【米津玄師 / M八七】の歌詞の意味を徹底解釈 |映画『シン・ウルトラマン』の主題歌に描かれた、自分を鼓舞するメッセージを紐解く!
編集: ひいらぎ最終更新: 2023/4/15
シン・ウルトラマンってどんな映画?
映画『シン・ウルトラマン』は、社会において異質な存在として扱われる巨大人型生物「ウルトラマン」が、外敵から地球を守るために奮闘する壮大な物語です。
1966年に放送された「ウルトラマン」を現在の時代に置き換えており、必殺技「スペシウム光線」など進化した空想特撮を楽しむことができます。
映画では禍威獣との戦いや外星人との交渉など、異星文明や生命体との軍事面や政治面における対話や闘いが描かれています。
特撮ドラマの域を超え、人間とはどのような存在なのか、「幼い人類」である人間がどう生きていくのか、など今の時代に問いかける内容となっています。
M八七という曲名の意味を考察
曲名の「M八七」はもともと「M78」の予定でした。
「M78」は初代ウルトラマンの出身地。
映画にちなんで考えられていた曲名でしたが、映画スタッフの「現実のM87の方が設定的に魅力」などの理由から、「M八七」になりました。
M八七という歌詞の意味を徹底解釈
光の正体
遥か空の星が ひどく輝いて見えたから
僕は震えながら その光を追いかけた
M八七 -米津玄師
遥か彼方の宇宙で輝く星がきらめき、主人公は遠くかすかに見えるその光を見つけたようです。
その光がなんなのかわからないけれど無性に追いかけたくなったのでしょう。
怖さ、期待…など様々な気持ちを心に秘めながら、追いかけ始めたようです。
あの頃の気持ち
割れた鏡の中 いつかの自分を見つめていた
強くなりたかった 何もかもに憧れていた
M八七 -米津玄師
割れた鏡の中に映し出された今の自分を見ながら、過去に想いを馳せているようです。
あの頃はただ強くなりたいと思っていた、怖いものはなにもなく希望に満ち溢れていた、と主人公は思ったのでしょう。
このフレーズでは無邪気でいた頃の自分を見つめ、今の自分はどうなんだろう、と振り返っている様子が伺えます。
遠い日の記憶
君は風に吹かれて 翻る帽子見上げ
長く短い旅をゆく
遠い日の面影
M八七 -米津玄師
”君は風に吹かれて 翻る帽子見上げ”というフレーズは、自由な気持ちを持って何かを探し求めている場面を描いているようです。
風に吹かれて帽子が翻る様子は、自由な気持ちを表現しているのではないでしょうか。
”長く短い旅”とは「君」が人生という旅をしているという表現のようであり、人生は長いと感じることもあれば、短く感じることもあるということを伝えたいようです。
昔の出来事に、何かしらの想いを馳せているのではないでしょうか。
孤独の勇者
君が望むなら それは強く応えてくれるのだ
今は全てに恐れるな 痛みを知る ただ一人であれ
M八七 -米津玄師
自分が強く望めば、その望んだことは応えてくれる、という意味のようです。
続く歌詞では、”今は全てに恐れるな”と力強く言い聞かせ、痛みを知ることの大切さを説いているのではないでしょうか。
何かを望んだ場合、楽をして手に入るわけではない。
自分をしっかりと保ち、日々過ごすことで手に入るのだ、と伝えたいのかもしれません。
また、自分の力で立ち上がることができるように、他の人に依存しない強さを持つことが必要なことを表しているようです。
遥か遠くで見守っているよ
いまに枯れる花が 最後に僕へと語りかけた
「姿見えなくとも 遥か先で見守っている」と
M八七 -米津玄師
”枯れる花”という表現は、今にも息だえてしまいそうな様子を想像します。
大切な人がいなくなっても、その人の存在は忘れることはないんだ。
今までも、そしてこれからも愛する人を見守る…と花が伝えているようだと、主人公は感じたのではないでしょうか。
寂しさを乗り越えて
そうだ 君は打ちひしがれて 削れていく心根
物語の始まりは
微かな寂しさ
M八七 -米津玄師
この部分は、「そうだ」という言葉から始まり、前のフレーズを受けて主人公が感じたことを述べているようです。
今にも枯れそうな花である君に対して、主人公もまた心の奥底が磨り減っていくような感覚があるのでしょう。
”微かな寂しさ”があると書かれており、主人公の孤独や寂しさを思い浮かべることができます。
君との絆
君の手が触れた それは引き合う孤独の力なら
誰がどうして奪えるものか 求めあえる 命果てるまで
M八七 -米津玄師
君と出会った瞬間に自分の人生は変わった、と主人公は感じたのでしょう。
君の手が触れた瞬間、今まで孤独でいたけれど君と一緒にいたいという目的を持つようになった、と記されているようであり、幸せを求め、引き合っているように感じたようです。
誰もこの絆を壊すことはできないと思ったのではないでしょうか。
彼方に何があるのか
輝く星は言う 木の葉の向こうから
君はただ見つめる 未来を想いながら
僕らは進む 何も知らずに彼方のほうへ
M八七 -米津玄師
”輝く星は言う 木の葉の向こうから”というフレーズは、星が木々の向こうから見た光景を表しているようであり、この光景を見つめつつ、「君」という存在は未来を思い描いているようです。
輝く未来を想いながらじっと見つめている君を、主人公もまたじっと見つめているのでしょう。
どんな未来が待っているのかわからないけれど、とにかく進むのだ、と主人公は思ったようです。
孤独な星の叫び
君が望むなら それは強く応えてくれるのだ
今は全てに恐れるな 痛みを知る ただ一人であれ
微かに笑え あの星のように
痛みを知る ただ一人であれ
M八七 -米津玄師
この部分は、強さと痛みについて歌われているようです。
不安に思うことがあっても大丈夫。痛みを知る勇気を持つことこそが大事なんだ、と記しているようです。
痛みを知ることで自分を成長させることができ、自己肯定感を高めつつ、孤独を恐れずに自分の道を歩んでいくことが大切であると伝えているのではないでしょうか。
まとめ
今回は米津玄師の「M八七」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
この歌詞は、人生で直面する様々な痛みや困難に立ち向かう勇気を与えてくれるメッセージが込められているようです。
孤独や苦しみを受け入れ、それらを克服するために必要な決意と勇気を持つことの重要性を強調しているようでもあります。
全ての人が困難に直面することは避けられないという事実を受け入れ、自分の考えをしっかりと持ち、自分自身に負けないことが大切だと伝えたいのではないか、と感じました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithでは米津玄師を追って行くのでぜひチェックしてみてください!