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【米津玄師/caribou】の歌詞の意味を徹底解釈 読み方は?会話形式の歌詞を考察!

ひいらぎ最終更新:
目次

歌詞

米津玄師のcaribouのジャケット

曲名:caribou

アーティスト:米津玄師

作詞:米津玄師

作曲:米津玄師

ねぇ、あなたの言うことは思慮深すぎて惚れ惚れとするわ
教えてよその言葉その哲学の帰る場所について
脆弱だ脆弱だ脆弱だそうやってなんだって情操と節操がないな
いつだって言ってるじゃない 素敵な言葉 また唱えて見せて!

そうやってまた吐き散らしてさ 堂々巡りもやめにしよう
言葉を杭に打ち付けて見せびらかすのは悪い趣味だ
傲慢だ傲慢だ傲慢だそうやってなんだって証明と論法がないな
ああ、つまり君はもう少し必要なことを知るべきなのさ

大変だ大変だ険悪だ
甲乙言葉の銃を撃つ
両方が両方を見下すもんだから
二人はいよいよ宙に浮く
言葉の弾丸が落ちていく
ラララ

ねえ、それじゃあなたには言わずにおいた事教えてあげるわ
その子供みたいな角、もう情けが無いったら仕方ないのよ
貧弱だ貧弱だ貧弱だそうやってなんだって情操と節操がないな
笑えてくる!どうしようもないのね アルコールにでも漬けてみたらどう?

ああ、都合が悪くなるなら直ぐに話しを逸らすのだから
劣悪な頭の中にこびり付く苔どうにかしなよ
強情だ強情だ強情だそうやってなんだって証明と論法がないな
くだらないな、自分のことだけ処理しきれたならそれでいいんだろう?

打算だ打算だ険悪だ
甲乙齟齬するアドバルーン
要因の相乗で重みに耐えきれず
二人はいよいよ落ちていく
言葉の弾丸が宙に浮く
ラララ

ああ、カリブー!
どこへ行く?どこにある?
そこから何が見える?
見えるのはお互いの
醜いまでの銃口だけ

ああ、カリブー!
お化けは言う 「メメント・モリ」
楔外して歩きだせ
そんな口論 馬鹿みたい
不思議な銃痕が残っていく

ねぇ、あなたの言うことは思慮深すぎて惚れ惚れとするわ
そうやってまた同じことをばかり 堂々巡りもうんざりだね

caribouという曲名の意味

“caribou”は英語で「トナカイ」、厳密には北米に生息する種を意味します。
トナカイはシカ科の中では唯一、雌雄ともに角を持つ動物だそうです。更に面白いことに、人間との共通点が案外多く見受けられます。群れを形成し、雑食性で、繁殖は年に一頭、子育ては雌が付き添い行います。
この曲ではカリブーが擬人化され口論を繰り広げていますが、本物のカリブーのつがいももしかすると、彼らの言語で人間よろしく言い合うことがあるのかもしれません。

ところで、カリブーには季節に従い移動する習性があります。人間は定住地に適応しますが、カリブーたちが楔で移動を封じられた場合、どんな結果が訪れるのでしょうか。

caribouの歌詞の意味を徹底解釈

1番

ねぇ、あなたの言うことは思慮深すぎて惚れ惚れとするわ
教えてよその言葉その哲学の帰る場所について
脆弱だ脆弱だ脆弱だそうやってなんだって情操と節操がないな
いつだって言ってるじゃない素敵な言葉 また唱えて見せて!

米津玄師 -caribou

ひいらぎの解釈

ねぇ、あなたの言うことは思慮深すぎて惚れ惚れとするわ。
教えてよ、その言葉と哲学がどう帰結するのか。
本当に脆弱だ、情操も節操もない。
いつも言っている素敵な言葉、また唱えて見せて!


論理的な男性に対し、女性が皮肉たっぷりに口論を仕掛けています。

彼には彼なりの考え方があるのでしょうが、女性にとっては非常に難解なようです。理解に努めることを放棄し、彼の「哲学」を「教えて」と責めています。

「情操と節操がない」と言う彼女の不満から、精神性より合理性を重んじる冷徹な人物像が浮かび上がってきます。

「素敵な言葉」と言うのは、彼がいつも述べている理屈のことだと考えられます。彼にとっては正論でも、彼女には呪文のようにしか聞こえないのでしょう。何度も繰り返し述べているのですから彼にとって大事な話のはずですが、彼女は「哲学」と同様、挑発の素材として利用してしまいます。

 

そうやってまた吐き散らしてさ堂々巡りもやめにしよう
言葉を杭に打ち付けて見せびらかすのは悪い趣味だ
傲慢だ傲慢だ傲慢だそうやってなんだって証明と論法がないな
ああ、つまり君はもう少し必要なことを知るべきなのさ

米津玄師 -caribou

ひいらぎの解釈

そうやってまた吐き散らして、堂々巡りはもうやめよう。
言葉を杭に打ち付けて見せびらかすのは悪い趣味だ。
本当に傲慢だ、証明も論法もない。
ああ、つまり君はもう少し必要なことを知るべきなのさ。


女性に対する男性の反論です。

彼の言葉を糾弾の材料として振りかざす彼女を、彼は「言葉を杭に打ち付けて見せびらかす」と表現しています。

理詰めで話すタイプの彼には、感情的にまくしたて、根拠も理論もお構いなしの彼女が無知に見えるようです。もっとはっきり言ってしまえば、馬鹿と見なしているのでしょう。

 

大変だ大変だ険悪だ
甲乙言葉の銃を撃つ
両方が両方を見下すもんだから
二人はいよいよ宙に浮く
言葉の弾丸が落ちていく
ラララ

米津玄師 -caribou

ひいらぎの解釈

大変だ、大変だ、険悪だ。
両者が言葉の銃を撃つ。
両方が両方を見下すものだから
二人の口論はいよいよ着地点を失い
放たれた言葉がただ落ちていく。
ラララ。


言葉を使った銃撃戦、二人の口論を、第三者が観察しています。

二人とも相手を見下し、正しいのは自分だと信じ込んでいるせいで、客観性を欠いた口論は地に足の着いたものではなくなっていきます。

浮き上がった口論と地面との余白に、相手の心に届かない言葉たちが落ちていき、意味のない歌声と相まって無情さが漂います。

2番

ねえ、それじゃあなたには言わずにおいた事教えてあげるわ
その子供みたいな角、もう情けが無いったら仕方ないのよ
貧弱だ貧弱だ貧弱だそうやってなんだって情操と節操がないな
笑えてくる!どうしようもないのね アルコールにでも漬けてみたらどう?

米津玄師 -caribou

ひいらぎの解釈

ねぇ、それじゃあなたには言わずにおいた事教えてあげるわ。
その子供みたいな角、もう情けが無いったら仕方ないのよ。
本津に貧弱だ、情操も節操もない。
笑えてくる!どうしようもないのね。いっそ酒浸りになったらどう?


女性が胸に秘めていた切り札を出しました。

「角」は雄の強さの象徴です。小さな角を彼女が情け無く感じるのは仕方がないことかもしれません。

しかし、立派な角だけが雄の価値になるわけではありません。彼女も、角以外の場所に魅力を見出したから彼と一緒にいたはずですが、どうやら笑ってしまう程白熱した感情に飲まれ、他の長所を見直すことなど念頭にないようです。

 

ああ、都合が悪くなるなら直ぐに話しを逸らすのだから
劣悪な頭の中にこびり付く苔どうにかしなよ
強情だ強情だ強情だそうやってなんだって証明と論法がないな
くだらないな、自分のことだけ処理しきれたならそれでいいんだろう?

米津玄師 -caribou

ひいらぎの解釈

ああ、都合が悪くなると直ぐに話を逸らすんだから。
劣悪な頭の中にこびり付く苔どうにかしなよ。
本当に強情だ、証明も論法もない。
くだらないな。自分のことだけ処理しきれたならそれでいいんだろう?


一方で彼は相変わらずクールに、しかし彼女と同等に怒りを燃やしています。

先のものより一層切れ味鋭い比喩を持ち出して、知能の格差を主張しています。

「自分のことだけ」と彼女の言いたい放題を批判していますが、彼もまた、相手の感情に近寄ろうとせず自己主張を突き詰めている点、彼女と同じく「くだらない」ことをしているのですが、自覚はないようです。

 

打算だ打算だ険悪だ
甲乙齟齬するアドバルーン
要因の相乗で重みに耐えきれず
二人はいよいよ落ちていく
言葉の弾丸が宙に浮く
ラララ

米津玄師 -caribou

ひいらぎの解釈

打算だ、打算だ、険悪だ。
放たれた言葉は宙を漂い噛み合わない。
口論の種は増える一方で
二人はいよいよ破滅へ向かう。
放たれた言葉は宙ぶらりん。
ラララ。


再び視点が第三者のものに切り替わります。

先の描写で「宙に浮」いた二人の口論が、ここでは「アドバルーン」に例えられ、互いが強く主張していることと、その齟齬が表現されています。

口論の「要因」である相手への不満は「相乗」される一方で、二人は地上へ「落ちて」いきます。空からの落下ですから、損傷は計り知れません。飛び交った暴言はやはり相手には届かず、無意味に宙をたゆたいます。

 

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ああ、カリブー!
どこへ行く?どこにある?
そこから何が見える?
見えるのはお互いの
醜いまでの銃口だけ

米津玄師 -caribou

ひいらぎの解釈

ああ、カリブー!
どこへ行く?どこにある?
そこから何が見える?
見えるのはお互いの
醜い姿だけ。


空しい言い争いを繰り広げる二人の「カリブー」へ、第三者が嘆きに似た問いかけをしています。

互いに不満を抱いているから口論が起こるわけですが、彼らが喧嘩の果てに望むもの、つまり「どこへ行」きたいのかは、第三者には見えません。また、目的地を見つけ出すには現在地の認識が必要ですが、彼らの「ある」場所も第三者にはわかりません。争いに飲まれている当人たちにも、おそらく第三者の問いに答えることはできないでしょう。

「銃口」は口論と口とにかかっています。言葉の暴力を交わし続ける二人の醜さが見えているのは第三者だけのようです。

 

ああ、カリブー!
お化けは言う「メメント・モリ」
楔外して歩きだせ
そんな口論 馬鹿みたい
不思議な銃痕が残っていく

米津玄師 -caribou

ひいらぎの解釈

ああ、カリブー!
お化けは言う「メメント・モリ」。
自由になれ、好きなようにしろ。
そんな口論馬鹿みたい。
無意味な口論が続く。


「メメント・モリ」は「いつか死が訪れることを忘れるな」と言う意味の警句です。それを伝えようとしている「お化け」は、二人には不可視で彼らの意思とは関係なく存在しています。第三者が「お化け」を自称していると捉えることもできますし、発言内容から見て真理を指しているとも考えられます。

「馬鹿みたい」に無益な口論が二人をその場に繋ぎ止めていますが、関係性を断ち切ることでその「楔」を外すことができます。第三者は、何の結果ももたらさない口論が傷ばかり残すのを見つめながら、二人がなぜしがらみから放たれようとしないのか、「不思議」に思っているようです。

 

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ねぇ、あなたの言うことは思慮深すぎて惚れ惚れとするわ
そうやってまた同じことをばかり堂々巡りもうんざりだね

米津玄師 -caribou

ひいらぎの解釈

ねぇ、あなたの言うことは思慮深すぎて惚れ惚れとするわ。
そうやってまた同じことばかり、堂々巡りはもううんざりだね。


口論が一周して始まりに戻ってきました。

「堂々巡り」とある通り、進展のない浮き沈みがまた繰り返されるのでしょう。

ここから二人の関係性が発展していく可能性は伺えません。

無意味な言葉の銃撃戦と浮き沈みを繰り返す「カリブー」たちは、どこに在り、どこに向かって行くのでしょうか。

 


 


La fin...