【Official髭男dism/ノーダウト】の歌詞の意味を徹底解釈
編集: ひいらぎ最終更新: 2020/9/19
ノーダウトという曲名の意味を考察
ノーダウトをNo Doubtと解釈すると、Doubtとは疑う、(…を)疑わしいと思うという意味なので、曲名は疑いがないという意味になります。
では、何に対して疑いがないのでしょうか。人生観でしょうか、それとも特定の人を疑っていないということでしょうか。
曲名からは推測できそうにないので、歌詞をしっかり見ていきましょう。
ノーダウトの歌詞の意味を徹底解釈
1番
まるで魔法のように
簡単に広まってく噂話
偏見を前に
ピュアも正義もあったもんじゃない
噂で聞いた偏見の前に、純粋な心も正しさもあるわけがない。
噂話というものは、人から人へ簡単に伝播していってしまうものです。
しかも、噂話のタチの悪いところといえば、人から人へ伝播している最中に、本当か嘘かわからなくなることですよね。
そんな、事実という根拠すらない「噂話」に踊らされる人たちには、「正しくあろうとする心」がないのかもしれません。
仕方ない どうしようもない
そういってわがまま放題大人たち
どうぞご自由に
嫌ってくれて別に構わない
そんな逃げてばっかの人間は、どうぞご自由に嫌ってください。
広まってしまった噂話が事実ではないから噂を止めてくれと周りに助けを求めるも、助けようともしてくれない。
そんな人たちに「無責任な人間だな」と皮肉を言っているように聞こえます。
しかし、逆の立場に立ってみると、一度広まってしまった噂話を止めることなんて一人の力では無理なことがわかります。そこが噂話の厄介なところで、噂の魔力とも呼べるのかもしれませんね。
Let me show 神様も
ハマるほどの大嘘を oh
誰も ハリボテと
知るよしもない完璧な
Lie and Lie Lie and Lie
そして少しの愛で
Let me show
欲張りの その向こうを
神様も騙されてしまうほどの大嘘を。
誰も嘘だと知る由もない完璧な嘘。
そして少しの愛で、
欲張りの その向こうを見せましょう。
Let me showとは「お見せしましょう」というような意味です。
次の歌詞で「神様」と使われているから「お見せしましょう」と言っているのでしょう。
嘘の噂話が広まってしまったら、噂話を止めるために一番有効な行動は、新たな嘘で自分を塗り固めることなのかもしれません。
自分に都合のいい、新たな嘘の噂を自分から流せば、プラスにしかなりませんからね。
そして、自分の都合のいい噂が広まったら、ほんの少しの愛で自分の都合の悪い噂話を広めた人を許してあげることが大切なのかもしれませんね。
2番
Stop!偽のウォーアイニー
撒き散らして
暴走してるあなたたち
使って華麗に
浴びるわ9桁のビルシャワー
嘘を撒き散らして暴走してるあなたたち
巧みに利用してあげるわ。
ウォーアイニーとは、中国語の「我爱你」という言葉のことでしょう。
意味は「好き」です。英語でいえばLoveです。中国語には、同じ「好き」という意味の喜欢你(シーファンニー)という単語がありますが、こちらは英語でいうとLike youで、「我爱你」よりは言いやすい表現になります。
中国では、「我爱你」という言葉は特別な時にしか言わない言葉だそうなので、ここの歌詞で使われているということは、もしかしたら「愛してるなんて軽々しく言わないでくれないか。」というニュアンスがあるのかもしれませんね。
怪しい おかしい
それ以外何も感じられない私
時代の声に
責め立てられる筋合いはない
時代の流れに煽られる必要はない。
噂話をされ続けて疑心暗鬼になってしまうことは仕方ないことなのかも知れません。
しかし、人を疑うということはかなり辛いものです。知人や友人、家族ならなおさらです。その辛さの中、主人公は疑ってはいけないと思いながらも、疑ってしまう自分と葛藤しているのかも知れません。
Let me show 神様も
ハマるほどの大嘘を oh
Let me show そのBeautiful
その奥の野生のかけら
神様も騙されてしまうほどの大嘘を。
お見せしましょう。鮮やかな嘘を。
1番のサビとほぼ同じ歌詞なので割愛します。
早くデマカセに気づいて
騙してたわけに気づいて
誰に何度 裏切られても
目を 覚まして 笑って
One more time
どうして嘘をついているのか気づいてよ。
誰に何度裏切られても、元気に起きて、笑ってを繰り返そう。
さあ、もう一度。
やはり、主人公でも嘘をつくことに対する罪悪感があるようです。
その罪悪感の中で嘘をつかざるおえなくなった理由(噂話)に気づいてほしいと願っているのでしょう。
人に裏切られるということは精神的にキツいものがありますよね。しかし、誰に裏切られたとしても笑ってさえいれば、人生がいい方向に行くのかも知れませんね。