【ちゃんみな / 命日】の歌詞の意味を徹底解釈 ｜テレビ朝日系ドラマ『ハヤブサ消防団』主題歌に込められた人生について考えている歌詞を徹底解釈！
編集: ひいらぎ最終更新: 2023/8/24
ハヤブサ消防団ってどんなドラマ？
テレビ朝日系ドラマ『ハヤブサ消防団』はベストセラー作家の池井戸潤氏の小説が原作。岐阜県の山間集落「ハヤブサ地区」が舞台です。
主人公でミステリ作家の三馬太郎は5年前「明智小五郎賞」を受賞したものの、スランプに陥っていました。
そんな中亡き父から相続した実家の売却を求める不動産会社からの手紙を受け取り、太郎は故郷である「ハヤブサ地区」に向かいます。
ハヤブサ地区の自然豊かで長閑な集落に心を奪われた太郎は移住を決意し、住み始め、さらには地元の消防団に加入することに。
やっとストレスから解放されるー。
そう思っていた矢先、連続放火騒動に巻き込まれ、さらに住民の不審死など怪事件に遭遇してしまいます。
何かがおかしいー。そう思った太郎の前に浮かび上がったのは、集落の奥底にうごめく巨大な陰謀で…。
『ハヤブサ消防団』は田舎町で巻き起こる怪事件を解き明かしていきます。
命日という曲名の意味を考察
「命日」には自身の成長や生きる意味、社会との関わりを考える歌詞が多く綴られているようです。
過去の自分と向き合いつつ未来への不安や期待を抱えているようであり、人生の限られた時間を無駄にすることなく、自分を大切に生きる覚悟を示しているようでもあります。
曲名はそんな生と死の対比、人生の尊さやその意味を深く考えるきっかけとしてつけられたのかもしれません。
結衣
命日という歌詞の意味を徹底解釈
自分の人生だから
明日さえも惜しい年頃なの
いつかは来る終わりを待ってるの
指の隙間から 溢れ落ちてる時間を
お前なんかに 捧げ差下げ捧げらんないわ
命日もバースデーもないんだから
命日 -ちゃんみな
このフレーズに出てくる”明日さえも惜しい年頃”とは、若い時期における時間の貴重さや限られた短さを指しているようです。
さらに主人公はそんな貴重な時間を過ごしているからこそ他人や社会の期待に応じることなく、自分を大切にしたいと考えているのでしょう。
自分の人生を他人に支配されずに生きる決意が表れているようでもあります。
”命日もバースデーもないんだから”という言葉は、特別な日を通じて時間の流れや自己評価を意識することを拒絶し、日々を大切に生きる姿勢を示唆しているのかもしれません。
やりたいことがまだある
果て無く嫌ってた
世間、悪 見てたあの背中
なんて邪悪
お前の正体は
今は遠く walk through
まだ死ねないわ
命日 -ちゃんみな
主人公は過去に社会にそしてほかの人に対して嫌っていたことがあったのでしょう。
歌詞に出てくる”今は遠くwalk through”は比喩的に使用されており、ある状況や困難を歩みながら進んでいく、取り組んでいくという意味で使われているのかもしれません。
またこのフレーズは自分自身や世間との向き合い方を模索し、自分の在り方について考えているのでしょう。
”まだ死ねないわ”というフレーズは、死や終焉に対する覚悟や向き合う勇気を意味していると同時に、まだ成し遂げたいことや経験が残っていることを示唆しているのかもしれません。
あっという間の人生
この頃感じる焦りはなんだろう
二十四、五、六は溶けやすいだろう
気をつけなくちゃ
命日 -ちゃんみな
主人公はふと自分が焦っていることに気が付き、年齢を意識しはじめたのでしょう。
二十代の時間は過ぎるのが早いという一般的な感覚が主人公の中にもあり、何もしないままでいればあっという間に時が経ってしまうと焦る気持ちが垣間見えます。
時間は過ぎ去る
ママがちょいちょい言っていた
いつかお前がお前である時が来る
だけどそんなんは
あっという間いっという間うっという間
命日もバースデーもないんだから
命日 -ちゃんみな
このフレーズでは”いつかお前がお前である時が来る”という言葉に対する主人公の反応が描かれています。
主人公は、その言葉があっという間に過ぎる時間として感じているのでしょう。
あれこれ考えたって時はあっという間に過ぎていくのだから、今を大切に生きたほうがいい、と思っているのかもしれません。
自分の価値
行く宛 なく歩いた
欲しいもんは そっちからよこしてと
当たり前だ 私高いから
今はヤング 十分払いたくないわ
嫌気がさす
こんな世の中の為
戦う私は報われるのかしら
命日 -ちゃんみな
昔主人公は目標がなく、ただ毎日を過ごしていたのでしょう。
”今はヤング 十分払いたくないわ”というフレーズからは、主人公は今の段階ではまだ未熟であると自覚し、それに応じた努力や貢献を最小限にして、自己の満足を優先する態度を持っているようです。
主人公が現実世界や社会に対する嫌悪感や疑問を抱いていることが伝わるフレーズであり、一生懸命その社会に抵抗している自分は報われるのだろうか、と思っているのかもしれません。
本当に嫌になるけれど
果て無く嫌ってた
世間、悪 見てたあの背中
なんて邪悪
お前の正体は
今は遠く walk through
まだ死ねないわ
命日 -ちゃんみな
主人公は今の世の中に対して嫌気がさしているのでしょう。
ですが嫌気がさしてもそれを遠ざけることは難しく、進んでいかなくてはいけないという覚悟を持っているのかもしれません。
本当に嫌になるけれど、自分自身や世の中との向き合い方を模索し、歩んでいきたいと考えているのではないでしょうか。
自分の足でしっかりと
夢とか希望も I don't feel 辛い
誰かと結ばれるの？ till I die
見て現世界 価値がある？ない？
1人で生きていくので精一杯
You know what
気付けばもうだいぶ歩いた
Ride or Die うっせぇ it's my life
致すイカす生かす死なすの？
私は私で私を生かす
(嫌気がさすこんな世の中の為
戦う私は報われるのかしら)
命日 -ちゃんみな
歌詞に出てくる "誰かと結ばれるの？ till I die" は直訳すると、「私が死ぬまで誰かと結ばれるのか」という意味になります。
主人公は今現在、夢や希望などを持つ余裕がないのでしょう。
そのため人を好きになるという感覚がわからないのかもしれません。
"Ride or Die" は強い結束や忠誠、困難にも共に立ち向かう意志を示す際に使用されるフレーズですが、その後に”うっせぇ it's my life”と続くことから、世間の目や他の人の言うことに惑わされずに、人を頼らずに自分の人生をしっかりと歩みたいという意思が垣間見えます。
まとめ
今回はちゃんみなの「命日」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「命日」は自己と向き合いつつも、周囲の世界との関わりや成熟していくプロセスをリアルに描写しているようです。
主人公は自己の価値観や時間の使い方について考えているようであり、自分を尊重し自己価値を大切にしたいと考えているのでしょう。
他の人の意見や世間の目などに影響されない力強い姿勢が描かれているようでもあります。
こんな世の中、夢や希望を持つことが難しく生きていくことだけで精一杯だとも感じており、それでも自分の人生だから自分でしっかりと歩んでいきたいという思いも垣間見えました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではちゃんみなを追って行くのでぜひチェックしてみてください！
