に関するさまざまな感情が描かれている歌詞です。

宇多田ヒカルさん21枚目シングルです。MVに出てくる歌詞のネタ帳やテーブルなどは宇多田さんの私物だそうですよ。愛というテーマながらテンポが良いので、前向きな気持ちで聞くことができる曲です。

ひいらぎ

Prisoner Of Loveという歌詞の意味を徹底解釈

1番

自分の心を偽る

平気な顔で嘘をついて
笑って 嫌気がさして
楽ばかりしようとしていた

Prisoner Of Love -宇多田ヒカル

このフレーズでは、周囲にうまく馴染もうとしていたが、それがうまくいかず、自分の本当の気持ちを偽っていた、そしてその気持ちに気づいたと言っているようです。

嫌なことや悲しいことがあったりすると、自分の気持ちとは反対に無意味に笑うことがありますよね。

そしてそんな自分が嫌になってしまうこともあります

主人公は傷つくことに必要以上に怖がってしまい、自己嫌悪になってさらに心が苦しくなる、そんな様子なのかもしれません。

満ち足りているはずなのに

ないものねだりブルース
皆安らぎを求めている
満ち足りてるのに奪い合う
愛の影を追っている

Prisoner Of Love -宇多田ヒカル

ここでは、人々が幸せで満足しているときにも、他の人の持っているものを欲しがり、自分のものにしようと奪い合ってしまう様子を表現しているようです。

隣の芝は青い、ということでしょうか。

何かを求めてもさらに求めてしまうのは、本当に求めるべきものが「愛」であるから

その愛を追い求めてしまうということを言いたいのかもしれません。

あなたが変えてくれた

退屈な毎日が急に輝きだした
あなたが現れたあの日から
孤独でも辛くても平気だと思えた
I'm just a prisoner of love
Just a prisoner of love

Prisoner Of Love -宇多田ヒカル

サビの部分です。

主人公が愛したいと思う人と巡り合い、急に世界が動き出した様子が描かれています。

巡り合ったことでたとえ平凡であっても毎日が輝き、どんなに孤独であっても辛くてもそれはとるに足らなくなったようです。

恋に恋をしている様子がうかがえますよね。

愛の虜」という英語の歌詞が繰り返される分、恋に落ちてしまったことが強調されています。

ただこの部分は恋ばかりではなく、友達に対しての愛も当てはまる気がします

2番

いつでもどんな時でも共に

病める時も健やかなる時も
嵐の日も晴れの日も共に歩もう

Prisoner Of Love -宇多田ヒカル

1番では主人公が恋をしている様子がうかがえましたが、2番ではその恋が成就したようです。

愛する人と共に、困難な時も幸せな時も一緒に歩んでいこうという内容の歌詞であり、このフレーズは永遠の愛を誓いあう時に使う言葉ですよね。

どんな時でも支え合って、一緒に乗り越えていこうというメッセージが込められているような気がします。

愛しく受け止めてくれるあなた

I'm gonna tell you the truth
人知れず辛い道を選ぶ
私を応援してくれる
あなただけを友と呼ぶ

Prisoner Of Love -宇多田ヒカル

「I'm gonna tell you the truth」は、本当のことを話すね、という意味。

主人公は人には知られておらず、たとえ知られたとしても決して応援してもらえない厳しい道を選んでいるようです。

ですが、唯一応援してくれるのが「あなた」。

あなただけは私の見方であり、唯一の友であると思っているようです。

このフレーズを紐解くと、「Prisoner Of Love」という曲が、愛しい人だけでなく友への思いも語っているように感じます。

一人ぼっちでは何もできない

強がりや欲張りが無意味になりました
あなたに愛されたあの日から
自由でもヨユウでも一人じゃ虚しいわ
I'm just a prisoner of love
Just a prisoner of love

Prisoner Of Love -宇多田ヒカル

2番のサビです。

ここでは自分勝手で欲張りだったことが、愛してくれる人と出会ったことで意味を失った、と記しています。

さらに自由であっても、楽しいことがあっても、一人だと虚しく感じるようになった様子がうかがえます。

どんなに自分を大きく見せようと、どんなに何かを欲しても、いろいろなことが一人では無意味と思うほど、今の恋に夢中になっているのかもしれません。

そしてそんな自分を振り返って「愛の囚人」だな、としみじみ感じているようです。

お互いに励まし合いながら

Oh もう少しだよ
Don't you give up
Oh 見捨てない 絶対に

Prisoner Of Love -宇多田ヒカル

この部分は、主人公が恋人に対して語りかけている内容のようです。

「もう少しだよ」「諦めないで」「見捨てないよ、絶対に」というフレーズは、主人公が恋人に対して、自分たちが抱える問題に立ち向かって、一緒に乗り越えようという意味が込められているのかもしれません。

引き裂かれても強い絆と信じたい

残酷な現実が二人を引き裂けば
より一層強く惹かれ合う
いくらでもいくらでも頑張れる気がした
I'm just a prisoner of love
Just a prisoner of love

Prisoner Of Love -宇多田ヒカル

このフレーズ部分は曲調が若干変わります。

一瞬時が止まったようでもあり、二人だけの世界強調されている感じがします。

困難な現実がたとえ二人を引き裂いたとしても、それが原因で現状が変わるわけではない、むしろもっと絆が深まるのだ、と思いたいのかもしれません。

「頑張れる気がした」と過去形になっているので、困難な現実に立ち向かえる強さと、愛情に囚われていることの複雑さが見え隠れしています。

どんな日も輝いている

ありふれた日常が急に輝きだした
心を奪われたあの日から
孤独でも辛くても平気だと思えた
I'm just a prisoner of love
Just a prisoner of love

Prisoner Of Love -宇多田ヒカル

この部分は若干言葉を変えてもう一度歌われています。

1番のサビでは「退屈な毎日」であったのに、ここでは「ありふれた日常」に、そして「あなたが現れたあの日」から「心を奪われたあの日」に変わっています。

時間の経過が感じられる部分でもあり、退屈だと思っていた日が愛する人と出会うことでときめきの時間に変わり、そしてありふれた日常へと変化していったのでしょう。

どんな日であっても、出会ったことで日々が輝いて見えるようになったようです。

良い意味で愛する人によって捕らわれたように感じているのかもしれませんね。

お願いだから…

Stay with me, stay with me
My baby, say you love me
Stay with me, stay with me
一人にさせない

Prisoner Of Love -宇多田ヒカル

最後のフレーズです。

「Stay with me」は1人になりたくない、寂しくなりたくない、相手に残ってほしいという気持ちが歌われた歌詞です。

そして「My baby, say you love me」は、愛する人よ、愛してるって言って、という意味。

あえて、「Stay with me」が何度も繰り返されていますが、特別な存在であることを強調するためなのかもしれません。

1人にさせない、という決意とも言える言葉で終わっており、愛する覚悟のようなものが伝わってきます

まとめ

今回は宇多田ヒカルの「Prisoner Of Love」の歌詞の意味を徹底解釈しました。

この歌詞からは愛する人が存在するだけで、日常のいろいろなことを乗り越えていける、愛する人と共に歩むことができれば、どんなにつらいことがあっても乗り越えることができると伝えたいようです。

恋をしたばかりの心の中を映しているようであり、「愛の虜」になっていると自身も認めています。

深い愛を求める人々の心情を表現している歌詞なのかもしれませんね。

歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。

これからもmusic.branchwithでは宇多田ヒカル を追って行くのでぜひチェックしてみてください!

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