【Official髭男dism / ミックスナッツ】の歌詞の意味を徹底解釈 |大人気アニメ『SPY×FAMILY』Season 1第1クール主題歌の歌詞を紐解く
執筆・監修: 抹茶編集: 天野結衣最終更新: 2023/3/26
SPY×FAMILYってどんなアニメ?
「SPY×FAMILY」は、凄腕スパイ「黄昏」が偽装家族を築き、潜入捜査をするストーリーです。
「黄昏」が出会った娘、アーニャは心を読むことができる超能力者。妻役の女性を急いで探すことになります。
そこで出会ったのが、公務員をしている傍ら密かに殺し屋をしていたヨル・ブライアでした。
彼女もまた、独身でいることが不自然とされる東国において、恋人役を探していたのです。
利害が一致した3人は、お互いの秘密を隠しながら即席家族としての生活を始めることに。
彼らが任務遂行のためにハプニングを乗り越えていく姿が描かれます。
ミックスナッツという曲名の意味を考察
「ミックスナッツ」という曲名は、曲中に登場するピーナッツや他のナッツの種類を混ぜ合わせたスナックのように、様々な人々が互いに混ざり合って生きているというメッセージが込められているようです。
また、曲中には「隠し事だらけのHome」「不安だらけ成り行き任せのLife」といった歌詞が登場するため、現代社会における人々の生きる姿勢や、その中で生じる感情などを歌っているとも考えられます。
ミックスナッツという歌詞の意味を徹底解釈
自分の存在意義
袋に詰められたナッツのような世間では
誰もがそれぞれ出会った誰かと寄り添い合ってる
そこに紛れ込んだ僕らはピーナッツみたいに
木の実のフリしながら 微笑み浮かべる
ミックスナッツ -Official髭男dism
この歌詞は、社会において出会った異なる人々が寄り添い合い、共に生きていく中で、いかに自分たちが小さな存在であるか、また、その中での存在意義を考えさせられるような歌詞になっているようです。
異質な自分たちが紛れ込んでしまったら、異質であることを悟られないようにその場になじみ、その場所に存在する意義を見出そうとしている、という意味なのでしょうか。
場に溶け込んで、バレないようにする…。
映画の世界が見えてくる歌詞です。
偽りの日常
幸せのテンプレートの上 文字通り絵に描いたうわべの裏
テーブルを囲み手を合わすその時さえ ありのままでは居られないまま
ミックスナッツ -Official髭男dism
このフレーズでは「幸せの形」について考えているようであり、見た目だけの幸せに縛られている人々が多いと伝えているようです。
人は「いただきます」「ごちそうさま」と手を合わせる瞬間でも、その場も気持ちも全て表面的なものになってしまう傾向がある。
それでも、人は本質的なものを求め、自分らしい幸せを探している、と伝えたいのではないでしょうか。
真実はどこに
隠し事だらけ 継ぎ接ぎだらけのHome, you know?
噛み砕いても無くならない 本音が歯に挟まったまま
不安だらけ 成り行き任せのLife, and I know
仮初めまみれの日常だけど ここに僕が居て あなたが居る
この真実だけでもう 胃がもたれてゆく
ミックスナッツ -Official髭男dism
大きな秘密や欠けている部分がある「家族」。
だけれど主人公にとってこの場所は満ち足りた場所のようです。
住んでいる人たちはだれも本音を言いたくても言わず、どこか他人行儀。それが主人公にとっては手ごたえがない生活だと感じているのではないでしょうか。
主人公は出会い、共に過ごすことで、「偽りの家族」が日常の中で必要な存在になっていることを認めているようです。
それゆえに、「偽りの家族」という真実を直視するのは辛いことのようです。
弾かれても割れない殻
化けの皮剥がれた一粒のピーナッツみたいに
世間から一瞬で弾かれてしまう そんな時こそ
曲がりなりで良かったらそばに居させて
共に煎られ 揺られ 踏まれても 割れない殻みたいになるから
ミックスナッツ -Official髭男dism
人は時に社会から拒絶され、孤独で弱々しい存在になってしまうことがあるが、
そんな時こそそばに居てもいいだろうか、と主人公は投げかけています。
そうすることで一緒に耐え、生き残っていくことができるという、強さを手にすることができると考えているのでしょう。
守りたいと思える人に出会えたら、人は無敵になるのかもしれません。
皆、原点は同じ
生まれた場所が木の上か地面の中か それだけの違い
許されないほどにドライなこの世界を 等しく雨が湿らせますように
ミックスナッツ -Official髭男dism
この歌詞は、生まれや故郷が異なっても、人間はみんな同じように雨に濡れるということを表しているようです。
つまり人には差がなく、差があったとしてもほんの少しの違いがあるだけで、大差はない、と伝えたいのではないでしょうか。
また、世界がドライであっても、雨のように皆を平等に濡らしてほしいという願いが込められているようです。
いつもの日常が愛おしい
時に冷たくて 騒がしい窓の向こうyou know?
星の一つも見つからない 雷に満ちた日があっても良い
ミスだらけ アドリブ任せのShow, but I know
所詮ひとかけの日常だから 腹の中にでも 流して寝よう
ミックスナッツ -Official髭男dism
時には冷たい風が吹いて外の世界がざわめいている日や、星が見えない夜や雷鳴の響く日。いろいろな日があってもいいんだ、と主人公は思っているようです。
いろいろな日は、どんなことがあろうがいずれにせよ1日に過ぎないと伝えたいのでしょう。
失敗した日や適当なことを言って人を傷つけた日、妙にイライラした日など、嫌なことがあった時には、とにかく寝る。
寝ることでまた朝が来て、1日が始まるのだ、と伝えたいのかもしれません。
真実と奇跡のミックスナッツ
隠し事だらけ 継ぎ接ぎだらけのHome, you know?
とっておきも出来合いも 残さずに全部食らいながら
普通などない 正解などないLife, and I know
仮初めまみれの日常だけど ここに僕が居て あなたが居る
この真実だけでもう 胃がもたれてゆく
この一掴みの奇跡を 噛み締めてゆく
ミックスナッツ -Official髭男dism
それぞれに隠し事があり、肝心なことは言わないまま過ごしている家族。
それでも、とっておきの秘密も全て味わいながら生きていくことがいいんだ、と伝えているようです。
いろいろな家族の形があり、どれが正解でどれが普通なのかなんて誰も分からない。
この日常の中で、確かなのは僕がここにいて、あなたがここにいること。
それだけで十分だ、と主人公は思っているのではないでしょうか。
出会った奇跡が真実であり、このほんの少しの奇跡をかみしめて、生きていくと決めたようです。
まとめ
今回はOfficial髭男dismの「ミックスナッツ」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「ミックスナッツ」は、人生には隠し事や継ぎ接ぎだらけの部分があるということを表現しており、それでも、大事なことは全部飲み込みながら日常を過ごしていくしかなく、正解や普通などは存在しないと認めているようです。
この仮初めまみれの日常の中でも、自分が存在していることやあなたがいることが大切であると感じさせる歌詞です。
アニメの世界を感じるフレーズが大変多く、偽物の家族がいずれ大切な家族に変化していく様子が垣間見えました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではOfficial髭男dismを追って行くのでぜひチェックしてみてください!