【宇多田ヒカル / 光】の歌詞の意味を徹底解釈 |ゲームソフト『キングダムハーツ』の主題歌に起用された歌詞を徹底解釈
編集: ひいらぎ最終更新: 2023/2/26
『キングダムハーツ』はどのようなゲーム?
「キングダムハーツ」は、スクウェア・エニックスが開発・発売しているアクションRPGです。
ディズニーとスクウェア・エニックスのコラボレーション作品であり、ディズニーのキャラクターたちが登場する世界観と、スクウェア・エニックスが持つオリジナルのキャラクターたちが織り成すストーリーが特徴的です。
プレイヤーは、主人公のソラとなり、仲間たちと共に様々なディズニーの世界を冒険し、ハートレスと呼ばれる敵と戦いながら、世界を救うための冒険を繰り広げます。
キングダムハーツは、ファンタジーな世界観と緻密なストーリー、美しいグラフィック、豪華な声優陣などが魅力で、数多くのファンを獲得しています。
光という曲名の意味を考察
曲名「光」は人生の暗闇や不安を乗り越えて、明るい光を見つけることの大切さや、その光が自分を救ってくれることを表現しているようです。歌詞の中では、突然の光に目が覚めたり、暗闇に光を撃ったりするなど、光というシンボルが重要なキーワードになっています。また、絆や未来への希望、現在を大切にすることなど、様々なことがメッセージになっているようです。
光という歌詞の意味を徹底解釈
1番
光が差し込んできた

どんな時だって
たった一人で
運命忘れて
生きてきたのに
突然の光の中、目が覚める
真夜中に
光 -宇多田ヒカル
「光」はサビから始まります。このフレーズでは孤独に生きてきた主人公が突然の「光」に出会った様子が描かれています。
これまで運命という言葉を忘れるぐらいの孤独な人生をおくってきた主人公ですが、突然照らした光が何かを教えようとしているようです。
真夜中に目が覚めるという言葉からも、新しい発見や驚きを感じる瞬間を表現しているのかもしれません。
暗闇を突き抜けて

静かに出口に立って
暗闇に光を撃て
光 -宇多田ヒカル
このフレーズは大変短いのですがその短さの中で、静かに出口で立って暗闇に向かって光を放つように、困難に直面したときに自分自身を信じて前に進むことを表現しているようです。
ある状況から脱出するための一歩を踏み出すこと、それは未知の世界に踏み込む勇気がないとできません。主人公は今までの人生を振り返り、孤独という暗闇に光を撃ち、前に進んでいこうとしているのでしょう。
自信をもって前に進むことの重要性を伝えたいのかもしれませんね。
未来への道

今時約束なんて不安にさせるだけかな
願いを口にしたいだけさ
家族にも紹介するよ
きっとうまくいくよ
光 -宇多田ヒカル
ここの部分では、差し込んだ「光」が大切な人であることが判明します。
そしてこのフレーズは主人公の視線なのか、相手の視線なのかがあいまいな部分でもあります。
もし相手の目線であれば、今まで孤独な人生を送ってきた主人公にとって「約束」は不安に感じさせるものであるから、躊躇してしまう。だけれど願いを口にすることでその願いが現実となり、良い方向へ進んでいくことがあるから、と主人公に伝えたいのかもしれません。
お互いに相手を思いやる心が見えるフレーズだと感じます。
ずっと側にいるから

どんな時だって
ずっと二人で
どんな時だって
側にいるから
君という光が私を見つける
真夜中に
光 -宇多田ヒカル
このサビの部分では、今まで孤独な人生を生きてきた主人公ですが、「君」という存在が現れてから孤独ではなくなり、安心するようになった様子が描かれています。
健やかなる時も病める時も、二人なら乗り越えていける、ということなのでしょうか。「君」という存在が主人公を導いてくれることを表現しているようです。
2番
自分を解放しよう

うるさい通りに入って
運命の仮面をとれ
光 -宇多田ヒカル
このフレーズに出てくる"うるさい通り"は、周囲のノイズや物事の表面的な価値観を指しているようです。
いろいろな雑音が聞こえる中あえて騒がしい世界に飛び込み、自分自身が抱えていた運命を受け入れた上で、人生を切り開いていこうというメッセージが隠れている気がします。
本当にやりたいことや望む未来を見つけ、それを実現するには自分自身を解放することが大切だと伝えたいのかもしれません。
とりあえず今を楽しもう

先読みのし過ぎなんて意味の無いことは止めて
今日はおいしい物を食べようよ
未来はずっと先だよ
僕にも分からない
光 -宇多田ヒカル
このフレーズは日常の様子が描かれており、先読みのし過ぎなんて意味の無いことは止めて、今を楽しもうというメッセージが込められているようです。
未来は不確かで、あまり先を考え過ぎると心配や不安を抱えてしまうことが多いですよね。あれこれ考え始めると止まらなくなり、自分を見失うこともあります。
ここでは主人公に対して「僕」がアドバイスを送っているようにも感じ、今この瞬間を大切に過ごすことを提案しているようです。そっと寄り添ってくれる様子が垣間見えますね。
未来を描く

完成させないで
もっと良くして
ワンシーンずつ撮って
いけばいいから
君という光が私のシナリオ
映し出す
光 -宇多田ヒカル
2番のサビの部分もまた、日常の様子が描かれています。
"完成させないで"とありますが、この部分は今の状況で満足せず、ゆっくりと進むべき道を一歩ずつ進んでいくことが大切だと伝えているようです。
大切な人と歩む毎日は現在進行形であり、どのような未来が待っているかはわからない。時に悲しく時に優しい日があってもステキな毎日であり、毎日を積み重ねて一緒に未来を作っていく、という意味なのかもしれませんね。
注目してほしい…

もっと話そうよ
目前の明日の事も
テレビ消して
私の事だけを見ていてよ
光 -宇多田ヒカル
このフレーズに出てくる"もっと話そうよ"からは、コミュニケーションの大切さを訴えているようです。
大切な人のそばにいると、そばにいることが次第に自然になり、会話をしなくてもなんとなく気持ちが読めてしまうことがあります。それはそれでステキなことなのですが、主人公にとってはその自然が「不安」でもあり、できるだけ私を見てほしい、たくさん話がしたい、と思っているようです。
孤独な運命を歩んできた主人公にとって、無関心はとても辛いこと。
相手は決して無関心ではないのですが、主人公にとってはもっと注目してほしいと感じているようです。
一人じゃないよ

どんなに良くったって
信じきれないね
そんな時だって
側にいるから
君という光が私を見つける
真夜中に
光 -宇多田ヒカル
暗い中、一筋の光が見えたらとても安心しますよね。心も同じであり、辛く悲しい日々が続いていても「君」という光が差し込んでくれたら、その光に手を伸ばし、前に向くことができます。
このフレーズでは主人公の根強い孤独から、大切な人が救い出してくれる様子が記されているようであり、何があっても自分を支えてくれる人が側にいてくれることに安心しているようです。
不安な気持ちにさせないで

もっと話そうよ
目前の明日の事も
テレビ消して
私の事だけを見ていてよ
光 -宇多田ヒカル
一番最後にもう一度、同じ歌詞が出てきます。
繰り返し出てくるので「光」という曲の中で、一番伝えたかったことが凝縮されているのかもしれません。
このフレーズからは大切な人ともっと話をしたい、どんな話題でもいいから注目してほしい、という思いが見え隠れします。テレビを見ながら適当に相槌をするのではなく、しっかりと目を合わせて話を聞いてほしいと思っているのかもしれませんね。
不安な気持ちを払拭したい思いもあるように感じます。
まとめ
今回は宇多田ヒカルの「光」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
孤独であった主人公に「君」という一筋の光が照らされ、次第に心がときほぐされていく様子が描かれていたように感じます。歌詞からは孤独や未来への不安、そして一緒にいる人を信じることの大切さなど、様々なテーマが見え隠れしており、困難や挫折に直面したときにも、信じることや支え合うことが大切であることを表しているようです。さらに未来への不安を抱える人たちに向けて、今を大切に過ごすことの大切さも伝えたいように感じました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithでは宇多田ヒカル を追って行くのでぜひチェックしてみてください!