【スピッツ / 春の歌】の歌詞の意味を徹底解釈 |今もなお春うたランキングにランクインする歌詞を徹底解釈!
編集: ひいらぎ最終更新: 2023/3/10
春の歌という曲名の意味を考察
「春の歌」は春の季節に新たな出発や成長を迎える感覚や、失いかけたものを再び取り戻す気持ち、そして愛や希望への願いが表現されているようです。
詩のような歌詞からは前向きに進むことが描かれていますが、春の陽のように温かであり、不思議と心が落ち着きます。
人生は思ってた以上に大変なことがあるけど、それでも前を向いて歩き続けられる力がある、それが「春」の季節にぴったりだ、ということから曲名がついているのかもしれません。
春の歌という歌詞の意味を徹底解釈
1番
すべてを経験してきた

重い足でぬかるむ道を来た トゲのある藪をかき分けてきた
食べられそうな全てを食べた
春の歌 -スピッツ
曲最初のフレーズは、今まで経験してきたことを童話のように語っています。
主人公はぬかるんだ道、藪などは今まで歩んできた道が決して平たんではなく、いろいろな苦労をしながら歩んできたようです。
生きるために、自分を守るためにどんなことも乗り越え、今やっとここにいる、という心境なのでしょうか。
主人公の苦労が垣間見える歌詞です。
これから始まる

長いトンネルをくぐり抜けた時 見慣れない色に包まれていった
実はまだ始まったとこだった
春の歌 -スピッツ
今までぬかるんだ道やトゲのある藪を歩いてきましたが、やっとそのトンネルを抜けることができたようです。
その先に出会った景色は、今まで歩んできた険しい道のりを忘れてしまうほど輝いており、見たことがない景色が広がっていたのでしょう。
歓喜にわきますが、実はまだ始まったばかりの人生の旅。
これまでの世界から、今までとは全く違う世界に足を踏み入れたのではないでしょうか。
蘇る情熱

「どうでもいい」とか そんな言葉で汚れた
心 今放て
春の歌 -スピッツ
このフレーズは自分を鼓舞するような歌詞が並びます。
歌詞の中には”どうでもいい”という言葉で自分自身で心をだまし、傷つかないように過ごしてきたようですが、そんな言葉でごまかすのはもうやめようと思ったようです。
春の訪れが来るように、心もまた春のあたたかな空気の中に放ち、前へ進もうと伝えているようです。
遠く響く春の調べ

春の歌 愛と希望より前に響く
聞こえるか?遠い空に映る君にも
春の歌 -スピッツ
サビの部分です。
この歌詞からは、春の訪れによる活力や希望が感じられます。
フレーズ最後の歌詞に”遠い空に映る君にも”という言葉がありますが、これは遠く離れた人たちにも届けられるようにという願いが込められているのではないでしょうか。
爽やかな曲調が春風を連想させるフレーズでもあります。
2番
無理に笑おうとしていた

平気な顔でかなり無理してたこと 叫びたいのに懸命に微笑んだこと
朝の光にさらされていく
忘れかけた 本当は忘れたくない
君の名をなぞる
春の歌 -スピッツ
このフレーズでは、何らかの無理を重ねてきた過去の自分について歌っているようです。
自分が抱えている感情を表現したいと思っているのに、強がってしまうことがあったようであり、大切な何かを忘れかけつつも忘れたくないという思いが描かれているのでしょう。
”君の名をなぞる”とあるので、今、一番大切に想っている人、あるいは過去に出会った誰かを思い浮かべているようでもあります。
このフレーズでは、「春」という言葉は出てきませんが、"忘れたくない””君の名をなぞる”などの言葉が並ぶので、出会いと別れの季節である「春」のイメージが伝わってきます。
躍動の春

春の歌 愛も希望もつくりはじめる
遮るな 何処までも続くこの道を
春の歌 -スピッツ
「春の歌」とは、春の訪れや新しい始まりを意味しているようです。
この歌詞では、春の訪れや新しい始まりに向けて前向きに歩むことを表現しているのではないでしょうか。
愛と希望は新しい始まりの象徴であり、この歌詞では、それらが積極的につくり出されていることが強調されているようです。
また”遮るな”というフレーズは、何かが自分の進路を遮っても、自分自身で進む決意を持つように、というメッセージが込められているようです。
自分の道を歩んでいく

歩いていくよ サルのままで孤り
幻じゃなく 歩いていく
春の歌 -スピッツ
このフレーズでは、孤独な気持ちを抱えている主人公が、たとえ一人になったとしてもちゃんと歩んでいくと伝えたいようです。
世界が夢ではなく現実であることを確かめようとしているような表現が歌詞の中に見受けられます。
そんな孤独な旅路を歩む主人公が、自分が見ている世界が夢の中ではなく現実であることを確かめるために一歩ずつ進んでいっている様子が浮かびます。
遠く響く春の旋律

春の歌 愛と希望より前に響く
聞こえるか?遠い空に映る君にも
春の歌 愛も希望もつくりはじめる
遮るな 何処までも続くこの道を
春の歌 -スピッツ
このフレーズは前回と同じ歌詞になっています。
春の訪れとともに、愛や希望よりも先に響き渡る歌がある。
はるかかなたの空に映る君にもその歌は届いているだろうか…。と遠くの空に想いを馳せているかのようです。
春は愛や希望を創り上げ始める季節。
先に立ちはだかるものを遮り、果てしなく続く道を進んでいこうと伝えたいのではないでしょうか。
まとめ
今回はスピッツの「春の歌」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「春の歌」は、春の訪れとともに新たな愛と希望を育み、前向きに進もうというメッセージが込められているようです。
遠くの空に映る誰かにも届くよう、力強い歌声で歌い続けることが大切だと言っており、何かに妨げられることなく、自分が進むべき道をひたすらに突き進む強さも表現されているのではないでしょうか。
春という季節が待ち遠しくなるほど、全体的に明るく前向きな歌詞となっています。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではスピッツを追って行くのでぜひチェックしてみてください!