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【米津玄師/春雷】の歌詞の意味を徹底解釈「春雷」の読み方は?過密された歌詞の意味を紐解く!

編集: ひいらぎ 最終更新:
目次

春雷という曲名の意味を考察


突発的で激しい感動から始まった恋は、よく雷に例えられます。少しずつ親睦を深める中で育まれる絆より、ひとめぼれに近いイメージです。

また、春は厳しい季節の終わりを意味します。暖かな陽ざしと草花の香りに誘われ、凍てついていた命が再び活力を取り戻します。

風が強くなるのも、この時期の特徴の一つです。宙を流れる花弁を目で追えば透き通る青空に心が奪われる、そんな爽やかな情景に出会うこともあれば、美し過ぎる景色を非現実的な夢のように感じ漠然とした不安を覚えることもあります。

色鮮やかな季節に突然始まった恋。甘い、幸せな香りを漂わせるそれは、しかし咲き誇る花がやがて散ってしまうのに似て、いずれ終わってしまう儚さも秘めています。

春雷の歌詞の意味を徹底解釈

1番

現れたそれは春の真っ最中 えも言えぬまま輝いていた
どんな言葉もどんな手振りも足りやしないみたいだ
その日から僕の胸には嵐が 住み着いたまま離れないんだ
人の声を借りた 蒼い眼の落雷だ
米津玄師 -春雷

ひいらぎの解釈春の真っ最中に現れたあなたは、えも言えぬほど輝いて見えた。
どんなに言葉を尽くしても、どんな手振りを使っても表現しきれない。
あの日に生まれた嵐みたいな感情がずっと胸の中に住み着いている。
蒼い眼をしたあなたは落雷のようだった。

落雷に打たれたような恋の始まりが描かれています。


あなたの眼の蒼さは、単純に瞳の色なのでしょうか、それとも空の蒼さが映っているのでしょうか。青天の霹靂と言う言葉も連想されます。言葉を使っても身振りを使っても足りないと感じてしまう僕のもどかしさに相まって、どんなに衝撃的な出来事だったかが表現されています。

 

揺れながら踊るその髪の黒が 他のどれより嫋やかでした
すっと消えそうな 真っ白い肌によく似合ってました
あなたにはこの世界の彩りが どう見えるのか知りたくて今
頬に手を伸ばした 壊れそうでただ怖かった
米津玄師 -春雷

ひいらぎの解釈踊るように揺れる髪の黒が他のどんな色より嫋やかだった。
透き通るような白い肌によく似合っていた。
その目に映る世界をあなたがどう感じているのか知りたくて
頬に手を伸ばした。触れたら壊れてしまいそうで怖かった。

しとやかな黒髪、透き通る肌、繊細な美しさが伝わってきます。それだけに儚げで、触れたいのに触れるのが怖いと言う僕に共感を禁じ得ません。


歌詞の中に「今」と時間表現があるにも関わらず、続く文章が過去形になっているのは、僕があなたに触れようとしたのが過去の出来事だからだと解釈できます。僕はその瞬間を、その時の無垢な恐怖を鮮明に覚えているのでしょう。

 

全てはあなたの思い通り 悲しくって散らばった思いも全て
あなたがくれたプレゼント
ゆらゆら吹かれて深い惑い 痛み 憂い 恋しい
米津玄師 -春雷

ひいらぎの解釈あなたの思うことなら全て叶えたい。
心が散らばるような悲しみも、どんな思いも、
あなたが与えてくれたから喜んで受け入れる。
ゆらゆら揺れる心にあるのは、深い惑い、痛み、憂い、恋しさ。

「全てはあなたの思い通り」と言う歌詞は、文字通りに捉えれば「あなたの思い描いた通りの状況がそこにある」と読むこともできますが、歌詞全体を見ても僕があなたの思いを理解していると示す表現はありません。

従って、「全てあなたの思い通りにしてあげる」と言う僕の言葉だと解釈しました。


「ゆらゆら吹かれて」の部分は、春風に弄ばれる花弁のように、僕が恋心に翻弄されていることを表しています。

 

言葉にするのも 形にするのも そのどれもが覚束なくって
ただ目を見つめた するとあなたはふっと優しく笑ったんだ
嗄れた心も さざめく秘密も 気がつけば粉々になって
刹那の間に 痛みに似た恋が体を走ったんだ
米津玄師 -春雷

ひいらぎの解釈言葉にしようとしても形を与えようとしても、どうしても覚束なくて
ただ目を見つめたら、あなたはふっと優しく笑った。
乾いていた心も、苦しい秘密も、気が付けば粉々になっていて
刹那の間に体を走った痛みに似た感覚、その正体が恋だとわかった。

恋心を自覚した瞬間の回想です。


嗄れてカサカサになっていた心も、思い出せば気持ちがさざめいてしまう秘密も、あなたの笑顔が砕いてしまって、その一瞬に体を駆け抜けた電流から僕は恋を悟ります。正しく雷と呼ぶにふさわしく、甘美であると同時に避けられない痛みを孕んでいます。


2番

深い惑い痛み憂い繰り返し いつの間にか春になった
甘い香り残し陰り恋焦がし 深く深く迷い込んだ
米津玄師 -春雷

ひいらぎの解釈深い惑い、痛み、憂いを繰り返し、いつの間にか春になった。
甘い香りを残していずれ消えてしまうあなたへ、恋心が焦がれる。
その気持ちの深くまで迷い込んだ。

あなたに恋をして以来、僕の心に止まない惑いや痛み、憂い。感情に囚われているうちに、あなたと再会する機会が訪れたようです。


なぜあなたがいなくなってしまったのか、その理由は定かではありません。

しかし僕は離れている間にもあなたのことを忘れられず、再会できたからと言って浮かれることもありません。いずれあなたとまた離れることを既に知っているのです。「残し」「陰り」と言う表現から、あなたの不在が伺え、それでも恋い焦がれる僕は、更に思いを深くします。

 

花びらが散ればあなたとおさらば それなら僕と踊りませんか
宙を舞う花がどうもあなたみたいで参りました
やがてまた巡りくる春の最中 そこは豊かなひだまりでした
身をやつしてやまない あんな嵐はどこへやら
米津玄師 -春雷

ひいらぎの解釈春が過ぎればあなたはいなくなる。それまではせめて僕と踊ってください。
宙を舞う花があなたみたいで心が乱された。
やがてまた春は訪れる。取り残された陽だまりの中で
身をやつすほどの恋はまだ終わっていない。嵐のようなあなたはどこへ行ってしまったのだろう。

春風に舞う花弁は綺麗で、つい手を伸ばしてしまいますが、なかなか捕まえることができません。僕が参ってしまったのは、あなたに花びらのような性質があったからなのかもしれません。


「やがてまた訪れる春」つまりあなたとまた会える時まで、豊かな陽だまりの中でさえも僕は苦しい胸の内に意識を奪われています。

「嵐」は恋が巻き起こした激しい感情として既出の表現ですが、僕の気持ちがまだあなたを追っている状況ですので「どこへやら」とは噛み合いません。つまりこの「嵐」は、感情を生み出した大元であるあなたを指していると解釈できます。

 

まだまだ心は帰れない その細い声でどうか騙しておくれ
カラカラに枯れ果てるまで
ふらふら揺られて甘い香り 残し 陰り 幻
米津玄師 -春雷

ひいらぎの解釈心はまだあなたを忘れられない。その細い声で騙していてほしい
僕がカラカラに枯れ果てるまで。
ふらふら揺られた後には甘い香り、喪失感、あなたの幻が残る。

ここで僕が騙されたいと願うのは、この恋が叶わないものだとわかっているからだと考えられます。


理由は明確にされていませんが、あなたは僕を残してどこかへ去ってしまいますし、僕は以前にも触れることを怖がっていました。

それでも思いが枯れ果てるまでは、僕は恋を続けていたいようです。

 

聞きたい言葉も 言いたい想いも 笑うくらい山ほどあって
それでもあなたを前にすると 何にも出てはこないなんて
焦げ付く痛みも 刺し込む痺れも 口をつぐんだ恋とわかって
あなたの心に 橋をかける大事な雷雨だと知ったんだ
米津玄師 -春雷

ひいらぎの解釈聞きたい言葉も伝えたい想いも、笑ってしまうくらい山ほどあるのに
あなたを前にすると何も出てこなくなってしまう。
焦げ付くような痛みも、刺し込む痺れも、言葉にならない恋の一部で、
あなたの心に近付くための大事な感覚だとわかった。

ここでは雷がついに雨を伴って大荒れの天気になっています。


電流による「痛み」と「痺れ」は、恋から連想される幸福感とも春の華やかさとも離れていて、いよいよ僕の苦しみが増してきたことが伝わってきます。

しかし「口をつぐんだ恋」つまり、理性では説明できない恋の副作用として僕は痛みを受け入れています。むしろ、そうすることによってあなたとの繋がりを保っていられるので、僕にとっては大事な感覚なのです。

 

どうか騙しておくれ 「愛」と笑っておくれ
いつか消える日まで そのままでいて
米津玄師 -春雷

ひいらぎの解釈どうか騙していてほしい、「愛」と笑っていてほしい、
いつか消える日まで、そのままでいてほしい。

あなたに騙していてほしいと願いつつも、「愛している」とは言わせないところに、諦念が滲みます。いつか訪れる終焉を覚悟した上での願いです。


 

言葉にするのも 形にするのも そのどれもが覚束なくって
ただ目を見つめた するとあなたはふっと優しく笑ったんだ
嗄れた心も さざめく秘密も 気がつけば粉々になって
刹那の間に 痛みに似た恋が体を走ったんだ
米津玄師 -春雷

ひいらぎの解釈言葉にしようとしても形を与えようとしても、どうしても覚束なくて
ただ目を見つめたら、あなたはふっと優しく笑った。
乾いていた心も、苦しい秘密も、気が付けば粉々になっていて
刹那の間に体を走った痛みに似た感覚、その正体が恋だとわかった。

一度解釈したので割愛します。

La fin...