【宇多田ヒカル / Automatic】の歌詞の意味を徹底解釈 |15歳で発表された伝説の曲を徹底解釈!
編集: ひいらぎ最終更新: 2023/2/25
Automaticという曲名の意味を考察
曲名「Aytomatic」は日本語に直すと自動的な、自動的に行われる、自然に行われるなどの意味があります。そのため曲名からは自然に起こる感情や反応、特に恋愛や愛情に関するものについて表現されていると感じます。相手との会話や触れ合いによって自然と幸せな気持ちになることを、曲名にしたのかもしれません。
Automaticという歌詞の意味を徹底解釈
1番
切ない想いがあふれてくる
七回目のベルで
受話器を取った君
名前を言わなくても
声ですぐ分かってくれる
Automatic -宇多田ヒカル
この歌詞は今の時代、?と思う部分かもしれません。
「Automatic」が発表されたのは、平成10年。そのころやっとカメラ付きの携帯電話が発売された頃であり、徐々に携帯電話を持つ人が増えてはいましたが、まだまだ固定電話が強かった時代でした。
さらにナンバーディスプレイもやっと提供を開始された時期であり、ほとんどの家庭は電話に出るまで誰からかかってきたのかわからなかったのです。
歌詞のフレーズはそんな時代背景を反映しており、名前を言わなくても声で誰かがわかるほど、お互いに親密であるということを伝えているようです。またフレーズでは1回や2回のベルではなく7回目で大切な人が電話に出てくれた、とあります。
大切な人が電話に出るまでのドキドキとした気持ちが伝わってきますね。
言葉は発さなくても伝わる心
唇から自然と
こぼれ落ちるメロディー
でも言葉を失った瞬間が
一番幸せ
Automatic -宇多田ヒカル
このフレーズでは大切な人と電話がつながり、話し合う中で感じたことが描かれています。
主人公には言葉では表せない感情や思いを相手に伝えたいという切なる願いがありますが、そういった願いを相手も理解をしてくれており、お互いに理解し合う瞬間が最も幸せであると思っているようです。
大切な人の表情が見えないからこそ声の感じで感情を読み取らなくてはならず、一言一言にときめいたり不安になったりするのかもしれませんね。
あなたがいれば心は輝く
嫌なことがあった日も
君に会うと全部フッ飛んじゃうよ
君に会えない my rainy days
声を聞けば自動的に
sun will shine
Automatic -宇多田ヒカル
このフレーズでも大切な人に会うと不愉快なことが吹っ飛んでしまう、会えないと憂鬱になってしまう、声を聞くことで自然と幸せな気持ちになれるという心の様子が描かれているようです。
歌詞の中に描かれている"sun will shine"は直訳すると「太陽は輝く」という意味なのですが、ここでは「君に会うと自然と明るくなって、気持ちがはれる」という意味合いになります。
嫌なことがあった日でも、君に会えば自然と心が晴れて、明るい未来を感じられるということを表現しているのかもしれません。恋をしている様子がよくわかるシーンですよね。
愛しくて仕方がない
It's automatic
側にいるだけで
その目に見つめられるだけで
ドキドキ止まらない
(I don't know why)
Noとは言えない
I just can't help
Automatic -宇多田ヒカル
このフレーズの冒頭に出てくる"It's automatic"は、「自動的に起こる」という意味がありますが、この曲では主人公が自分の気持ちをコントロールできないほど、大切な人に対する愛情が自然で自動的に湧き出てくるという意味で使われているようです。
大切な人が側にいるだけで、目が合っただけでもドキドキが止まらないけれど、その感情があふれるのはどうしてなんだろう?と感じており、大切な人とできるだけ長い時間一緒にいたいと思ってしまう自分は、どうしようもないのかな、と思っているのかもしれません。
幸せなひととき
It's automatic
抱きしめられると
君と Paradise にいるみたい
キラキラまぶしくて
(I don't know why)
目をつぶるとすぐ
I feel so good
It's automatic
Automatic -宇多田ヒカル
このフレーズでもまた、大切な人との時間をどのように感じているかを表現しています。
大好きな人にぎゅっと抱きしめられると、ふわっとした何とも言えない心地よさとドキドキ感があり、時が止まっているように感じているようです。
"It's automatic"というフレーズが2回でてきますが、自分が感じるこの幸福感が自然に起こるものであるということを強調しており、主人公がとても幸せである様子がうかがえます。
2番
秘めた想いを胸に抱えて
あいまいな態度が
まだ不安にさせるから
こんなにほれてることは
もう少し秘密にしておくよ
Automatic -宇多田ヒカル
2番のフレーズでは、大切な人の接し方について少し不満があるようです。
自分は大好きで大好きで仕方がないけれど、相手はどうもそうじゃないかもしれない。好きだって言ってくれるけれど、そうなのかいまいちわからない…。そう思っているのかもしれません。
傷つくのが怖いから、相手に対しての接し方も「あいまい」にしておこうと思ったのでしょう。こんなにも好きだけれどそれほどでもないよ…と少しプライドのようなものも感じます。
もしかしたら相手にも自分と同じように、不安になってほしいのかもしれませんね。
光差す未来をみつけて
やさしさがつらかった日も
いつも本当のことを言ってくれた
ひとりじゃ泣けない rainy days
指輪をさわれば
ほらね sun will shine
Automatic -宇多田ヒカル
前のフレーズでは大好き!という気持ちを素直に相手に伝えるのは、ちょっとな…と思っていたのですが、このフレーズでは態度に自然と好きがあふれてしまっている様子が描かれているようです。
好きな人と離れている時間や距離があればあるほど、優しさが身に染みて時に悲しくなることもあります。もちろん近くにいても心が通じ合っていないと感じ、せつなくなることもありますよね。
それは不安に感じているからであり、不安が取り除かれた時とても幸せな気持ちになれます。
歌詞では主人公は大切な人からもらった指輪をさわることで、心が明るくなって、また太陽のように輝きが戻ると言っているようです。指輪が心のよりどころとなり、主人公の心を支えているのが伝わってきます。
恋に恋をしてる
It's automatic
側にいるだけで
体中が熱くなってくる
ハラハラ隠せない
(I don't know why)
息さえ出来ない
I just can't help
Automatic -宇多田ヒカル
2番のサビでは、大切な人に触れられたり目を合わせたりするだけで、心が高揚してドキドキしてしまうことを表しており、その理由がなぜなのかわからない様子です。
息ができないほど主人公が相手に対して自分の気持ちや行動をどうにも抑えられない、制御できないようでもあり、恋に恋をしている様子がうかがえます。
不思議な温度を感じて
It's automatic
アクセスしてみると
映る computer screen の中
チカチカしてる文字
(I don't know why)
手をあててみると
I feel so warm
Automatic -宇多田ヒカル
このフレーズの”automatic”は主人公の心の動きではなく、実際にコンピューターを立ち上げた時の様子を表しているようです。
パソコンを立ち上げ映し出された情報を見ようとするけれど、チカチカしていて見えないようであり、その理由がわからないと伝えています。昔のパソコンは文字が見えにくいことがあったのですが、チカチカしているのは知りたくない情報があるのか、もしくは逆に自分にとって良い情報があるのかどちらかなのかもしれません。
手でそっとコンピューターのモニターに触れると温かく感じた、とあるので、寂しい心を冷たいと思っていたモニターの温かさが癒してくれたのかもしれませんね。
ただ必要なだけ
It's automatic
側にいるだけで
愛しいなんて思わない
ただ必要なだけ
(I don't know why)
淋しいからじゃない
I just need you
Automatic -宇多田ヒカル
このフレーズは大好きな人が自分にとって必要であるという気持ちを表現しているようです。
淋しいからではなく、ただ相手がそこにいてくれることが自分にとって必要だと感じているのでしょう。大切な人が自分のそばにいてくれることが、主人公にとって必要不可欠なものであることを伝えているようです。
淋しさを埋めるだけの存在でない、どんな時も大切に思っている、という気持ちがにじみ出てくる部分でもありますね。
不思議な心地
It's automatic
抱きしめられると
君と Paradise にいるみたい
キラキラまぶしくて
(I don't know why)
Wow wow yeah
I feel so good
It's automatic
Automatic -宇多田ヒカル
最後のフレーズは、同じ歌詞が繰り返されています。
抱きしめられると、大好きな人と一緒にParadise(楽園)にいるかのような気持ちになり、きらめくような幸せを感じることを表現しているようです。また、”I don't know why”という歌詞があることから、どうしてそんなに幸せなのか自分でもわからないという気持ちも含まれています。
ときめくような恋をしてとても幸せなのでしょう。幸福感にあふれた歌詞になっています。
まとめ
今回は宇多田ヒカルの「Automatic」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「Automatic」は出会いや恋愛について歌っているようであり、大好きな人と一緒にいると幸せを感じることができると記されていましたね。そして大好きな人との会話やふれあいを通じて、心が温かくなり自然と笑顔がこぼれるようです。日常の中でいろいろなことがありますが、大好きな人と一緒にいることで淋しさや悲しみを吹き飛ばすことができると記されていました。恋に恋をしている自分の気持ちをどうしたらよいのかわからない様子もうかがえましたが、大好きな人への深い愛情が感じられ、自分にとって必要不可欠な人であるということが伝わってきました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithでは宇多田ヒカル を追って行くのでぜひチェックしてみてください!