【菅田将暉/7.1oz】の歌詞の意味を徹底解釈 | 主人公の想いをTシャツで例えた歌詞に戦慄!
編集: ひいらぎ最終更新: 2020/9/19
7.1ozという曲名の意味を考察
7.1ozという記号のような曲名ですが、一体どんな意味で曲名として使われているのでしょうか?
oz(オンス)という単位から考察する
7.1ozとgoogleで検索してみると、どうやら「oz」とは1平方ヤード(1ヤード=約90cm)あたりの重さを表す単位だそうです。読み方は「オンス」と読みます。
Ozの数が高いほどシャツの厚みが増して、しっかりした生地になるそうです。Tシャツの中でも7.1ozのTシャツは一番厚く丈夫なようです。
冬の寒い時期にインナーとして1枚着るのにもオススメだそうで、冬に着れるくらい厚く保温性が高いということですね。
では、そんな厚いTシャツがなぜ曲名になっているのでしょうか?次は歌詞から考察してみます。
7.1ozの歌詞から考察する
ねえ僕は汚れたTシャツさ なのに君は また僕を気遣って
ぐるぐる回すのがかわいそうだからって 洗濯機に入れない
菅田将暉 -7.1oz
曲の冒頭の歌詞です。この歌詞から分かる通り、この曲はTシャツを主人公とたとえているわけです。
しかも、ただのTシャツで主人公をたとえているわけではありません。先ほど説明した通り、7.1ozもの厚さがあるTシャツでたとえているのです。
つまり7.1ozという曲名は、主人公が厚い人間(=心が丈夫な人間)であるという意味で使われているのだと思います。
また、Tシャツというのは何度も洗濯すると伸びて着れなくなってしまいます。しかし、生地がしっかりしていれば伸びにくいですよね。
そういう解釈の仕方でも、7.1ozという曲名は主人公は心が丈夫な人間という意味で使われていると考察できます。
では、曲名の解釈を頭に入れながら、歌詞の意味をしっかり考察していきましょう。
7.1ozの歌詞の意味を徹底解釈
1番
ねえ僕は汚れたTシャツさ なのに君は また僕を気遣って
ぐるぐる回すのがかわいそうだからって 洗濯機に入れない
出会った頃のちょっとしたシミは何度も何度も
手洗いして躍起になってくれたよね、今はなぜ?
菅田将暉 -7.1oz
解釈
僕はもう着古したTシャツのような人間だ。
なのに君はまだ僕を気遣って、かわいそうだからって叱ってくれない。
出会った頃はちょっとしたミスでも
なんども躍起になって怒ってくれたよね?今はなんで怒ってくれないの?
この曲は、僕と君が付き合って、ある程度年月がたった後の物語だと思います。また、汚れたTシャツや、シミというのは、「主人公のダメなところ」という意味で使われているのでしょう。
付き合いたての頃は、ちょっとしたところでも指摘して叱ってくれたのに、年月が経つにつれだんだん指摘してもらえなくなって・・・いつのまにか主人公はダメなところだらけになってしまったのかもしれません。
当事者である主人公は、このままではダメだと思っているようですが、「君」にとっては、そんなダメなところも愛おしい部分なのかもしれませんね。
洗ってもらえるTシャツになりたい ぐるぐる洗濯機は回る
もう少し僕は白かったはずで このままじゃ汚れたまんまです
菅田将暉 -7.1oz
解釈
もっと僕の悪いところを叱ってほしい。
昔はもっと僕はいい人間だったはずなんだ。このままじゃ悪い人間のままだよ。
もっと自分を叱ってほしい。もっと自分のことを見て欲しい。という想いがひしひしと伝わってくる歌詞ですね。
主人公は、
「洗ってもらえるTシャツになりたい」
という歌詞からも分かるように、「汚れ」というものに悪いイメージを持っているようですが、
「君」にとっては「汚れ」こそ「君」と「主人公」の二人だけの思い出であり、かけがえのないものだから汚れを落としたくないのかもしれませんね。
2番
「もう夜も遅いし迷惑だよね」って君は また僕を気遣って
いつまでも待ってる僕のこといつまでも 見つめてくれないよね
下から見上げた君の笑顔ばかり思い出す
かわいいよ いつもかわいくいてくれてありがとう
菅田将暉 -7.1oz
解釈
「もう夜も遅いし迷惑だよね」って君はまた僕を気遣って連絡をくれないけれど
僕からしてみればもっと連絡が欲しいし、もっと僕を見つめて欲しいんだよ。
遠くから見た君の笑顔ばかり思い出してしまう。
いつも可愛くいてくれてありがとう。
「下から見上げた君の笑顔ばかり思い出す」という歌詞。
洗濯してもらいたいのに、洗濯カゴの中に放置されてしまっているという状態を歌っているわけですが、
この歌詞は、君に放置されているように感じている主人公が感じている「疎外感」を表現しているのだと思います。
つまり、僕といない時の君の笑顔ばかり思い出してしまう。ということですね。
洗ってもらえず洗濯機の外 ジト目の歯ブラシと目が合う
怒ってるとかそんなんじゃなくて ただ寂しくて腐りかけてる ああ
菅田将暉 -7.1oz
解釈
構ってもらえない僕。不快そうな歯ブラシと目があう。
構ってもらえなくて怒っているんじゃなくて、ただ寂しくて不快なんだ。
ああ、歯ブラシと一緒だな。
ジト目とは、軽蔑、不審、不快、呆れなどの負の感情が込められた表情のことを指します。
では、ジト目の歯ブラシと目が合うという歌詞は何を表現したいのでしょうか。
おそらく、「ジト目」というのは、すごくやめて欲しいわけでもないけれど、できるならやめて欲しいという気持ちを表現しているのだと思います。
つまり、「ジト目の歯ブラシと目が合う」という歌詞は、
いいように使われて、すごくやめて欲しいわけでもないけれどできるならやめて欲しいと思っていそうな歯ブラシのように、自分もできるなら放置することはやめて欲しい
という主人公の気持ちを表現しているのだと思います。
まとめ
いかがでしょうか。今回は菅田将暉さんの7.1ozを徹底解釈しました。
好きな相手に放置されてしまっている人間をTシャツに例える表現は斬新で解釈していて面白かったです。
いつかは主人公も「君」に振り向いてもらえたらいいですね!