【BUMP OF CHICKEN / ray】の歌詞の意味を徹底解釈 |別れを受け入れる切なさと前に進む勇気を描いた歌詞を紐解く!
編集: ひいらぎ最終更新: 2023/4/5
rayという曲名の意味を考察
『ray』は「光線」や「ひらめき」といった意味になります。歌詞の中にも"悲しい光”という表現が出てきており、曲名にも関連する意味があるように感じられます。
過去の別れをなかなか吹っ切ることができず、心の傷を抱えながらも前に進んでおり、その様子を光に例えているのではないでしょうか。
歌詞の要所に”光”というフレーズが出てくるので、光=『ray』がキーワードになっているようです。
rayという歌詞の意味を徹底解釈
悲しみを封じ込めた

お別れしたのはもっと 前の事だったような
悲しい光は封じ込めて
踵すり減らしたんだ
ray -BUMP OF CHICKEN
最初のフレーズでは、主人公は大切な人と別れた時期は過去のことのように感じると感じているようです。
悲しみは抑え込んで毎日を過ごしてきたのでしょう。
“踵すり減らし”というフレーズからは、別れや失いに対する切なさや悲しみが感じられます。
透明な彗星をみよう

君といた時は見えた 今は見えなくなった
透明な彗星をぼんやりと でもそれだけ探している
しょっちゅう唄を歌ったよ その時だけのメロディーを
寂しくなんかなかったよ ちゃんと寂しくなれたから
ray -BUMP OF CHICKEN
このフレーズは、失った人を懐かしく思う気持ちと、その人がいなくなったことによって自分自身が変わったことを表現しているように感じます。
かつては大切な人と、見えないはずの彗星を見ることができたが、今は透明な彗星を見ることができなくなったと記しており、その人と一緒にいた時に歌った曲を歌うことで、懐かしい思い出を呼び起こすことができるようです。
大切な人と別れたことによって本当は寂しくなったけれども、その寂しさをしっかりと受け入れることにしたのかもしれません。
無理に忘れなくていい

いつまでどこまでなんて 正常か異常かなんて
考える暇も無い程 歩くのは大変だ
楽しい方がずっといいよ ごまかして笑っていくよ
大丈夫だ あの痛みは 忘れたって消えやしない
ray -BUMP OF CHICKEN
この部分では、人生が常に楽しいわけではなく、時には辛いことや苦しみに直面することがあることを表現しているようです。
歩むべき道がどこまで続くのか、また何が正しいのかわからず、心が揺れ動く中で、それでも楽しい方向に進もうと努力することが大切だと語っているのではないでしょうか。
過去の苦しみを忘れることはできないし無理に忘れることはない。
忘れずに、楽しいことを見つけて前に進んでいくことを決意したのかもしれません。
思い出は永遠に

理想で作った道を 現実が塗り替えていくよ
思い出はその軌跡の上で
輝きになって残っている
ray -BUMP OF CHICKEN
自分が描いた理想の未来や道筋が、現実とは違っていくことを表しているようです。
しかし、その中で過ごした時間や思い出は、自分自身の人生の軌跡を形成し、輝きとして残っているということを伝えたいのではないでしょうか。
これからも現実との違いに悩むこともあるかもしれないが、自分自身の人生の軌跡を大切にしようと思ったのかもしれません。
どうして別れたんだろう

お別れしたのは何で 何のためだったんだろうな
悲しい光が僕の影を 前に長く伸ばしている
時々熱が出るよ 時間がある時眠るよ
夢だと解るその中で 君と会ってからまた行こう
ray -BUMP OF CHICKEN
このフレーズは、過去に別れを告げた理由や意味を考えたり、別れによって残った悲しみを感じながらも、自分自身を前に進ませるために必死になっている様子を描いているようです。
日常生活の中で苦しいことがあっても、実際に君に会うことはできない。
だけど自分なりに生きているよ、と伝えているようでもあり、夢の中ならば「君」と再び会えるから、君に会ってから前に進もう、と思ったのではないでしょうか。
勇気を出して進もう

晴天とはほど遠い 終わらない暗闇にも
星を思い浮かべたなら すぐ銀河の中だ
あまり泣かなくなっても 靴を新しくしても
大丈夫だ あの痛みは 忘れたって消えやしない
ray -BUMP OF CHICKEN
この部分は暗闇の中でも星を思い浮かべることで、自分自身を励まして前に進もうとするフレーズに感じます。
過去に辛い経験や痛みを感じても、その痛みは消えないものかもしれない。だけど、それでも大丈夫だと自分自身に言い聞かせているのでしょう。
新しいものを購入したり、新しいことを始めたりすることは、悪いことじゃない。
たとえ新しいことを始めても辛い悲しみは忘れることはないのだから、と伝えているようでもあります。
本当に伝えたかった事

伝えたかった事が きっとあったんだろうな
恐らくありきたりなんだろうけど
こんなにも
ray -BUMP OF CHICKEN
相手に伝えたいことがあるのに、伝えることができずに別れてしまった後の後悔や想いが歌われているようです。
”ありきたりなんだろうけど”というのは、自分が伝えたかったことが、どこか他の人も同じように考えていることかもしれないと思っているのでしょう。
「大好き」や「ずっと一緒に居たい」という言葉なのかもしれません。
もう二度と、大切な人に言葉を届けることができない、という切なさが伝わってきます。
忘れることはない

お別れした事は 出会った事と繋がっている
あの透明な彗星は
透明だから無くならない
ray -BUMP OF CHICKEN
このフレーズは出会いと別れについて書かれています。出会いがあって、別れがある。別れがあって出会いがある…。そのことを主人公はわかっているのでしょう。
出会いを彗星に例えるならば、大切な人との出会いは「透明な」彗星であり、透明だから決してなくなることはない、と伝えたいのだと感じます。
これからたとえ誰かと出会ったとしても、大切な人を忘れることはない、という主人公の気持ちが見えてきます。
未来に続く光

◯×△どれかなんて 皆と比べてどうかなんて
確かめる間も無い程 生きるのは最高だ
あまり泣かなくなっても ごまかして笑っていくよ
大丈夫だ あの痛みは 忘れたって消えやしない
大丈夫だ この光の始まりには 君がいる
ray -BUMP OF CHICKEN
この歌詞は、人生の中での悩みや苦しみに対して前向きに生きることを歌っているようです。
歌詞の中で、悲しみや苦しみを無視したり、ごまかしたりすることはできず、時間がたっても消えないが、人生は自分自身が生きている間だけであり、自分自身の人生を大切に生きることが大切だと伝えたいのではないでしょうか。
最後のフレーズ”大丈夫だ この光の始まりには 君がいる”というフレーズでは、未来に向かって歩んでいく中で、大切な人が自分の側にいることが大きな支えになるということが表現されています。
まとめ
今回はBUMP OF CHICKENの「ray」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「ray」は別れや失ったものを懐かしく思いながらも、今を生きることの大切さを歌った曲のようです。
歌詞には、時には寂しくなったり、痛みを感じたりするけれど、それでも前を向いて進むことが大事であることを伝えたいのではないでしょうか。
また、大切な人との別れがあっても、無理に忘れる必要はなく、その人と出会ったことが今の自分を形作っていると伝えたいのだと感じました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではBUMP OF CHICKENを追って行くのでぜひチェックしてみてください!