【ヨルシカ/靴の花火】の歌詞の意味を徹底解釈 孤独な主人公に注目!

ヨルシカ(n-buna)

どうもこんにちは、ひいらぎ(@music_bWith)です。

このページでは、ヨルシカの「靴の花火」の歌詞について徹底的に解釈をしていきます。

是非「靴の花火」を聴きながら読んでください!

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    2017年に結成された、ギターをn-bunaさん 、vocal をsuis(スイ)さんが務めるバンド。ヨルシカが作っている楽曲のほとんどすべてをn-bunaさんが作詞作曲をし、suisさんが歌っています。綺麗な歌詞と、suisさんの透き通るような歌声から多大な人気を集めているバンドです。

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    「靴の花火」の基本情報

    ロック
    ヨルシカ
    1stミニアルバム「夏草が邪魔をする」に収録

    宮澤賢治のよだかの星をモチーフにした楽曲。ゆっくりめな曲調でじんわりと心に訴えかけてくるのが特徴の楽曲となっています。非常に歌詞が深いので、ぜひじっくり解釈して見てはいかがでしょうか。

    靴の花火の紹介記事はこちら!

    収録アルバム

    ヨルシカのアルバム一覧と紹介は、下の記事からどうぞ!

    ヨルシカのアルバム一覧と紹介記事はこちら!

    MV

    ヨルシカ – 靴の花火 (Music Video)

    「靴の花火」と言う曲名の意味

    「靴の花火」ってどういう意味でしょうか。曲名だけで想像してもまるでわかりませんよね。
    少しネタバレになってしまうかもしれませんが、歌詞を解釈していくことによって、曲名の意味がわかってきます。今回はここでは解説せずに、解釈をしていきましょう。

    宮澤賢治のよだかの星との関連性

    「靴の花火」は、宮澤賢治のよだかの星と関連性があります。
    MVのアニメーションの途中にもよだかの星の文章の一部が出てきて、「靴の花火」を正確に解釈するためには、よだかの星のお話を知っておくことが重要になります。記事中にあらすじを引用してあるので、ぜひご覧ください。


    「靴の花火」の歌詞解釈

    ねぇ、ねぇ…

    ねぇ ねぇ
    何か言おうにも言葉足らずだ
    空いた口が塞がらないから から

    ねぇ ねぇ
    黙りこくっても言葉要らずだ
    目って物を言うから
    忘れていくことは虫が食べ始めた結果だ
    想い出の中じゃいつも笑ってる顔なだけ

    ヨルシカ -靴の花火

    ひいらぎの解釈

    ねぇ、ねぇ、って何か言おうと頑張るけど言葉が出て来なくて。
    何か言おうと頑張るから口が開いたままになってしまう。

    ねぇ、ねぇ、って言った後黙りこくっていても、”目”がモノを言うから言葉はいらない。
    忘れていくということは悪い記憶を虫が食べた結果だから、思い出の中じゃいつも笑っているんだ。

    「言葉足らず」という言葉は、調べると「舌足らず」という言葉から転じてできた言葉だと出てきます。ただ、その意味で解釈するとうまく解釈できないので今回は単純に「言葉が足りない=言葉が出てこない」と解釈しています。

    前半部分を見てみると、主人公はどうやら無口な性格なようです。そして、無口は無口でも本当は喋りたいけれど言葉が出てこないタイプの無口です。そんなタイプの主人公は、どうやら、喋らなくても「目は物を言うから」相手に伝わると考えています。そんな考えを持って無口だと、多くの場合友達ができなくて孤立していきますよね。
    では、主人公は孤立しているとして、次の部分から解釈してみましょう。

    靴の先の花火

    夕暮れた色 空を飛んで
    このまま大気さえ飛び出して
    真下、次第に小さくなってくのは
    君の居た街だ

    靴の先に花が咲いた
    大きな火の花が咲いた
    心ごと残して征こう、だなんて憶う
    そんな夏が見えた

    ヨルシカ -靴の花火

    ひいらぎの解釈
    夕暮れの中、空を高く高く飛んで。
    大気さえも抜けて、どこか現実世界とは違う世界に行きたい。

    もし、空高くまで飛べたのならきっと靴の先に花火が見えるんだろうな。
    そんな景色が見れたのなら僕の心だけは現実世界に残したいと思う。
    そんなことを妄想した。

    夕暮れた色〜からの部分。ここの描写は先ほど関連性があると書いた宮沢賢治「よだかの星」にも出てくる描写ですね。
    「よだかの星」では、よだかが生きることに絶望し、太陽に向かって飛んで行きます。この「生きることに絶望する」と言うのは、この「靴の花火」の主人公にも共通しているのではないかと私は感じ、「現実世界とは違う世界に行きたい」と解釈してみました。

    靴の先に火の花(=花火)が咲くと言う表現。巷では原子力爆弾のことだなんて解釈がありましたが、私は単純に火の花を夏に打ち上げられる花火と解釈し、そんな花火より高くまで行けたら(=現実から遠ざかれたら)どんなに嬉しいだろうかと言う風に少し平和に解釈してみました。
    (火の花を原子力爆弾と解釈するより、東京大空襲でも使われた焼夷弾と解釈する方がイメージに近い気がします)

    よだかになりたい

    ねぇ ねぇ
    君を知ろうにもどっちつかずだ
    きっと鼻に掛けるから
    清々することなんて何にもないけど
    今日も空が綺麗だなぁ

    僕の食べた物 全てがきっと生への対価だ
    今更な僕はヨダカにさえもなれやしない

    ヨルシカ -靴の花火

    ひいらぎの解釈

    ねぇ…ねぇ…
    他人を知ろうとしても曖昧なままでわからない。
    きっと、強がってしまうから、これから先落ち着くことなんてないんだろうな。
    僕の食べたもの。その全てが僕が生きることへの対価だ。
    そんなことに気づきもしなかった僕は、よだかのようにはなれないのだろう。

    前の歌詞で、空へ高く高く飛んで、現実世界から目を背けたいと願った主人公。それでもまだ、他人を知ろうと必死に努力をしている様子が伺えます。そして努力しているうちに、主人公は「強がってしまうから、これから先友達もできなくて孤独なままなんだろうな」と気いて…そしてまた「空へ高く高く飛んで、現実世界から目を背けたい」と願って…。と実に人間味のある描写が前半部分でされていますね。
    そんなことを繰り返しているうちに主人公は「空へ高く高く飛んで、現実世界から目を背けたい(=死んでしまいたい)なんて考えているような僕では、きっとよだかのように光り輝くことはできない」と察します。。。

    ここの歌詞の後半部分。ここの部分は「よだかの星」のお話を知らないと、うまく解釈できないと思います。wikipediaにあらすじがありましたので、引用してみます。

    よだかは、美しいはちすずめやかわせみの兄でありながら、容姿が醜く不格好なゆえに鳥の仲間から嫌われ、鷹からも「たか」の名前を使うな「市蔵」にせよと改名を強要され、故郷を捨てる。自分が生きるためにたくさんの虫の命を食べるために奪っていることを嫌悪して、彼はついに生きることに絶望し、太陽へ向かって飛びながら、焼け死んでもいいからあなたの所へ行かせて下さいと願う。太陽に、お前は夜の鳥だから星に頼んでごらんと言われて、星々にその願いを叶えてもらおうとするが、相手にされない。居場所を失い、命をかけて夜空を飛び続けたよだかは、いつしか青白く燃え上がる「よだかの星」となり、今でも夜空で燃える存在となる。

    引用:wikipedia

    はい。重要な部分は、「自分が生きるためにたくさんの虫の命を食べるために奪っていることを嫌悪」の部分です。歌詞中でもこのような描写が出てきますよね。つまり主人公は、自分が生きるためにいろいろなものの命を食べてきたのに、簡単に死にたいなんて考えていては、よだかのように輝く星にはなれないと考えたのでしょう。

    火の花の音

    朝焼けた色 空を舞って
    何を願うかなんて愚問だ
    大人になって忘れていた
    君を映す目が邪魔だ

    ずっと下で花が鳴った
    大きな火の花が鳴った
    音だけでも泣いてしまう、だなんて憶う

    そんな夏を聞いた

    ヨルシカ -靴の花火

    ひいらぎの解釈

    今まで「よだかになりたい」なんて願っていたけれど、そんな願いは必要なかったんだ。
    子供の頃持っていた他人への偏見の目は邪魔だったって今ならわかる。

    あの日僕の靴より下で咲いていた火の花の音を聞くだけで、昔を思い出して泣いてしまいそうだ。

    朝焼けた色という部分。この部分に含まれる「朝焼け」というのは、日の出の時などに見られる、東の空が一面赤色に染まって見えることです。このことから読み取れることは、主人公の気持ちが晴れて前向きになったということではないでしょうか。おそらく主人公はこの時点で、今まで思っていた「死んでしまいたい」という思いを脱却したのでしょう。

    「大人になって〜邪魔だ」の部分。ここの「君」というのは主人公の「僕」以外の他人を指します。つまり、「君を映す目=他人を見る目」となり、子供の頃いかに主人公が他人を偏見の目で見ていたかというのがこの歌詞からわかりますね。

    夏が消えた

    夕暮れた色 空を飛んで
    この星の今さえ抜け出して
    真下、次第に小さくて
    消えたのは君の居た街だ

    夏の空に花が咲いた
    大きな火の花が咲いた
    いつまででも泣いていたい、だなんて憶う

    そんな夏が消えた

    ヨルシカ -靴の花火

    ひいらぎの解釈

    夕暮れの中空を高く高く飛んで。今の自分の環境から抜け出して。
    次第に小さくなって消えたのは、今までの僕だった。

    あの日僕の靴より下で咲いていた火の花を見て、いつまでも同情したいと思う。そんな、僕の過去が消えた。

    一番では、現実逃避するために主人公は空高く飛びたいと願っていました。しかし、今回は今までの自分と決別するために空高く飛んでいます。つまり、前半部分にある「君のいた街」の「君」は、主人公(過去の主人公)となります。

    最後の「夏が消えた」という歌詞。実は、1番サビでは「夏が見えた」2番サビでは「夏を聞いた」ラスサビでは「夏が消えた」というふうに、曲中で少しずつ変わっています。私は、この変化を「主人公の願いに対する心情の変化」と解釈しました。ここでの主人公の願いとは「空へ高く高く飛んで、現実世界から目を背けたい(=死んでしまいたい)」という願いのことです。つまり、夏=空へ高く高く飛んで、現実世界から目を背けたい(=死んでしまいたい)という願いとなりますね。
    最終的に主人公の願いは消えていますから、きっと主人公は他人への偏見の目を捨て、友達ができたのではないでしょうか。

     

     

    La fin…

     

     

    「靴の花火」という曲のまとめ

    今回は、「靴の花火」の個人的歌詞解釈を紹介しました。
    第二次世界大戦関係の解釈や、宮沢賢治の視点で歌われているなどいろいろな解釈ができる楽曲ですが、今回は主人公をMVの女の子として、少し平和に解釈しました。
    ヨルシカの曲の中でも比較的ゆっくりな曲で、歌詞も深く、解釈が難しかったですが、自分では納得の解釈ができたと思います。

    今後も当サイトではヨルシカを追って行くのでぜひチェックして見てください!

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