【バルーン/シャルル】の歌詞の意味を徹底解釈 | 結局どんな内容の歌?曲名は何を表すのか
編集: ひいらぎ最終更新: 2020/9/19
バルーン26作目となる一曲。
MVをアボガド6が手がけたバルーンの中で一番のヒット作品であり、カラオケランキングでも常に上位にいるためボカロを知らない方でも聞いたことがある方が多いのではないだろうか。
そんなバルーンのシャルルの歌詞の意味を徹底解釈していく。
シャルルという曲名の意味を考察
「シャルル」という曲名にはどんな意味がこめられているのでしょうか?シャルルとはフランス語における人名です。
フランスでは通常、男性に付けられる名前ですが、日本だと女性的な名前としても使われます。
この曲の中に出てくる人名の様ですが、どのような人なのでしょうか?
早速歌詞の解釈をしていきましょう。
シャルルの歌詞の意味を徹底解釈
1番
さよならはあなたから言った
それなのに頬を濡らしてしまうの
そうやって昨日の事も消してしまうなら もういいよ
笑って
ひいらぎの解釈さよならはあなたから言ったんだよ
それなのにあなたは頬を濡らすほど泣いてしまうの
そうやって昨日のことも忘れてしまうなら、もういいよ
笑って
この曲には2人の人物が出てきます。
僕とあなた
曲はあなたが泣いている場面から始まります。
さよならはあなたから言った、と言っているようにこの場面、別れの場面だと思われます。
あなたから別れを切り出したのに、泣いているのはあなたなのです。
そんな風に、昨日自分で言い出したことも忘れてしまうくらいならもういいよ、と僕は呆れてしまっています。
そんな君に笑って欲しいと語りかけるのです。
花束を抱えて歩いた 意味もなくただ街を見下ろした
こうやって理想の縁に心を置き去っていく もういいか
空っぽでいよう それでいつか 深い青で満たしたのならどうだろう
こんな風に悩めるのかな
ひいらぎの解釈花束を抱えて歩きながら、意味があるわけではないけどただただ街を見下ろしてた
こうやって理想のすみっこに心を置き去るんだ、もういいかなんて投げやりに
空っぽでいよう、それでいつか心を深い悲しみで満たしたならどうだろうか
悩むことができる様になるのかな
僕は君にあげるはずだった花束を抱えて歩きながら、街を見下ろします。
そこに心はありません。
ぼーっとしながら、心ここにあらずといった風に歩いていくのです。
理想の姿というのは持っていたけれども、その理想に心を置いてきています。
もういいか、といかにも投げやりに。
これまで頑張ってきたことが無に帰る様に。
僕は君との未来という理想を持っていたのに、別れを告げられ、何もかも投げやりになっているのでしょう。
空っぽでいれば辛くないからと、心を無にします。
そうして時間を過ごしていけば、また同じ様に悩んだりすることができる様になるのだろうかと。
諦めを持ちながら、過ごすのです。
愛を謳って謳って雲の上
濁りきっては見えないや
嫌嫌
遠く描いてた日々を
語って語って夜の群れ
いがみ合ってきりがないな
否否
笑い合ってさよなら
ひいらぎの解釈愛を歌って、雲の上まで登る様に心を浮かべて
でも濁りきっていてその心は見えないや
遠く描いていた理想を語ってみるけれど
僕とあなたはいがみ合ってきりがない
笑いあってさよならしましょ
僕は君にむかってなんども愛を歌っていました。
でもその愛は雲の上、つまり手の届かない、よく見えないとこにあって届きません。
そんな関係を続けながら、それでも僕は理想の未来を描いていました。
その理想を語ってなんども世を明かします。
でも僕とあなたはいがみあってばかり。
そんな理想なんて程遠いものでした。
こんなにいがみ合ってばかりなら、笑いあってさよならしちゃいましょ、と
別れを受け入れます。
2番
朝焼けとあなたの溜息 この街は僕等の夢を見てる
今日だって互いの事を忘れていくんだね ねえ そうでしょ
黙っていよう それでいつか苛まれたとしても
別に良いんだよ こんな憂いも意味があるなら
ひいらぎの解釈朝焼けの街にあなたの溜息が漏れる この街は僕たちの理想の夢を見ているんだ
今日だって、あなたが僕のことをわすれていくんだよね
もうこのことは黙っていよう それでいつかあなたから苛まれたとしても
もうどうだっていいんだよ こんな憂いにも意味があるんだったら
僕が心なしに見下ろしていた朝焼けが光る街にあなたの溜息が漏れ聞こえます。
この街は僕たちの理想の夢が反映されているのです。
今日だってあなたが僕のことを忘れていきます。
別れた相手のことはそんな日々に薄れていくものです。
もうこんな別れ話には口を開かないでいようと僕は心に決めます。
もしそれであなたから苛まれるとしても、どうだっていいと投げやりになっています。
きっとこんな憂いだって意味があるんだと自分に言い訳しています。
恋と飾って飾って 静かな方へ
汚れきった言葉を今
今今
「此処には誰もいない」「ええ、そうね」
混ざって混ざって二人の果て
譲り合って何もないな
否否
痛みだって教えて
ひいらぎの解釈恋だと飾ってみて 静かな方へと
汚れきったあなたへの言葉を今
「この街には誰もいない」あなたも同意して
僕とあなたが混ざり合って、2人の成れの果てになって
譲り合っていても何も残らないね
痛みだって教えて欲しいんだ
2人の関係を恋だと飾ってみてもこんな状態では意味がないと僕は諦めムードです。
あなたに都合のいい汚れきった言葉を言います。
「此処には誰もおらず、2人だけだね」
なんて甘い言葉を言ってみても、2人の成れの果てになってしまって、
譲り合っていたって何も残らないと僕は思っているのです。
譲って譲って、優しいだけの恋じゃいやだ。
痛みだって教えて欲しいと嘆きます。
きっときっとわかっていた 騙し合うなんて馬鹿らしいよな
ずっとずっと迷っていた ほらね 僕等は変われない
そうだろう 互いのせいで今があるのに
ひいらぎの解釈きっとあなただって僕だって 騙し合うなんて馬鹿らしいとわかっていたんだ
ずっと僕らは変われないのに、言葉にするのを迷っていたんだ
この今の関係はお互いのせいなんだから
僕もあなたもこの関係が、騙し合いの関係だと理解しています。
簡単には僕らの関係は変えられないとわかっているのに、明確に言葉にできずにいたのです。
しかし僕は、あなたに語りかけます。
この関係はこれまでのお互いの譲り合いの結果なのだと。
愛を謳って謳って雲の上
濁りきっては見えないや
嫌嫌
日に日に増えていた後悔を
語って語って夜の群れ
許し合って意味もないな
否否
ひいらぎの解釈愛を歌ってみても雲の上
濁りきっていてその愛なんて見えないよ
日に日に増えていた後悔を
何度も語って夜を明かして
許し合っていても意味がないよね
これ以上、愛を歌ってみても、それは目に映らないと僕は言います。
今の関係を続けていった結果、日に日に増していった後悔に僕もあなたも苛まれていたのです。
その後悔を何度も語って夜を明かしてみても、結局許しあっていても今の関係は変わらない。
そんな後悔を歌っています。
愛を謳って謳って雲の上
語って語って夜の群れ
哂い合ってさよなら
ひいらぎの解釈愛を何度歌っても、雲の上で見えないよ
愛を何度語って夜を明かしても一緒だよ
笑いあってさよならしようよ
そうして僕は最後の言葉を告げます。
何度愛を歌ってみたって、語らって夜を明かしてみたって。
この関係性は変わらない。
最後くらい笑いあって、別れよう。
僕は決心するのです。
この曲はシャルルへの別れの曲なのでしょう。