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【Ado / クラクラ】の歌詞の意味を徹底解釈 |考えさせられる歌詞なのに1日を楽しく過ごしたくなる、TVアニメ『SPY×FAMILY Season 2 』主題歌を徹底解釈!

編集: ひいらぎ最終更新: 2023/10/27

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SPY×FAMILY Season 2 ってどんなアニメ?

テレビ東京系TVアニメ「SPY×FAMILY」は敏腕スパイの黄昏、心を読むことができるアーニャ、そして殺し屋ヨルの物語です。

黄昏は平和を脅かす危険人物、東国の国家第一党総裁の動向を探るため、極秘任務を課せられます。任務は「1週間以内に家族を作り、総裁の息子が通う名門校の懇親会に潜入せよ」というものでした。

黄昏は精神科医「ロイド・フォージャー」に扮して家族を作るため、まず孤児院に行き養子を探します。そこで出会ったのがアーニャ。アーニャはある組織の実験で「被検体007」として生み出されてたのですが、勉強ばかりの生活に嫌気が差し逃亡し、能力を隠しながら生きてきました。たまたま出会った黄昏に興味を抱き、勉強ができるふりをして彼の養女になります

ヨルは表向きはバーリント市役所の女性事務員ですが、裏の顔は殺し屋。心が読めるアーニャはヨルが殺し屋だと気が付きますが、アーニャは全く動じず。人間関係の問題や怪しまれることを回避するために黄昏と結婚しアーニャの継母になります。

そんな全くの他人、しかも利害が一致した者同士、正体を隠しながら世界の平和に向けて動き出します

クラクラという曲名の意味を考察

「クラクラ」の歌詞には、現実と理想の違い、たわいもない人生と平和など、哲学的なことを考えさせられる言葉が綴られているようです。

またどうにもならない現実とどうにかしたい現実との間に悩む様子がわかりやすい言葉で記されています。

「クラクラ」という曲名は主人公の置かれている状況、そして自分の心情が揺れる不安定な状況を表現するために、名付けられたのではないでしょうか。

「クラクラ」についてAdoさんは、”SPY×FAMILYのクラシカルなカッコ良さと、家族としての日常のドタバタな楽しさが表現できていたら”と語っていますよ!聞いてると確かにドタバタ、だけれどどこかほっこりしてしまうんです。思わずワクワクしてしまうような歌詞を紐解いていきましょう!

結衣

クラクラという歌詞の意味を徹底解釈

結構フクザツなんだよね

(Question 大胆に演じて)
(Question 他愛のない人生)
(Question 背反と安寧)
(Question What? x x x x x)
真っ二つだね世界は
隠したそれぞれの正義は
拮抗するがらんどう
ダマになり重なって
(Two-Sided Two-Face)

クラクラ -Ado

このフレーズでは世界が二面性を持ち、それぞれ異なる価値観や正義を持つ人々が存在することを示しているようです。

"Two-Sided Two-Face"は、二重性や矛盾を強調するフレーズであり、世の中の人々や世界全体がとても複雑で多面的であると考えているのでしょう。

また人は一つの側面だけでなく、複数の側面を持つことがあると主人公は気が付いており、その様々な側面に気が付くことが大切だと思っているようです。

大変な毎日だけれど

常識・劣勢・裏の裏
最後も最期も関係ない
間一髪がスタンダード
どうにかしてきたんだ
狂ったストーリー 全てが決まってたように
のべつ幕無しに異常事態
大抵わけもない

クラクラ -Ado

ここでは主人公の生きざまを描いているようです。

真実や常識などを考えず、何か不利な状況になったときにはどうにかしてきたのでしょう。

”最後も最期も関係ない”という歌詞からは、物事の結末や最後の瞬間が重要ではなく人生の真価はその過程や経験にあると考えている様子がうかがえます。

”狂ったストーリー 全てが決まってたように”では、主人公が人生は狂ったようなストーリーで、あたかもすべてがあらかじめ決まっていたかのように感じているようであり、日常生活は予測不可能であり、時に混沌としていることもあると感じているようです。

「SPY×FAMILY」でも他人が家族として過ごしている様子が描かれているので、アニメを反映した部分なのかもしれません。

本当の気持ち

正しい間違いが不安定で
裏返しの本音が溜まってゆく
消化する術がないことも
気付かずに立ち向かうの?

クラクラ -Ado

”正しい間違いが不安定で”という歌詞では、「正しい間違い」は矛盾や混乱を表し、「不安定」は不確実性や不安を指しているようであり、時には正しさと間違いが交錯し、不安定な状態に陥れることもあるということを示しているようです。

本当の本音はなかなか伝えることが難しく、さらにどうその感情を処理していったらよいのか、理解をしたら良いのかわからなくなるのでしょう。そしてそういった感情を処理する方法を見つけるのはとても難しいと思っているようです。

主人公は自分の本当の感情や真実に気が付かないまま生きていってはいけない、と思っているのかもしれません。

揺れ動く気持ち

悲しくなどないけど こんなんじゃまだ
100%は分からない
もう不安など消してしまえたら良いと願って望んで憂い
そのカーテンが翻ったなら
って理想と現実揺らぐんだ
クラクラ

クラクラ -Ado

主人公は不安を払しょくし、消し去りたいと願っているのでしょう。不安や悩み事から解放され、安心感を得たいという思いがにじみ出ているようです。

さらにその願いがなかなか実現できないようでもあり、実現できないという日々が憂鬱さや焦りを生み出し、どうにかしてほしいと思っているのでしょう。

”そのカーテンが翻ったならって理想と現実揺らぐんだ”という歌詞は、理想と現実の間の障壁や仕切りを取り除きたいという願いが記されているようでもあり、理想と現実が入れ替わったらどんなにいいか、と思っているのではないでしょうか。

立ち向かっていきたい

身一つで生き抜いた
土砂降りに固まる不平不満
逆行する世界も
たまに味方となって
(Two-Sided Two-Face)

クラクラ -Ado

フレーズに出てくる”土砂降り”は激しい雨を指しており、ここでは、困難な状況や逆境に対して主人公は抵抗し、不平や不満を抱えながらも立ち向かうことが綴られているようです。

ですが時に困難な状況も自分の心の支えとなることがあるとも記しており、逆境が成長や希望の機会を与えてくれると考えているのではないでしょうか。

すぐそこにある特別な時間

正義で正義に抗うの?
サイコロ振っても平行線
どうして?
なんで世界はドラマみたいにうまくいかないのだろう
冴えないジョークで笑えたあの頃のように
特別はいつも目の前にある
大抵わけもない日常

クラクラ -Ado

”正義で正義に抗うの?”という部分は、主人公が正義が本当に正しいのか、また、正義を実現するためにどのように立ち向かうべきか、ということを考えている様子がうかがえます。

なにかを決定しようとしても結局は進展しない、ドラマのように物事がうまくいかないとしみじみ思っているようであり、人生が複雑で予測不可能であると感じているのでしょう。

ですがふと振り返ったとき、特別だと思える瞬間や価値はいつも目の前にあって、この何でもない日常こそが大切なのではないかと思ったようです。

主人公は目の前にある大切なことを見逃さず、日々を過ごしていきたいと思っているのではないでしょうか。

本当に大切なこと

寂しい言葉がフラッシュバックしてる
泣いてしまえたら楽だったかな
どっち付かずで嫌になるな
守りたいものは何?

クラクラ -Ado

”フラッシュバック”は過去の出来事や感情が突然思い浮かぶことであり、主人公は過去の寂しさについてふと思い返してしまうのでしょう。

それでも主人公は感情を抱え込み、泣いてしまえば楽になるのになかなかできないと悩んでいるのかもしれません。

最後の”守りたいものは何?”は自問している様子がうかがえ、自分が何を守りたいのか、何が本当に大切なのかを考えているようです。

少しずつ

知らないことばっかだ こんなんじゃまだ
1%にも満たない
って悩んで学んで繰り返し
少しずつ見えてきた未来

クラクラ -Ado

主人公はまだ知識や経験が不足しており、まだまだ何も知らないと思っているのでしょう。

そう思うことは決して悪いことではなく、悩んだ分だけ未来が見えてくるのではないか、と思ったようです。

気が付かなくちゃ

正しい間違いが不安定で
裏返しの本音が溜まってゆく
消化する術がないことも
気付かずに立ち向かうの?

クラクラ -Ado

この部分のフレーズは前回も出てきたものであり、主人公の思い悩む姿が描かれているようです。

主人公は本当の気持ちや願望を抑えたり押し殺したりすることがあるのでしょう。そういった気持ちをうまく解放できず、どんどん本音が心の中にたまってきてしまうようです。

自分の内面と向き合うことは難しいことであるけれど、向き合わずに日々を過ごしていいのか?と疑問を投げかけているのかもしれません。

不安がなくなったのなら

悲しくなどないけど こんなんじゃまだ
100%は分からない
もう不安など消してしまえたら良いと願って望んで憂い
そのカーテンが翻ったなら
って理想と現実揺らぐんだ
クラクラ
(Question 大胆に演じて)
(Question 他愛のない人生)
(Question 背反と安寧)
(Question What? x x x x x

クラクラ -Ado

このフレーズは、現在の状況に対して満足していないことを表現しているようであり、まだまだ未来や人生について100%の確信が持てないと、主人公は考えているようです。

未来は不確実ですべてが予測できないと思っているのでしょう。もし理想的状況が実現すれば現実と理想のギャップが埋まり、感情が変化するかもしれないとも思っているようです。

ただ実現したら実現したで、心情が揺らぐかもしれないとも綴っており、未来に対して不安と希望が交差し、さらには理想と現実との間で思い悩んでいる様子がうかがえます。

まとめ

今回はAdoの「クラクラ」の歌詞の意味を徹底解釈しました。

「クラクラ」は人生の複雑さ、常に変化する状況に対する不確実性、そして内なる感情の複雑さを表現しているようでした。

主人公の理想と現実との間に悩む姿が垣間見え、感情を抑えることしかできない状況に苦慮している様子もうかがえました。

さらに歌詞からは何気ない日常にこそ、特別だと思える瞬間があると綴られており、少しずつでもいいからその特別なものに気が付いていきたいと思える歌詞だと感じました。

歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。

これからもmusic.branchwithではAdoを追って行くのでぜひチェックしてみてください!

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