【Official髭男dism / Cry Baby】の歌詞の意味を徹底解釈 |前を向く強さをくれる、アニメ『東京リベンジャーズ 1期』の主題歌の歌詞を紐解く!
執筆・監修: 抹茶編集: 天野結衣最終更新: 2023/4/8
東京リベンジャーズってどんなアニメ?
「東京リベンジャーズ」は、タイムリープを題材にしたヤンキー&サスペンスアニメです。
主人公のダメフリーター・花垣武道はある日、最凶最悪の悪党連合「東京卍會」に中学時代の恋人・橘日向が殺されてしまったことを知ります。
失意に陥る武道。
しかし武道自身も駅のホームで何者かに突き飛ばされてしまい、線路へ転落してしまいます。
死を覚悟した瞬間、目を開けるとなぜか12年前にタイムリープしていて…。
「東京リベンジャーズ」は、武道の現代と中学時代の過去が交互に描かれており、人生のピークだった12年前の中学時代に戻り恋人を救うため、そして自分自身を変えるため、人生のリベンジが開始されます。
Cry Babyという曲名の意味を考察
この歌詞からは、曲名の「Cry Baby」が「泣き虫」という意味ではなく、主人公が激しい感情を持っていることを表していると考えられます。
主人公が人生でいろいろな困難や傷つきを経験し、その中で感じた悲しみや苦痛を歌っているようであり、さまざまな青アザや傷を負っても、主人公は前を向き、リベンジを誓うようです。
曲名の「Cry Baby」は、主人公が泣くだけでなく、自分の感情を打ち明け、戦い抜く決意を表していると考えられます。
Cry Babyという歌詞の意味を徹底解釈
強がり言うなよな
胸ぐらを掴まれて 強烈なパンチを食らってよろけて
肩を並べうずくまった
予報通りの雨にお前はにやけて
「傷口が綺麗になる」なんて嘘をつく
Cry Baby -Official髭男dism
このフレーズは誰かと喧嘩をし、胸ぐらを握られ、強いパンチを受けた様子が描かれています。
相手の方が強く、思いっきりパンチを受けてしまった主人公たち。
肩を寄せ合ってうずくまり、雨が降り注いでも”傷口が綺麗になる”と強がりを言っているようです。
強がりを言うことで自分を保っているのかもしれません。
冗談が救いになる
いつも口喧嘩さえうまく出来ないくせして
冴えない冗談言うなよ
あまりのつまらなさに目が潤んだ
Cry Baby -Official髭男dism
仲間と一緒に戦った主人公は、仲間の”傷口が綺麗になる”という言葉について冗談を言うなよな、と思ったようです。
“冴えない冗談”とありますが、仲間の言葉に救われたのでしょう。
いつもは口喧嘩だって満足にできないくせに、こんな時ばかり良いことを言うなよ、と思ったのかもしれません。
”目が潤む”というフレーズは、冗談が言える状況にホッとしたという心境を表現しているのではないでしょうか。
次こそリベンジだ
何度も青アザだらけで涙を 流して 流して
不安定な心を肩に預け合いながら 腐り切ったバッドエンドに抗う
なぜだろう 喜びよりも心地よい痛み ずっしりと響いて
濡れた服に舌打ちしながら 腫れ上がった顔を見合って笑う
土砂降りの夜に 誓ったリベンジ
Cry Baby -Official髭男dism
このフレーズでは喧嘩で負けた主人公たちが誓い合っている様子が描かれているようです。
立ち向かい、何度も何度も負けて青あざを作ったとしてもバッドエンドになるのは逆らいたいと思っているのでしょう。
その心意気を共有することは、とてもうれしいことだと感じているようです。
雨が降りしきる中お互いに腫れあがった顔を見ることで、「生きている」ことを実感し、今度こそリベンジだぞ、と思ったのかもしれません。
くじけちゃダメなのに
胸ぐらを掴み返して 反撃のパンチを繰り出すくらいじゃなきゃ
お前の隣には立てないから
相手が何であれ日和らない 何度伸されても諦めない
忘れるな忘れるなと言い聞かせ続けたのに
Cry Baby -Official髭男dism
自分自身の弱さを認め、強くなる決意を表現したのでしょう。
しっかりとしなくちゃ、隣に立つ資格はないんだ、と自分自身を奮い立たせているようです。
ですがフレーズ後半では誰であろうと立ち向かうし、何度押されたってあきらめない、と決意をしたけれど、時にくじけそうになることがあると表現しています。
自分にその気持ちを忘れるなと言い聞かせていたのに、どうもうまくいかない、と思ったのかもしれません。
弱さを吹き飛ばしてほしい
傘はいらないから言葉を一つくれないか
微温い優しさではなく
弱音に侵された胸の奥を抉るような言葉を
Cry Baby -Official髭男dism
ここでは前のフレーズを受けて、主人公が仲間にお願いをしているようです。
自分自身に負けないように、優しい言葉ではなく、キツイ一言を言ってほしいと思っているのでしょう。
傷ついた人を見たら「大丈夫か?」「無理するなよ」など優しい言葉をかけたくなりますが、主人公はあえてキツイ一言を言ってほしいと願っており、その一言で目を覚ますことができると考えているようです。
どんなにキツイ言葉であっても、仲間の一言は勇気の言葉であり、主人公を強くする魔法の言葉なのでしょう。
はじける涙
何度も青アザだらけで涙を 流して 流して
不安定な心を肩に預け合いながら 腐り切ったバッドエンドに抗う
なぜだろう 喜びよりも心地よい痛み ずっしりと響いて
濡れた服に舌打ちしながら 腫れ上がった顔を見合って笑う
土砂降りの夜に 囚われの日々に 問いかけるように
光った瞳の中で 誓ったリベンジ
Cry Baby -Official髭男dism
何度も青アザだらけで涙を流して流して。何度もくじけそうになって。
それでも腐り切ったバッドエンドに立ち向かっている様子が伝わってきます。
なぜか喜びよりも心地良い痛みに酔いしれるように、濡れた服に「あーあ」と舌打ちしながら、腫れ上がった顔を見合って笑いあっているのでしょう。
仲間のために、そして自分のためにこれからもリベンジすることを再確認したのかもしれません。
まとめ
今回はOfficial髭男dismの「Cry Baby」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「Cry Baby」の歌詞は、何度も辛い経験をして涙を流してきた主人公とその仲間たちの心情を描いているようです。
どんなに負けたって傷づいたって何度でも立ち上がる、という決意が感じられ、弱気になった時にはキツイ言葉でいいから励ましてほしい、と願っているのでしょう。
前を向き続けるには自分の強い気持ちと仲間の力が必要なのだ、と伝えたいのかもしれません。
強く生きるために前向きな力を与えてくれる歌詞だと感じました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではOfficial髭男dismを追って行くのでぜひチェックしてみてください!