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【米津玄師/あたしはゆうれい】の歌詞の意味を徹底解釈

ひいらぎ(編集)最終更新:
目次

歌詞

米津玄師のあたしはゆうれいのジャケット

曲名:あたしはゆうれい

アーティスト:米津玄師

作詞:米津玄師

作曲:米津玄師

真っ赤な林檎に小さなランプ
灯りが射し込んだソファの上で
あなたはいつものように眠って
あたしは鏡の中でひたすら
悪夢が遠のくように祈った

あなたの瞳はいつだって綺麗で
心の奥まで見透かすようだ
その水晶体が映す世界で
あたしはどうにか生きてみたくて
ひたすら心に檸檬を抱いた

あたしはゆうれい あなたにみえない
ひとひらの想いも 伝わらない
それでも愛を あたしの名前を
教えてほしいの その口から
ひゅるる

お船のメロンにナイフとフォーク
綺麗に並んだテーブルの上で
あなたは美味しそうにそいつを食べた
あたしは鏡の中でひたすら
あなたが生きてる姿を見ていた

あたしの体は半透明で
見透かすものなど何にもないや
それでもやっぱり涙がでるの
おねがいよあなたのその一言で
あたしの体に血を巡らせて

あたしはゆうれい あなたはしらない
涙の理由も その色さえも
それでもきっと 変わらずにずっと
あなたが好きよ 馬鹿みたいね
ひゅるる

らるら らりら らったるったったるらいら

あたしはゆうれい あなたにみえない
ひとひらの想いも 伝わらない
それでも愛を あたしの名前を
教えてほしいの その口から

あたしはゆうれい あなたはしらない
涙の理由も その色さえも
それでもきっと 変わらずにずっと
あなたが好きよ 馬鹿みたいね
ひゅるる

あたしはゆうれいという曲名の意味

「幽霊」は言うまでもなく死者の魂のことですが、この曲名では「ゆうれい」とひらがなで書かれているので、辞書的な意味を越えた解釈ができそうです。

曲中で「ゆうれい」を自称している主人公は、想い人にその存在を認めてもらうことができません。この点は「幽霊」と同じですが、一般的に「幽霊」が持つと考えられている憎悪や怨恨と言った念は、主人公にはありません。彼女が抱くのは純粋な恋心です。

また彼女は、相手に気付いてもらい交流ができれば、生きた体になることができると考えています。「幽霊」なら想いが果たされて成仏するところですが、主人公の場合は蘇るのです。

これらのことから、「ゆうれい」は死人のように空虚な心境を抱えながら生きている人のことと解釈できます。消極的で絶望的な片想いを歌いつつ、不思議と愛おしいのがこの「ゆうれい」です。

あたしはゆうれいの歌詞の意味を徹底解釈

1番

真っ赤な林檎に小さなランプ
灯りが射し込んだソファの上で
あなたはいつものように眠って
あたしは鏡の中でひたすら
悪夢が遠のくように祈った

米津玄師 -あたしはゆうれい

解釈

真っ赤な林檎と小さなランプ。
灯りが照らすソファで
あなたはいつものように眠っている。
あたしは鏡の中でひたすらに
苦しみが遠のくことを祈った。


知恵や愛を象徴する「林檎」は、神話や童話にしばしば魅力的な小道具として登場します。「真っ赤な」果実には「誘惑」の花言葉があり、ここでは「あたし」が「あなた」に強く惹かれていることが表れています。

ですが「あなた」は「あたし」の視線には気付いていません。「ソファの上で」「眠って」います。「いつものように」とありますから、「ランプ」を付けたままリビングで寝るのが日課と化しているようです。あまり健康的な睡眠習慣とは言えず、「あなた」が疲労を蓄積する日々を過ごしていることが想像できます。

このことから、「あたし」が言う「悪夢」とは、「あなた」を疲れさせ苦しめている出来事のことだと考えられます。

「鏡の中」は、肉眼には映らない「ゆうれい」がその姿を現す場所です。「あたし」は「あなた」の「いつも」を知る程近くにいても気付いてもらえないので、「鏡の中」に立つことで存在を認めてもらおうとしているようです。

 

あなたの瞳はいつだって綺麗で
心の奥まで見透かすようだ
その水晶体が映す世界で
あたしはどうにか生きてみたくて
ひたすら心に檸檬を抱いた

米津玄師 -あたしはゆうれい

解釈

あなたの瞳はいつも綺麗で
心の奥底まで透き通っているみたい。
その目に映る世界に
あたしもどうにか生きてみたい。
檸檬を心に抱いている。


「瞳」の美しさは「心」の純潔を暗示します。

「その水晶体が映す世界」は「あなた」の見ている「世界」と言い替えられますので、「あたし」がそこで「生き」ることは、「あなた」に認識してもらうことと解釈できます。

透明な「瞳」に憧れながら、人の目に「映」らない「あたし」には一方通行の「想い」を「抱」くことしかできません。「誠実な愛」や「思慮分別」を花言葉に持つ「檸檬」ですが、その強過ぎる酸味は時に痛みをもたらします。

 

あたしはゆうれい あなたにみえない
ひとひらの想いも 伝わらない
それでも愛を あたしの名前を
教えてほしいの その口から
ひゅるる

米津玄師 -あたしはゆうれい

解釈

あたしはゆうれい。あなたには気付いてもらえない。
想いの欠片さえ伝わらない。
それでも愛してほしい。あたしの名前を
あなたの口から呼んでほしい。
ひゅるる。


「みえない」ことは「ゆうれい」の一般的な特徴の一つです。ここでは「見透かす」と異なり「みえない」とひらがな表記になっており、視覚的認知に限らずどの五感を通しても気付いてもらえない状況が読み取れます。それでは「ひとひらの想い」さえ「伝わらない」のも致し方ありません。

「それでも」「あたし」の気持ちはどうしようもなく膨らんでいて、「あなた」と言葉を交わし「名前」を呼んでもらい、「愛」を受けたいと願っています。全く実りのない片想いであるだけに痛切です。

叶わぬ「想い」を吹き飛ばそうとするかのように「ひゅるる」と軽やかな音が響きます。これは「あたし」の口笛でしょうか、風の音でしょうか。いずれにせよ無意味な、ただの音であり、どんなに願っても「あなた」に「みて」もらえない「あたし」を端的に表現しているように感じられます。

2番

お船のメロンにナイフとフォーク
綺麗に並んだテーブルの上で
あなたは美味しそうにそいつを食べた
あたしは鏡の中でひたすら
あなたが生きてる姿を見ていた

米津玄師 -あたしはゆうれい

解釈

メロンボートとナイフとフォークが
綺麗に並んだテーブルで
あなたは美味しそうに食事をした。
あたしは鏡の中でただただ
あなたの生き生きした姿を見ていた。


高級果物の代表格「メロン」は、その座にふさわしい花言葉を持っています。「裕福」「潤沢」「飽食」などです。「お船」の形に飾り切りすると更に豪華で、ストレスフルな「あなた」の生活の豊かな一面が伺えます。

「美味しそうに」リッチな食事を享受する「あなた」の「姿」に、未だ「鏡の中」から抜け出せない「あたし」は「生」を見出します。「生」は「ゆうれい」が決して持ちえない希望です。

 

あたしの体は半透明で
見透かすものなど何にもないや
それでもやっぱり涙がでるの
おねがいよあなたのその一言で
あたしの体に血を巡らせて

米津玄師 -あたしはゆうれい

解釈

あたしの体は半透明。
心は空っぽで何にもない。
それなのに悲しくて涙がでる。
おねがいよ、あなたの言葉をちょうだい。
それであたしは生きられるから。


「半透明」の「体」では「心」の内側に隠し事を秘めるのは難しそうに思えますが、「あたし」の場合は「何にもない」ので心配する必要はありません。ただ、恥じらいすら要らない虚無感と言うのは、それはそれで苦悩ではないでしょうか。

「あたし」が「それでも」「涙」を流しているのも、空虚を「あなた」の「愛」で満たすことができないからでしょう。たったの「一言」でも「あなた」から受け取ることができれば、「あたしの体に」は「血」が「巡」り、彼女は「生」を得られるのですから。

 

あたしはゆうれい あなたはしらない
涙の理由も その色さえも
それでもきっと 変わらずにずっと
あなたが好きよ 馬鹿みたいね
ひゅるる

米津玄師 -あたしはゆうれい

解釈

あたしはゆうれい。あなたには
あたしが泣いていることも、その理由もわからない。
それでもきっと、ずっと変わらずに
あなたを好きでいるわ。馬鹿みたいね。
ひゅるる。


無理解はよく恋人間の喧嘩の原因になりますが、「あたし」と「あなた」の場合は知能を用いた解釈以前の問題です。「あたし」がどんなに「涙」を流そうと、「あなた」には「理由」はもとより「あたし」が悲しんでいる事実さえ「しらない」ことのままです。

「それでも」「あなたが好き」でい続ける「あたし」は、自嘲気味に言っているように「馬鹿みたい」にも思えます。しかし、その「半透明」で一途な「想い」は「馬鹿」と言って切り捨てるべきものでもないはずです。

 

らるら らりら らったるったったるらいら

米津玄師 -あたしはゆうれい

解釈

無意味な歌を歌う。


音とリズムで構成された歌詞は、言葉として捉えるなら無意味です。しかし、既出の「ひゅるる」と同様、無意味なところに意味を見出すことができます。

「涙がでる」切なさを裏切る明るい歌声は、「あたし」が開き直っているようにも、自身を鼓舞しているようにも感じられます。

また、意味のない文字の羅列がわざわざ歌詞として表記されていることは、「あなた」にとっては感知できないために無意味な存在である「あたし」でも、その心境を言葉にすることで、その言葉に触れる誰かにとっての意味になる、と深読みすることもできるのではないでしょうか。

 

あたしはゆうれい あなたにみえない
ひとひらの想いも 伝わらない
それでも愛を あたしの名前を
教えてほしいの その口から

米津玄師 -あたしはゆうれい

解釈

あたしはゆうれい。あなたには気付いてもらえない。
想いの欠片さえ伝わらない。
それでも愛してほしい。あたしの名前を
あなたの口から呼んでほしい。
ひゅるる。


一度解釈したので割愛します。

 

あたしはゆうれい あなたはしらない
涙の理由も その色さえも
それでもきっと 変わらずにずっと
あなたが好きよ 馬鹿みたいね
ひゅるる

米津玄師 -あたしはゆうれい

解釈

あたしはゆうれい。あなたには
あたしが泣いていることも、その理由もわからない。
それでもきっと、ずっと変わらずに
あなたを好きでいるわ。馬鹿みたいね。
ひゅるる。


一度解釈したので割愛します。

最後までお読みいただきありがとうございました

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