歌詞解釈

【米津玄師/旅人電燈】の歌詞の意味を徹底解釈 | 電燈と旅人の関係性とは

旅人電燈

アンビリーバース(Single)に収録されている一曲。旅は旅と言っても「夜に」旅をする旅人のことを歌っています。曲調もそれに合わせてどこか幻想的な気持ちにさせてくれます。今回はそんな米津玄師の旅人電燈の歌詞の意味を徹底解釈していきます。

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旅人電燈の基本情報

旅人電燈作曲に携わった人

作詞
作曲
編曲
vocal

収録アルバム

収録番号収録曲
1:アンビリーバーズ
2:旅人電燈
3:こころにくだもの

MV

旅人電燈という曲名の意味


面白いことに、この曲の主人公は「電燈」です。「電燈」ですから自ら動くことはできず、旅に出ることなど無論不可能です。
しかし、彼の放つ灯りは空間も時間も越えていくことができます。旅をするのは光であり、光が「電燈」の佇む世界と他の世界とを繋ぐことで、「電燈」も間接的に「旅人」になれるのです。
不毛と孤独の世界から放たれる光はメッセージとなり、「電燈」と他者と、彼らが出会う未来とを繋げていきます。

旅人電燈の歌詞の意味を徹底解釈

1番

ぼくは古い電燈 砂漠の真ん中でひとり
空に穴が開いて 灯りが漏れる夜

米津玄師 -旅人電燈

ひいらぎの解釈

ぼくは砂漠の真ん中に佇む古い電燈。
月や星が照らす夜。

「砂漠」に佇む孤独な「電燈」が夜空を見つめています。「空に穴が開いて」「灯りが漏れる」と言う表現からは、月や星が闇を破るように点々と灯っている情景が浮かびます。また、「空」を一枚の幕のように扱っていることから、「電燈」のいる「砂漠」が外界から遮断されているイメージも得られます。

 

凍えた砂の上 墓標の立ち並ぶ場所で
息を吸い込んだ 肺いっぱい吸い込んだ

米津玄師 -旅人電燈

ひいらぎの解釈

冷たい砂の上に墓標が立ち並んでいる。
ぼくはたっぷりと息を吸い込んだ。

「墓標」は廃墟とも、かつてそこに生きていた人々の足跡とも捉えられます。冷たい空気を「肺いっぱい吸い込んだ」主人公は、どうやら今現在この「砂漠」で呼吸を続けている唯一の存在のようです。

 

「誰か 誰か ぼくを 探して おくれ
寂しい 夜を ひとつ 切り取って おくれ
遠く 遠く 地の果て まで 届く ように ぼくは
照らして いるから いつでも」

米津玄師 -旅人電燈

ひいらぎの解釈

「誰かぼくを探しておくれ。
寂しい夜の光景を見つけておくれ。
地の果てまででも灯りが届くようにぼくは
いつでも照らしているから。」

「電燈」がメッセージを発しています。誰宛ともわからず、そもそも誰かの耳に届く可能性さえ怪しいですが、途切れ途切れに紡がれる言葉からは、孤独な彼の切実な願いが感じ取れます。

「夜を」「切り取」ることは、「空に穴が開」くのと同様、「砂漠」と他の世界を繋げることだと考えられます。つまり「電燈」は「砂漠」の外にいる「誰か」に見つけてほしいと願っているのです。

誰もいないはずの「砂漠」で「地の果て」「まで」「届く」光を放ち続けていることからも、主人公が懸命に「誰か」を探し求めている様子が伺えます。

 

ぼくは古い電燈 埃に塗れてはひとり
枯れた井戸の縁に 見知らぬ首飾り

米津玄師 -旅人電燈

ひいらぎの解釈

ぼくは埃塗れの古い電燈。
枯れた井戸の縁を見知らぬ首飾りが飾っている。

「埃に塗れて」も誰にも払ってもらえず、「電燈」は相変わらず「ひとり」吹きすさぶ砂の上に佇んでいます。

「枯れた井戸」と「見知らぬ首飾り」は「砂漠」に人々が暮らしていたことを証明しています。「井戸の縁」にいつの間にか現れた「首飾り」は、誰かの遺物が飛ばされてきたものと考えられます。また、「電燈」が気付かないうちに誰かが「砂漠」を訪れたと考えることもできます。その場合、「電燈」は他者と接触する機会を逃したことになるので無念を禁じ得ないでしょう。

 

2番

いつのまにかここは 都市から砂漠へと変わり
あんなに賑わった 遠い過去も幻

米津玄師 -旅人電燈

ひいらぎの解釈

いつのまにかこの都市は砂漠へと変わってしまった。
あんなに賑わっていた過去が幻のようだ。

かつて「砂漠」は「都市」だったようです。「電燈」は栄えていた時代を知っているようですが、今はその記憶を共有する相手さえいません。流れ続ける時間の中、彼は荒廃の進む「砂漠」を静かに見つめています。

 

「誰か 誰か ぼくを 見つけて おくれ
青い 青い 海へ 連れてって おくれ
甘い 匂いを 振り払い 続ける ため ぼくは
灯って いるから いつでも」

米津玄師 -旅人電燈

ひいらぎの解釈

「誰かぼくを見つけておくれ。
青い海へ連れていっておくれ。
幻想を振り払い続けるためにぼくは
いつでも灯っているから。」

「青い」「海」は「砂漠」に対するオアシスと解釈できます。同時に「夜」を「切り取っ」た後に広がる青空が連想されます。

「甘い」「匂い」はかつての栄華の「幻」のことと考えられます。過去を「振り払」うことで意識は未来へと向けられます。

「砂漠」に変化が訪れることや「誰か」が「電燈」を「見つけて」くれることには確証が持てませんが、少なくとも主人公は諦めていません。

 

見つめてるよ ぼくは今も
地球の上で光る星だ
誰も ぼくを 知らなくとも
まだ見ぬあなたのために光る

米津玄師 -旅人電燈

ひいらぎの解釈

見つめているよ。ぼくは
空に光る星だ。
誰もぼくに気付かなくても
まだ見ぬあなたのために光っている。

「空」が「砂漠」と外界の境であり、「穴」を通して外の世界の「灯り」が「漏れる」のであれば、同じ「穴」を通して「電燈」の「光」も外に届くはずです。「地球の上で光る星」と主人公が自称していることから、「砂漠」が宇宙の中にあることがわかります。地上の誰にも気付かれない場所で「光」を放ちながら、「電燈」は「まだ見ぬあなた」を「見つめて」います。

「まだ見ぬあなた」は、彼が未来に出会うことを期待している「誰か」のことだと考えられます。

 

見つめてるよ ぼくは今も
闇の中生きる電燈だ
消せない 傷も 消えないまま
灯りは旅立ち歌を歌う

米津玄師 -旅人電燈

ひいらぎの解釈

見つめているよ。ぼくは
闇の中に生きる電燈だ。
消せない傷は癒えないまま
光は空の向こうへ進んでいく。

「夜」に包まれた「砂漠」が「闇の中」と表されています。「消せない」「傷」は、過去から現在に至る衰退が主人公の精神に及ぼしたものと考えられます。それは取り除けないまま、おそらくこれからも残り続ける痛みです。しかし彼の放つ「灯り」は「砂漠」の外へ「旅立ち」「歌を歌う」、つまり現状の孤独に耐えながらも、いつか来る「あなた」との出会いへ向かって進んでいきます。

 

見つめてるよ ぼくは今も
地球の上で光る星だ
誰も ぼくを 知らなくとも
まだ見ぬあなたのために光る

米津玄師 -旅人電燈

ひいらぎの解釈

見つめているよ。ぼくは
空に光る星だ。
誰もぼくに気付かなくても
まだ見ぬあなたのために光っている。

一度解釈したので割愛します。

 

あなたに会いたいな

米津玄師 -旅人電燈

ひいらぎの解釈

あなたに会いたいな。

主人公の願いが一言に集約されています。

叶うかどうか、静かな呟きからは期待と同時に不安も感じられます。彼の「光」が「あなた」に届くことを祈るばかりです。

 

 

La fin...

 

 

まとめ

今回は、米津玄師の旅人電燈の歌詞の意味を徹底解釈しました。

今後も当サイトでは米津玄師を追って行くのでぜひチェックして見てください!

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