【TENSONG / コイビトミマン】の歌詞の意味を徹底解釈 |友達以上になれない現状がリアルに描かれている歌詞を徹底解釈!
編集: ひいらぎ最終更新: 2023/5/14
コイビトミマンという曲名の意味を考察
「コイビトミマン」という曲名は、友達以上恋人未満の関係から抜け出せない主人公の心情から来ているようです。
また、主人公の内面的な葛藤や、愛に対する悩みが歌詞からも感じられます。
コイビトミマンという歌詞の意味を徹底解釈
どうしようもなく好きなんだ

君の映るインスタの投稿は
僕の胸を苦しめるんだよ
それでも見返してしまう
溶ける髪や透ける肌も
大好きなんだよ
コイビトミマン -TENSONG
この歌詞は主人公がどのくらい相手のことを思っているのかを綴っているようです。
SNS上でアップされている「君」の日常は、きっと輝いて見えたのでしょう。
その笑顔を見ると好きという気持ちがあふれ出し、感情をコントロールできなくなるようです。
写真や投稿を見てはいけないと思いつつも、ついつい見てしまう自分の気持ちに苦しみながらも、相手の魅力にどうしようもなく惹かれてしまっている様子が描かれているのではないでしょうか。
微妙な距離感

心は遠く理想と違う方へ
ずっとずっと
『このまま続きますように』と
でもそんなに長くは
一緒にいられないだろうな…
『友達以上恋人未満』
俗に言うあれってやつか
コイビトミマン -TENSONG
心が自分の理想とする方向とは遠く離れてしまい、望むようにはいかないような気がしているようです。
主人公はただただ、ずっとこの関係が続けばいいのに…と願っているのですが、反面、純粋に友達という関係でいられる期間は短いだろうな、と思っているのでしょう。
主人公は君に恋したことを自覚し、このまま友達で長く続けた方がいいのか、想いを伝えたらいいのか悩んでいる様子が伺えます。
本当の気持ちが言えたなら

もう今更
気持ち変わったなんて言えないよ
君が何思っているのか怖くて怖くて
だけど 寂しい時は寂しいで
ちゃんと君に会って
甘えたら良かった
どうせ後悔しても遅いのに
コイビトミマン -TENSONG
”もう今更 気持ち変わったなんて言えないよ”というフレーズからは、相手に対して自分の気持ちを素直に話すことができない弱さを表現しているようです。
同時に相手の感情を読めずに不安を感じているのでしょう。
ですが相手の気持ちばかりを考えないで、自分の本当の気持ちを伝えればよかった、と感じたようです。
最後の”どうせ後悔しても遅いのに”は、どんなにあれこれ考えてもすべて過去のことである、という意味が込められているのではないでしょうか。
”どうせ”という言葉からは、主人公が投げやりになっている様子もうかがえます。
愛の理不尽さに抗えない

『好き』から『愛してる』に
変わった瞬間
もう君に勝てないから
何もかも許してしまうんだよ
愛しても相変わらず
愛には泣く
分かるはずもないなら
そっと慰めないでよ
愛してしまった思いは全部
今の自分を裏切って
それでもまだ君に
会いたくて あぁ痛くて
思い出が積もってく
体なんてくれてやるから
君の持つ愛の全てをよこしてよ
コイビトミマン -TENSONG
「好き」という気持ちから「愛してる」という気持ちに変わった瞬間、相手に何もかも許してしまう愛情を持ってしまっている、と主人公は思ったようです。
君がわがままを言ったとしても、自分が振り回されたとしても、どこかで許してしまう自分がいるのでしょう。
許さないで怒らなくちゃ、と思っていてもなかなかできずに、自分の心の奥にしまい込んでいるようです。
それでも、相手に会いたいという想いが胸を締め付け、どうしようもないようであり、君の愛をすべて手に入れることができたなら、楽になれるのに…と思ったのではないでしょうか。
やるせない想い

『今日の予定は空いてるの?』って
君にいつもの LINE を送った
『後で行くね』と笑顔の絵文字
この関係にラインは引けないのに
側にいるけど愛じゃないって
何度も自分に言い聞かせた
傷付くのは嫌だって
なのに君をまた求めてしまう
コイビトミマン -TENSONG
主人公は、いつものように相手にLINEを送ったのですが、「後で行くね」というお決まりの返事が返ってきたようです。
しかしながら、主人公が求めているのは友達関係でなく、恋人関係。
いつものやり取りに、主人公はただ側にいるだけで愛とは呼べないものを感じてしまったようです。
わかってる。わかっているんだけど、それでも期待してしまうのでしょう。
相手が好きで接しているのか、友達として接しているのかわからず、何度か傷ついたこともあったようです。
傷つきたくないと思っていてもやっぱり君を求めてしまう自分に対して、やるせなさを感じているのかもしれません。
自分だけを好きになってほしい

ほらねどうせ
また抜け出せないことくらいは
分かってんだよ
だからこそ気付かれないように
格好付けてまで自分を騙して
こんな夜を重ねたとしても
やっぱりまだ愛が足りなくて
どうしても僕を好きになって
欲しいと願うから
コイビトミマン -TENSONG
最初のフレーズからは、失恋や恋愛の挫折感が感じられます。
友達ではなく、好きな人としてすでに接しているけれど、この思いは相手には一向に伝わらず、何とも言えない気持ちになっているのでしょう、
会えなくても平気だ、と思っていても実際にはとても苦しくて寂しく、ほんの少しでもいいから君の笑顔を見たいと思ったのではないでしょうか。
自分だけを見てほしい…という願いも感じられます。
この想いをすべて忘れたい

君を信じられる理由が欲しくて
悪い所全部全部
わざと見て見ぬフリをするんだよ
だからいつの間にか君しか見えなくて
何やっても全部全部全部
上手くいかない
もう忘れたい
コイビトミマン -TENSONG
主人公は君のことを信じたいと思いながらも、信じられない想いもあるのでしょう。
信じる理由が欲しくて、相手の欠点を知っているはずなのにわざと見て見ぬふりをしているようです。
ですがそうやって真実から目をそらしているうちに、君の良い部分しか見えなくなってしまったようであり、何が真実で真実ではないのかわからなくなったことが綴られているようです。
何をやってもうまくいかない現実から逃れたくて、いっそのこと君のことも忘れることができたのなら…と主人公は思ったのではないでしょうか。
いつか君の心に

『好き』から『愛してる』に
変わった瞬間
もう君に勝てないから
何もかも許してしまうんだよ
愛しても相変わらず
愛には泣く
分かるはずもないなら
そっと慰めないでよ
愛してしまった思いは全部
今の自分を裏切って
それでもまだ君に
会いたくて あぁ痛くて
思い出が積もってく
体なんてくれてやるから
君の持つ愛の全てをよこしてよ
コイビトミマン -TENSONG
このフレーズでは、相手に対する気持ちが深まり、愛しい人として見るようになった、と綴られているようです。
「好き」から「愛してる」に変わり、相手に対して見る目も変わったのでしょう。
君を愛してしまったから、どんなことに対しても何でも許してしまいたくなると、主人公は感じているようです。
愛しているという気持ちは相変わらず苦しいものであり、泣き、時には辛い瞬間もある。
そして自分がこんなにも思っていることを君は全く気が付かず、逆に慰めてくれる…。
その現実がとても苦しいと思っているのではないでしょうか。
愛している人からすべてをもらいたい、君の中に自分という人間を埋め尽くしたい、という思いが募っているようです。
まとめ
今回はTENSONGの「コイビトミマン」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「コイビトミマン」の歌詞は、恋愛において友達以上恋人未満という微妙な関係に悩み、自分自身の気持ちと向き合う苦しさを表現しているようです。
友達から好きな人という目で見はじめた主人公ですが、相手には伝わっておらず、そのことに苦しんでいる様子が綴られているようでもあります。
うまくいかない現実から逃げ出したい、だけどどうしても君を振り向かせたい…そんな心の葛藤も垣間見えました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではTENSONGを追って行くのでぜひチェックしてみてください!