【あいみょん / あのね】の歌詞の意味を徹底解釈 |ありのままを受け入れたいと思う、映画『窓ぎわのトットちゃん』主題歌の歌詞を紐解く!
編集: ひいらぎ最終更新: 2023/12/7
映画『窓ぎわのトットちゃん』ってどんなアニメ?
映画『窓ぎわのトットちゃん』は、黒柳徹子さんが自身の子ども時代を綴った大ベストセラー「窓ぎわのトットちゃん」をアニメ化した作品です。
小学1年生のトットちゃんは、好奇心旺盛な女の子。好奇心旺盛なのか落ち着きがなく、そのことがきっかけとなって学校を退学させられてしまいます。
ですが自由が丘にあるトモエ学園に通うことになり、そこで小林校長先生と出会います。このトモエ学園は子どもの自主性を大切にする自由でユニークな校風の学校。
小林先生と出会ったことで次第にトットちゃんの良さが引き出され、トットちゃんは次第に自分らしく表現するようになり、すくすくと成長していきます。
トットちゃんの生活から見えてくる幸せとは?個性とは?
心をほっと温かくしてくれるアニメです。
あのねという曲名の意味を考察
「あのね」の歌詞には、親しい「君」に向けてのメッセージが綴られているようです。
辛い時には一緒に寄り添いたい、ずっとそばに居るから、大丈夫だからという思いから「あのね」という曲名がつけられたのではないでしょうか。
あのねという歌詞の意味を徹底解釈
儚くいとおしい
「さよなら」その口癖は
誰譲りなの?
会うたびに 寂しくなるのよ少し
手を振るだけで
消えてしまうようで
あのね -あいみょん
ここでは主人公の気持ちが綴られているようです。
「さよなら」という言葉が口癖になっているということから、別れや離れ離れになることに対しての焦燥や哀愁が心の奥底にあると感じているのでしょう。
相手と会うと楽しいはずなのになぜか寂しくなってしまうようです。
最後の”手を振るだけで消えてしまうようで”という部分では、切なくも儚い瞬間を記しているようでもあり、相手との繋がりが脆く、その存在がいとおしく感じられる瞬間を描写しているのではないでしょうか。
幸せな日々を一緒に
私が描きすぎてる
明るい明日に 君も居る
ガラスの鳥の背中に
またがる私
笑う君と天使
昨日には無かったもの
見せてあげたい
会いたい
あのね -あいみょん
主人公は自分が思い描く明るい未来の日々には「君」もいて、一緒に笑っているんだろうな、と感じているようです。
”ガラスの鳥の背中にまたがる”という言葉は儚さや繊細さを連想させる一方で、美しいものを追い求める姿勢を表現しているようでもあり、ガラスという言葉からは無垢、純真という言葉も連想されます。
主人公は無邪気で楽しい日々を送っており、「君」にもこの幸福感を分けてあげたい、と思っているのかもしれません。
ありのままの君を
寝癖がある君の方が
何だか生きているって感じる
まだ幼い顔つきで怒る
その口の形も愛おしい
あのね -あいみょん
”寝癖がある君の方が”というフレーズからは、自然体でいる方が生き生きとしていると感じていることが伺えます。
相手のありのままの姿を受け入れたいと思っているのでしょう。
怒った時に見せるふくれっ面や「君」の仕草一つ一つが愛おしく感じるようです。
支えていきたい
孤独を映す影や歩幅
スピード 取り戻してあげたい
潰れそうな 何かがあるなら
後ろから抱きしめる
許されるまで 強く
あのね -あいみょん
このフレーズでは、相手が感じている孤独や苦悩を一緒に受け止めてあげたいという思いが綴られているようです。
「君」は様々なことで悩み、苦しんでいるのでしょう。歩幅や影がそれを象徴しており、君の心の中にある孤独感や不安を理解しようとする姿勢が表れているようでもあります。
「君」が抱えていることに対して一方的にではなく共感し、支えていきたいと思っているのかもしれません。
これからも
「ありがとう」その台詞には
不安も過る 不思議だね
素敵な言葉なんだと
教わったはずなのに
消えてしまいそうで
あの水たまりを越えられたら
きっと これからも
会えるんだ
あのね -あいみょん
「ありがとう」という言葉は良い言葉なんだ、ステキな言葉なんだと教えてもらうことが多いです。
そのことに対して主人公は時に不安で複雑な心境になることがあるのでしょう。
感謝の言葉のはずなのに、その言葉の中にも複雑な感情が潜んでいると思うことがあるようです。
ですが”きっと これからも 会えるんだ”というフレーズからは、不安に思うこともあるけれど未来への希望も感じており、これから自分が歩いていく世界はきっと希望に満ちているという期待も込められているのかもしれません。
願い事はかなうのかな?
許されない願い事が
あるとは信じたくはないんだよ
つま先立つ 沈まないように
それなのに何故だろう 君が遠い
あのね -あいみょん
"つま先立つ"という言葉は、バランスをとることの難しさや不安定さを表しています。同時に、”沈まないように”という言葉が綴られており、感情や状況に引きずられないようにしたいという意志を表しているのでしょう。
次に記されている”それなのに何故だろう 君が遠い”というフレーズは、複雑な感情を抱えていることが伺え、自分は君の近くにいるけれど遠くに感じる、と疑問に思ったようです。
願えばすべて叶うと思っていた子供の頃に想いを馳せているのかもしれません。
何を伝えたかったのかな
伸びてく影が少しだけ
震えて 何か言おうとしていた
通り雨は 君の涙さえ
私に見せなかったの?
あのね -あいみょん
このフレーズでは繊細で感傷的な情景と感情の微細な揺らぎが描かれているようです。
影が伸びるということから時間が経過し、主人公の周りが微妙に変化してきているのでしょう。
もしかすると「君」は自分に何か伝えたかったのではないか。何か助けてほしいと思ったのではないか、と考えている様子もうかがえます。
フレーズに出てくる”通り雨”は急に降り出してすぐに止み、また降り始める…といった雨です。ここでは感情や悲しみが雨に隠されているような印象を受け、相手が本当の気持ちを話してくれないことに、主人公はふがいなさを感じているのかもしれません。
ちゃんと気が付いているよ
漂う予感に
惑わされてしまわないように
信じてる 信じてる
君の言う矛盾に
隠れている本当の気持ちに
気付いている 気付いているから
あのね -あいみょん
このフレーズでは君が本当のことを言っていないな、ということに気が付いているよ、と相手にメッセージを送っているのでしょう。
平気だよ、と言っていても本当は平気じゃない、辛くないと言っても本当は辛い…そんな気持ちに主人公は気が付いており、相手に寄り添いたいという気持ちがあるのではないでしょうか。
いつまでもそばで
寝癖がある君の方が
何だか生きているって感じる
まだ幼い顔つきで怒る
その口の形も愛おしい
孤独を映す影や歩幅
スピード 取り戻してあげたい
潰れそうな 何かがあるなら
後ろから抱きしめる
許されるまで 強く
あのね -あいみょん
ここでは相手をそっと見守る様子を記しているのでしょう。
自然体の君はとてもステキであり、そのままの君でいてほしいと主人公は感じているようです。
元気がない時は一緒に歩幅を合わせ、嬉しい時には一緒に嬉しいと思いたいと思っている様子が伺え、辛い時にはそっと寄り添いたいと思っているのでしょう。
お互いに理解し合い、支え合いたいと思っているのかもしれません。
まとめ
今回はあいみょんの「あのね」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「あのね」は大切な「君」に向けてメッセージを送っているような言葉が多く綴られていました。
主人公は君がなかなか本心を見せないことに、大丈夫かな?と感じているのでしょう。
等身大の君でいいんだよ、ありのままがステキなんだよ、と思っている様子がうかがえ、相手を信じて寄り添いたいという思いを強く感じることができる歌詞だと思いました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではあいみょんを追って行くのでぜひチェックしてみてください!