【BUMP OF CHICKEN / 窓の中から】の歌詞の意味を徹底解釈 |悩んでいるのは自分だけじゃない…と感じる歌詞を徹底解釈!
編集: ひいらぎ最終更新: 2023/4/1
窓の中からという曲名の意味を考察
「窓の中から」は、歌詞の中で歌われている "すごく小さな窓の中から 世界を見て生きてきた" という一節に合っています。
歌詞全体を通して、孤独や心の葛藤、そして自分自身との向き合い方が描かれており、「窓の中から」というタイトルは、人生の中で自分が見てきた景色や出来事を窓越しに、あるいは自分自身がその窓の中で生きているように感じられるという意味合いがあると感じます。
窓の中からという歌詞の意味を徹底解釈
はじめの唄ができあがる
ハロー ここにいるよ 生まれた時から ここまでずっと
同じ命を削り 火に焚べながら生きてきた
瞼の裏の 誰も知らない 銀河に浮かぶ
すごく小さな窓の中から 世界を見て生きてきた ここにいるよ
カーテンの内側限定のため息 愛読書みたいに並んでしまった独り言
痛くない事にした傷に 時々手を当てながら 一人で歌うよ
この体だけの鼓動を この胸だけの感情を
音符のひとつ 言葉のひとつに変えて 繋げて見つける はじめの唄
窓の中から -BUMP OF CHICKEN
最初のフレーズでは、主人公の今までの生き方について描かれているようです。
あなたがここにいるように、私もまた生まれた時からこの世界に存在していて、この命を削り、苦しみながらも生きてきた。
宇宙から見ればちっぽけな存在の私たちなのだけど、日々の生活はあまりにも大きく、ふっとため息が出るし、独り言も出てしまう。
その独り言はまるで愛読書が並んでいるみたいだ、と主人公は考えたのでしょう。
体に響く鼓動や、胸に湧き上がる感情を、音符や言葉に変えて繋いでいくと、それが私にとっての初めての唄になると伝えているようです。
光の中の鼓動
止まるまで続く鼓動を 名付けようのない感情を
心が望むとおりの声に乗せたら ようやく気付けたよ 同時に 響く声
ああ ここにいるよ 少し似た色の 知らない光
同じように生きる灯に 手を振っても 分からないかな
窓の中から -BUMP OF CHICKEN
このフレーズは、音楽の力で鼓動を伝え、感情を表現しているようです。
自分自身の中にある感情が名付けられることはなく、自分の望むように生きることができた時、本当の自分が見えてくると考えたのでしょう。
同時に、他の人たちの響きも感じられることがあると伝えており、一緒に生きる人たちに向けて、その人たちに手を振りながら、同じ心地良い「光」で輝く場所はここだよと、教えているようです。
小さな窓から歌うよ
ハロー 遠い隣人 あまりに巨大な 銀河で出会う
こんな小さな窓の中にも 届いたあなたの灯 ここにいるよ
昨日と明日に毎日挟まれて 次から次の今日 強制で自動更新される
痛くない事にした傷が 見失わない現在地 ここから歌うよ
綺麗事のような希望を いつもそばにいた絶望を
他の誰とも分かち合えない全てで 喉を震わせろ 自分の唄
窓の中から -BUMP OF CHICKEN
『ハロー』という挨拶の言葉とともに、銀河で出会えたのは、遠く離れた隣人とのこと。
小さな窓から覗く夜景の中で、その隣人の灯りが見えたようです。
自分は望んでいないのに、次から次へと毎日が始まっていき、たとえ傷を負ったとしてもその傷がなかったものとして毎日が過ぎてしまう。
希望はあるけれどそれは建前であって、本当は毎日感じていたのは絶望だけ。
これをほかの人と共有するのは難しく、自分で解決しようと思ったのではないでしょうか。
良いことばかりではない希望と絶望が、いつもそばにいる。誰とも共有できない自分だけの全てを、私たちは唄っていかなければならないと感じたのかもしれません。
鼓動の調べ
グーの奥にしまった本当を 鏡からの悲鳴に応答を
同じように一人で歌う誰かと ほんの一瞬だけだろうと 今 重ねた声
この体だけの鼓動を この胸だけの感情を
音符のひとつ 言葉のひとつに変えて 繋げて見つける はじめの唄
生み出してしまった希望を 頷いてくれた絶望を
他の誰とも分かち合えない全てで 宇宙を震わせろ 今
窓の中から -BUMP OF CHICKEN
グーの奥にしまった本当を。内面に秘めた本当の思いや感情を、鏡に向かって悲鳴を上げる自分自身に反応するように、探し出そうとしているようです。
その中で同じように一人で歌う誰かを見つけ、一瞬だけでも重なるように、自分の声を重ねたのではないでしょうか。
この体が持つ鼓動やこの胸が抱く感情を、音符や言葉に変え、それらを繋げて唄として完成させようと奮闘しているようです。
自分自身が抱える希望や失望を、他の誰とも共有できない、独り占めのものとして受け止めているようですが、それら全てが宇宙をも震わせるほどの力を持っていることに気づき、その力を最大限に引き出したいと思っているのではないでしょうか。
共鳴する声
化けの皮の下の本当を さあ この声に応答を
同じように一人で叫ぶあなたと 確かに見つけた 自分の唄
いつの日か止まる鼓動を 涙になれなかった感情を
あなたに届くようにと声に乗せたら 自分でも驚いたんだ 応えて 重なる声
窓の中から -BUMP OF CHICKEN
”化けの皮の下の本当”とは、人間が他人に対して見せる表面的な姿ではなく、本質的な姿を指しているようです。
この歌詞の中では、そんな化けの皮を剥がし、本当の自分と向き合おうとしていることが伝わってきます。
また、主人公は自分と同じように一人で苦しみを抱えている人がいることを知り、自分の届かなかった感情を表現するために唄っているのでしょう。
”いつの日か止まる鼓動を、涙になれなかった感情を”という歌詞には、生命の終わりが来る時まで、自分が人生を全うするために頑張っていることや、涙になれなかった感情を唄を通じて表現したいという想いが込められているようです。
自分の歌声が誰かの心に届き、共感してもらえることを願っているとともに、自分自身と同じように一人で歌う誰かと出会えた時に、歌声が「重なる」ことでより深い共感を生むことを期待していることが伝わってきます。
絆が深まる
ああ 君と出会えて良かった
きっとずっと出会いたかった
ほんの一瞬だけだろうと
今 今 重ねた声
窓の中から -BUMP OF CHICKEN
この歌詞は、大切な人と出会えたことに感謝する気持ちが込められています。
出会った瞬間から、その人と一緒にいたいと思ったのでしょう。そして、今でもその人と一緒に居たいという思いが伝わってきます。
一緒に重ねた声を通して、二人の絆が深まったことが暗示されているのではないでしょうか。
未来への窓
これからの世界は全部
ここからの続きだから
一人で多分大丈夫
昨日 明日 飛び越える声
窓の中から -BUMP OF CHICKEN
このフレーズは、新しい世界に向けて進む決意が表現されています。
ここから始まる未来に向けて、自分一人でも大丈夫だと思ったのでしょう。
過去も未来も、何があっても乗り越えていく強い意志が歌われています。
声を重ねたい
ああ もっと話せば良かった
言葉じゃなくたって良かった
すれ違っただけだろうと
今 今 重ねた声
LA LA LA…
窓の中から -BUMP OF CHICKEN
主人公は、相手ともっと話をしたかったと思っているようです。
言葉でなくても、もっとコミュニケーションをとっていれば…と思ったのでしょう。
もうすれ違ってしまったのだろう、と感じた時に、相手との声を重ねたいと思う気持ちが強くなったようです。
まとめ
今回はBUMP OF CHICKENの「窓の中から」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「窓の中からは孤独感や寂しさを感じながらも、自分自身の内面や想像力で世界を見て生きてきたことが伝わってきます。
窓から見える小さな世界が、主人公にとって全てだったのですが、自分自身の声を見つけ、音楽を通じて自分の世界を表現していくことができたようです。
歌詞には、孤独や痛みを感じながらも、希望を見つけ、自分自身を肯定する強いメッセージが込められているように感じました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではBUMP OF CHICKENを追って行くのでぜひチェックしてみてください!