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錦戸亮 オモイデドロボーサムネイル

独占欲を感じさせる遊び心がある歌詞が面白い!【錦戸亮/オモイデドロボー】の歌詞の意味を徹底解釈

ひいらぎ(編集)最終更新:
目次
歌詞
錦戸亮のオモイデドロボーのジャケット

曲名:オモイデドロボー

アーティスト:錦戸亮

作詞:錦戸亮

作曲:錦戸亮

並んで歩く歩道
気にかけなくなった歩幅
理由探しも必要ない繋いだ手と手

冷えた手どうしじゃ
温まるワケもないけど
感じれたんだ巡りゆく季節を

見覚えのない景色に
懐かしいとはしゃぐ横顔
蘇る記憶に居たのは誰

並んで歩く程
芽生える悪戯な出来心
声にならない犯行声明

君の思い出そっと盗んで
僕で上書き出来たらな
雪が降った帰り道も
喧嘩しちゃった記念日も
独りよがりな僕のプランは
未遂のまま為す術もなく
次の一手でも捻り出そうか

企んでる事はきっと
見透かされてる様な気がした
繋いでた手ギュッと握るから

何気ない仕草一つで
後ろめたくもなる思惑
過去に縛られてるのは誰
君じゃないな

日々を繋いでそっと結んで
僕で色付け出来たらな
季節外れの台風も
寝込んで聞いた鐘の音も
独りよがりな僕のプランで
記憶の多くを占拠して
溢れる未来も要求するんだ

並んで歩く歩道
いつの日か思い出す時
僕だと良いな

君の記憶に居座る僕を
僕が上書き出来たらな
待ち望んだレイトショーも
レシートに書く置き手紙も
独りよがりな僕のプランは
少し時間が掛かりそうだ
完全犯罪にしなくちゃ

君の思い出そっと覗いて
僕で埋め尽くしていたいな
雪が降った帰り道も
何てことない一日も
独りよがりな僕のプランを
実行できる共犯者に
なれるのはそう君だけだから

オモイデドロボーという曲名の意味を考察

Loopicon

さだまさしさんの楽曲に同名の「おもひで泥棒」という曲がありますが、そちらは忘れ物の激しいおばあちゃんについて歌った曲なのでオマージュなどでは無いと考えられます。

彼女の過去の恋人などとの思い出を盗んで僕で埋め尽くしてしまいたいという気持ちから「オモイデドロボー」というタイトルとなっているのでしょう。

ドロボーにちなんで「犯行声明」「要求」「完全犯罪」など何か事件を感じさせるワードを用いながら、それでいてピュアな男性の、彼女を独り占めしたいという気持ちを歌った遊び心が現れていますね。

オモイデドロボーの歌詞の意味を徹底解釈

1番

並んで歩く歩道
気にかけなくなった歩幅
理由探しも必要ない繋いだ手と手
錦戸亮 -オモイデドロボー
解釈

歩道を並んで歩いている。
相手の歩幅に合わせる様な気遣いもなくなった。
理由を探す必要もなく、自然とお互いに手をつないでいる。

初々しいカップルだと相手を気遣って歩幅を合わせたり、何かと理由をつけてでないと手をつなぐきっかけを作れないものです。

しかしこの状況から、長い間付き合ったカップルか、もしくは夫婦であるということが読み取れます。


冷えた手どうしじゃ
温まるワケもないけど
感じ取れたんだ巡りゆく季節を
錦戸亮 -オモイデドロボー
解釈

お互いに冷えた手同士で繋いでいても手は温まらないけど、この寒さによって季節が巡り冬がきたということを感じる。

冷えた手同士で繋いでいてもお互い寒いままで、温かくなることはありません。

それでもずっと手を繋いでいるようにお互いに仲の良いパートナーであるようです。


見おぼえない景色に
懐かしいとはしゃぐ横顔
よみがえる記憶に居たのは誰
錦戸亮 -オモイデドロボー
解釈

僕にとっては見覚えのないような景色に対して、君は懐かしいとはしゃいでいる。
君が今思い浮かべているのは誰なんだろう。

彼女が景色を見て「懐かしい」と言いますが、僕にとっては初めて見る景色でした。

「昔の恋人と来たのかな」と、勘繰ってしまいます。


並んで歩く程
芽生える悪戯な出来心
声にならない犯行声明
錦戸亮 -オモイデドロボー
解釈

一緒に過ごせば過ごすほど沸き立ってくる悪戯な出来心。
声に出さず心の中で犯行声明を出す。

犯行声明とは、テロなどの行為を行った犯人が、その事件を起こした理由などを説明するために自らの行為を世間に公表することです。

しかし過去を消し去るなどという目的を彼女に伝えることはできないため、声には出せずにいます。


君の思い出そっと盗んで
僕で上書き出来たらな
雪が降った帰り道も
喧嘩しちゃった記念日も
独りよがりな僕のプランは
未遂のまま為す術もなく
次の一手でも捻り出そうか
錦戸亮 -オモイデドロボー
解釈

君の思い出をそっと盗んで、僕との思い出で上書きすることが出来たらいいのにな。
雪が降った帰り道のことや、喧嘩しちゃった記念日のこと。
君の思い出を上書きするという僕の独りよがりな計画は、未遂のまま為す術もなく終わってしまった。
次の一手をどうするか考えなければならない。

色んな思い出を積み重ねたところでどう頑張っても過去を消すことは出来ません。

あの手この手でたくさん思い出を作りますがどれも有効な手段とは言えず、未遂に終わってしまいます。

しかしそれでもいつか君を自分で満たすことが出来るようにと次の手を考えます。


2番

企んでる事はきっと
見透かされてる様な気がした
繋いでた手ギュッと握るから
錦戸亮 -オモイデドロボー
解釈

僕が企んでいることは、君には全て見透かされているような気がした。
繋いでいた手を強くギュッと握られたから。

彼女の過去のことを僕で埋め尽くして上書きする、ということを企んでいるため、彼女を楽しませようとあの手この手を尽くしています。

彼女はそれに応えるかのように手を強く握ってくれるため、もしかしたら僕の企みは見透かされているのかと感じてしまいます。


何気ない仕草一つで
後ろめたくもなる思惑
過去に縛られてるのは誰
君じゃないな
錦戸亮 -オモイデドロボー
解釈

君の何気ない仕草一つで、僕のやっていることはなんだか悪いことのような気がして後ろめたくなってしまう。
一番過去に縛られているのは誰なんだろう。
少なくとも君ではないようだ。

人の過去を消そうなんていうことをしようとしている僕は、もしかしたら悪いことをしているのではないかと後ろめたい気持ちにもなってしまいます。

こんなに必死になって過去にこだわって縛られているのは、他でもない僕だけの様です。


日々を繋いでそっと結んで
僕で色付け出来たらな
季節外れの台風も
寝込んで聞いた鐘の音も
独りよがりな僕のプランで
記憶の多くを占拠して
溢れる未来も要求するんだ
錦戸亮 -オモイデドロボー
解釈

毎日を一緒に過ごして君の思い出を僕で色付けできたらいいのにな。
季節外れの台風の日も、クリスマスに風邪をひいてしまったことも、いい思い出として君の記憶を占拠してしまいたい。
さらにこれからの幸せな未来も要求するんだ。

残念だった出来事すらも、思い出を彩ることができたらいいなと願います。

ラブソングらしからぬ「犯行声明」という言葉に続いて「要求」という言葉も出てくるところが「オモイデドロボー」というテーマに合った面白い言葉遊びですね。


並んで歩く歩道
いつの日か思い出す時
僕だと良いな
錦戸亮 -オモイデドロボー
解釈

今一緒に歩いているこの道を、君がまたいつか思い出すとき、その相手が僕だったらいいな。

冒頭と同じ言葉を繰り返しますが、一度目は「気にかけなくなった歩幅」と言うように長く一緒に居過ぎて相手のことを気遣うこともしなくなった関係の様でした。

しかし彼女の過去のことを自分がいくら手を尽くしても変わらない現状に少し弱気になってしまい、「僕だと良いな」と少し控えめな表現になっている様に感じます。


君の記憶に居座る僕を
僕が上書き出来たらな
待ち望んだレイトショーも
レシートに書く置き手紙も
独りよがりな僕のプランは
少し時間が掛かりそうだ
完全犯罪にしなくちゃ
錦戸亮 -オモイデドロボー
解釈

君の記憶の中にいる僕自身のことすらも僕で上書き出来たらいいなのにな。
待ち望んでいたレイトショーやレシートに書いた手紙のことなんかも、君の過去を盗むために手を尽くしているけど、完全犯罪まではまだ時間がかかりそうだ。

彼女が思っている僕自身のことも、どんどん上書きしてアップデートしていこうとしています。

「待ち望んだレイトショー」「レシートに書く置き手紙」は他の歌詞と比べると唐突な気がするのですが、この「オモイデドロボー」がリリースされた時の錦戸亮さん自身の活動を見ると、「レイトショー=この曲が初披露されたLIVE TOUR "NOMADO"のライブビューイングイベント」や「レシートに書く置き手紙=タワーレコードのレシートに錦戸亮直筆メッセージ」などの企画にリンクしているのではないかとも考えられます。


君の思い出そっと覗いて
僕で埋め尽くしていたいな
ゆきが降った帰り道も
何てことない一日も
独りよがりな僕のプランを
実行できる共犯者に
なれるのはそう君だけだから
錦戸亮 -オモイデドロボー
解釈

君の思い出をそっと覗いて、僕で埋め尽くされていたらいいな。
雪が降った帰り道や、何てことのない一日のことも、特別な日々として共犯者になってくれるのは君だけだから。

君の過去を盗んで僕で埋め尽くすという計画は何をしても独りよがりでしかありませんでした。

しかし、何てことのない日常も、大切な思い出として彼女の中を埋め尽くすためには、彼女自身にも「共犯者」となってもらうことが必要だということに気付きました。


まとめ

さわやかな曲調にピュアな男性の気持ちを歌いながらも、ところどころで事件性を思わせるワードにハッとさせられるようなフックが盛り込まれている面白い一曲でした。

元アイドルとは思えない錦戸亮さんの音楽家としての底力を感じることが出来ます。