僕を全部全部透過して? ヨルシカ「準透明少年」の歌詞の意味を徹底解釈

ヨルシカ(n-buna)

どうもこんにちは、ひいらぎ(@music_bWith)です。

今回は、ヨルシカの「準透明少年」の歌詞の個人的な解釈をご紹介します。

ぜひ「準透明少年」を聴きながら読んでください。(わたしはループしながら書いてます笑)

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    2017年に結成された、ギターをn-bunaさん 、vocal をsuis(スイ)さんが務めるバンド。ヨルシカが作っている楽曲のほとんどすべてをn-bunaさんが作詞作曲をし、suisさんが歌っています。綺麗な歌詞と、suisさんの透き通るような歌声から多大な人気を集めているバンドです。

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    「準透明少年」の基本情報

    ヨルシカ
    2ndミニアルバム「負け犬にアンコールいらない」に収録

    作詞作曲、編曲:n-buna

    Vocal:suis

     

    2018年3月9日にYoutubeで公開されたこの曲は、「あぁ、夏がきたなぁー」と思わせるような曲調の楽曲です。
    n-bunaさんの素敵なベースと、suisさんの透き通るような歌声で最初から最後まで楽しませてくれますよ。

    準透明少年の紹介記事はこちら!

    収録アルバム

    ヨルシカのアルバム一覧と紹介は、下の記事からどうぞ!

    ヨルシカのアルバム一覧と紹介記事はこちら!

    MV

     

    ヨルシカ – 準透明少年 (MUSIC VIDEO)

    「準透明少年」という曲名の意味

    「準透明少年」 ってどういう意味でしょうか。

     

    ここでは、「準透明少年」を「準透明」と「少年」に分けて考えてみましょう。

    「準透明」の「透明」と言う言葉の意味は、「光がその物質をよく通り、すきとおって見えること。」と言う意味があります。

    「準透明」の「準」は、準決勝とかと同じ「準」でしょう。

    つまり、「準透明少年」は「透き通りかけている少年」と言った感じの意味で間違い無いでしょう。

     

    「準透明少年」の歌詞解釈

    現実逃避したままじゃダメだ

    凛として花は咲いた後でさえも揺るがなくて

    今日が来る不安感も奪い取って行く

    正午過ぎの校庭で一人の僕は透明人間

    誰かに気付いてほしくて歌っている

    ヨルシカ -準透明少年
    ひいらぎの解釈

    凛と咲いた花は、咲いた後も美しくって。

    そんな花を見ていると今日が始まる不安感も消えて無くなっていく。

    正午過ぎの校庭の真ん中で一人でいる僕は透明人間のようだ。

    誰かに気づいて欲しくて歌っている。

    しょっぱなから物語性もないように思えますね。

    でも、実はこの曲にも物語はあります。この曲は、ヨルシカの他の曲の続き物なのです。他の曲の設定も交えながら解釈していきます。

     

    まず、大前提として、今回の主人公である「僕」は、死んでしまっています。これは、ヨルシカの「言って」や「ただ君に晴れ」などの歌詞を詳しく紐解くとわかると思います。

    つまり、「僕」が透明人間のようなものだと言っているのは、死んでしまっているからなんですね。

    「正午過ぎの校庭で一人」というのも、お昼休みに校庭で遊んでいた子たちが、お昼休みが終わり遊ぶのをやめ授業に戻るときに(死んでしまっているから)声をかけてもらえず一人だけ残されてしまった様子を描いています。

    こういうところからも「僕」が死んでしまっている描写が頭に浮かびますよね。

     

    憧れなんて言葉じゃ足りない

    凛とした君は憧れなんて言葉じゃ足りないような

    そんな色が強く付いていて

    どんな伝えたい言葉も目に見えないなら透明なんだ

    寂しさを埋めるように歌っていた

    誰の声だと騒めきだした

    人の声すらバックミュージックのようだ

    あの日君が歌った歌を歌う

    ヨルシカ -準透明少年
    ひいらぎの解釈

    凛とした君は、憧れなんて言葉じゃ表せないほど

    僕にとっては尊い存在で。

    どんなに伝えたい言葉も目に見えないから透明なんだ。

    誰にも気づかれない寂しさを埋めるように一人で歌っていた。

    そこら辺の人の悲鳴すらもバックミュージックみたいだ。

    あの日、君が歌っていた歌を歌う。

    主人公のいる世界から見た「君」は、憧れなんて言葉では表せないほど色が強い存在のようです。

    主人公は届くことのない「僕」の声は、「僕」が見えないから伝わらないんだと感じているようです。そんな伝わらない声で寂しさを埋めるようにあの日君が歌っていた歌っていると周りが気付き始めます。

    でもそれは、周りの人から見たら「僕」は見えないので幽霊が歌っているように聞こえますよね。もちろんそんな声が聞こえたら、悲鳴をあげます。

    「僕」はそんな悲鳴さえもバックミュージックのように感じているのでしょう。

     

    僕を透過してよ

    体の何処かで 誰かが叫んでるんだ

    長い夜の向こう側で この心ごと渡したいから

    僕を全部、全部、全部透過して 

    ヨルシカ -準透明少年
    ひいらぎの解釈

    体のどこかで誰かが叫んでいるんだ。

    長い長い、夜の先で君にこの心ごと渡したいから

    僕の全部すべてを見透かしてよ。

    「体のどこかの誰か」っていうのはおそらく「僕」の中にいる「僕」のことなのでしょう。「自分が心の中で叫んでいる様子」を歌っています。

     

    でも、主人公はこのことに気づけていません。

    だから、長い夜の先で自分で理解できていないこの心ごと君に渡したいのでしょう。

     

    僕を全部透過しての部分ですが、「僕」はもうすでに死んでしまって、人には見えないのに、「透過して」っていうのは少しおかしいですよね。

    私は、この「透過して」を「僕の心を見透かしてよ。」と解釈してみました。

    僕の心を見透かして、理解してよっていう気持ちが込められています。

     

     僕を見つけてよ

    凛として君の心象はいつの日も透明だった

    何の色も形も見えない 狂いそうだ

    愛の歌も世界平和も目に見えないなら透明なんだ

    そんなものはないのと同じだ

    駅前の喧騒の中を叫んだ

    歌だけがきっとまだ僕を映す手段だ

    あの日僕が忘れた夢を歌う

    ヨルシカ -準透明少年
    ひいらぎの解釈

    凛としている君の心はいつも日も綺麗だった。

    君の色も形も見えなくなってしまって狂いそうだ。

    愛の歌も、世界平和も。目に見えないから透明なんだ。

    透明なら、ないのと同じじゃないのか?

    僕を気づいて欲しくて駅前の騒ぎの中叫んだ。

    歌だけが僕を認識してもらえる手段だ。

    あの日、僕が忘れた歌を歌ってみる。

    心象という言葉は、「感覚が心の中に再生したもの。」という意味です。

    主人公は、「君」の色も形も見えなくなってしまっている中、「君」と一緒にいた頃を思い出して、「君」の心はいつの日も綺麗だったと思い出しているようです。

    そんなことを思い出しながら、「歌だけがきっとまだ僕を見つけてもらえる唯一の手段だ」と気づきます。

    だから「僕」は歌を歌い続けるのでしょう。

     

     僕の中の君は

    頭のどこかで本当はわかっていたんだ

    長い夜の向こう側をこの僕の眼は映さないから

    君を全部、全部、全部淘汰して 

    ヨルシカ -準透明少年
    ひいらぎの解釈

    頭のどこかではわかってたんだ。

    いくら夜を越えたって、「君」に会えるわけではないってことを。

    「僕」の中の「君」を全部全部消してしまおう。

     きっと、主人公は地上をさまよって、いくら歌を歌っても、誰も自分の全てを認識してくれることはないと薄々気づいていたのでしょう。

    そう、「君」すらも。

    もう「君」すらも「僕」認識してくれなくて、「君」と一緒にいられないなら、「君」のことなんて忘れてしまおうと半ばヤケになっていますね。

     

     目の見えない僕は準透明だ。

    目が見えないんだ 想像だったんだ

    君の色だとか 形だとか

    目に見えぬ僕は謂わば準透明だ

    今でもあの日を心が覚えているんだ

    見えない君の歌だけで

    ヨルシカ -準透明少年
    ひいらぎの解釈

    目が見えないんだ。今まで見ていた「君の色だとか形だとか」は全部想像だったんだ。

    見えるものが見えない僕は、準透明みたいなものだろう。

    今でも、「君」との日々を覚えているんだ。

    今はもう、見ることのできない君の歌だけで思い出せるよ。

    主人公は、なぜ自分のことを「準透明」と言っているのでしょうか?

    おそらく、主人公の中では目に見えないものは透明という位置付けで、目に見えるものも見えない自分は透明ではないけど透明みたいなものと思っているのではないでしょうか。その透明ではないけど透明みたいな自分を準透明と表しているのでしょう。

    ここで曲名を回収できますね。

     

     僕を忘れて

    体の何処かで言葉が叫んでるんだ

    遠い夜の向こう側でこの心ごと渡したいから

    僕を全部、全部、全部透過して

    ヨルシカ -準透明少年
    ひいらぎの解釈

    体のどこかで言葉を叫んでいるんだ。

    長い長い、夜の先で君にこの心ごと渡したいから

    僕の全部すべてを忘れてよ。

     

     

    La fin…

     

     

    「準透明少年」という曲のまとめ

    「準透明少年」はもう死んでしまった「僕」の思いを歌った曲でした。

    この曲の主人公はきっと、大好きな「君」ともっともっと一緒にいたかったんだと思います。

    もっともっと一緒にいたいから、妄想もするし、自分を認識してほしいともがいている。

    でも、そんに努力しても願いは絶対にかなわないんですよね。

     

    この曲の中の歌詞であった、「目に見えないから透明なんだ」という歌詞はすごく印象に残りました。

    確かに、目に見えないものを透明のものと言ったりしますが、相手の気持ちや、考え、想像などは目に見えませんが普通、透明だなんて言いませんよね。

    n-bunaさんはきっと、この気持ちや、考え、想像なども全て、透明で空虚なものだということを伝えたいんだと思います。

    いや〜深いですね。

     

    では、この歌を世に生み出してくださったn-bunaさんに感謝を。

     

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