【UVERworld/境界】の歌詞の意味を徹底解釈 | 生きる意味は考えるんじゃない。作るんだ
編集: ひいらぎ最終更新: 2020/9/19
境界という曲名の意味を考察
この曲の中で、「境界」という言葉は何を意味しているのでしょうか。
世の中には、国、性別、会社などというように、様々な括りがあります。
日本人という括り、男女という括り、学校や会社という括り。
いろんな括りがあって、そこに引いてある線、その境目のことを境界と呼びます。そして、「常識の範囲内」という言葉があるように、常識にも境界線がありますね。
国や男女の差別も減ってきて、いろんな境界線が薄くなって、常識に縛られてはいけないということもよく言われるようになりました。そんな風に、身の回りの様々な境界に気づいて、それを超えろ。そんな意味が込められたタイトルだと思います。
境界の歌詞の意味を徹底解釈
1番
Going up!
そう Independent bad city
誰もがAIのよう はみ出さぬように Feeling
行きたいように行け
やりたいようにやれ
愛したいもの愛せ
After all
自分一人でも生きていける時代。
みんなロボットみたいに働いて、型にハマった生き方をしてる。
行きたくないところには行かなくていい。
やりたくないことはやらなくていい。
好きなことだけやればいい。
結局大事なのは愛だけだ。
「Going up!」=上がっていくという意味。この掛け声と共に、出だしからテンション上げてきますね。
「Independent bad city」とは直訳すると「独立した悪い都市」。誰の力も必要とせず、一人でも生きていける人のことを指していて、街はそんな人たちで溢れているということ。
人間らしさを感じられず、AI=ロボットのように規則的に生きている。それぞれの意思や感情はどこへ行ったのか、みんな何のために働いているのか、それを問題視しているような歌詞ですね。
「行きたいように行け」は逆に言えば、行きたくないところは行かなくていいということです。やりたくないことはやらなくていいというのも、普通に考えたら自分勝手でわがままに見えます。
なぜわがままだとダメなのか?そのわがままで迷惑する人がいるからですよね。
ということは、迷惑をかけまいとしているその人のためにあなたは生きているということになります。
そんな人生でいいのか。TAKUYA∞がこの歌詞で言いたいのは、誰かのために生きるのではなく、自分のために生きろということだと思います。
生きる意味なんてある訳ないじゃん ある訳ないじゃん ある訳ないじゃん
生まれた意味なんてある訳ないじゃん ある訳ないじゃん 作るしかないじゃん
考えても仕方ない、行動して初めて意味を持つ。
ここに来てこの言葉がもう気持ちいいです。UVERworldはずっと、生きる意味とか生まれた意味とか、そういうことをたくさん歌ってきました。
聞いている私たちも、それについて考えてきました。そうじゃなくても、世の中の人たちはみんなその答えを考えてしまうものだと思います。
ふと「何のために生きてるんだろう?」と思うことってありますよね。その長年の問いに、「ある訳ないじゃん」と一刀両断するような口ぶりが、無責任でも適当でもなく、説得力のある言葉に聞こえます。
そして最後に「作るしかないじゃん」。この言葉がすっと入ってくるのは、結局みんなそれをわかっているからじゃないでしょうか。
人間は物を考える生き物で、考えれば考えるほど分からなくなるものだと思います。そのネガティブな思考にブレーキをかけてくれる。そんな歌詞です。
2番
Going up!
そう Independent bad city
国籍も性別も 全てを超え
言いたいこと言え
辞めたいなら辞める
愛したいもの愛せ
After all
生まれた場所や、男だからとか女だからとか、全部関係ない。
遠慮するな。
さっさと決断しろ。
結局大事なのは愛だけだ。
仕事も恋愛も、性別や国籍関係なくできるようになりました。と言うよりは、偏見が少なくなってきたと思います。
コンビニや飲食店では外国人が働いていることは当たり前になってきたし、同性愛の人がいても珍しくありません。
色んなことの常識がだんだんと溶けてきています。そんな世の中で、もう自分の考えや思いに遠慮する必要もないのではないかと思います。だから「言いたいこと言え」。
遠慮せず自分に正直になること。正直になれば辞めたいと思う理由もはっきり見えてくると思います。
仕事辞めたい、なぜか?楽しくないから。それでいいと思います。楽しいと思えることをやればいいと思います。
やりたいことをやるために、つまらないことはさっさと辞める。その決断力と覚悟を持てということでしょう。
生きる意味なんてある訳ないじゃん ある訳ないじゃん ある訳ないじゃん
生まれた意味なんてある訳ないじゃん ある訳ないじゃん 作るしかないじゃん
一度解釈したので割愛します。
一度解釈したので割愛します。
3番
本当は
どこへ行っても良いはず
何をやっても良いはず
いつ辞めても良いはず
何にも縛られるものがないとしたら、どこに行きたいか。
何をやりたいか?
辞めたあと残された人たちも、結局は何とかなる。
どこに行ったって、何をやったって、本当は自分の勝手ですよね。お金や時間という物理的なしがらみがあるのかもしれないし、世間の目や親の目を気にしてまうのかもしれません。
でもそれが全部重要ではないとしたら、誰に文句言われてもどうでもいいし、指図される筋合いもなく、辞めたいときに辞めて、自由になれます。辞めるのは本人の自由で、辞められても職場は結局は何とかなります。
お金がなくてできないと言うなら、「人からもらう」ということも、何も悪いことじゃ無いと思います。
それを情けないと言うなら、その理由は「自分がやりたいことなんだから自分のお金でやれよ」と思うからでしょうか。
でも、私たちが聞いている音楽も、お金を払ってCDを買ったりダウンロードしたりしています。アーティストたちはそのお金をもらって、やりたいことをやっているんです。それが情けないことだとは思いませんよね。
「情けない」とか「非常識だ」とかいう固定観念や古い道徳心は捨てて、自分の納得できるやり方でやれば良いと思います。人は実際はもっと自由で、「何をやっても良いはず」です。
本当は
傷付いても良いはず
傷付けても良いはず
誰を愛しても良いはず
傷つくことは辛いけど、自分を強くする。
傷付けてしまっても、その気持ちはいつか必ず伝わる。
好きな人を批判されても自分が好きだと思うならそれで良い。
傷つくことも、誰かを傷つけることも出来ればしたくないですよね。みんなそうだと思います。
でも傷ついたり傷付けたりするということは、相手に対して本気だからです。どうでもいいと思ってる人に何か文句を言われても聞き流せるけれど、親友や恋人、大事な人からの言葉だったらそういうわけにも行きません。
本気だからその言葉を受け止めてショックを感じるし、本気だから相手のためを思って厳しく言ったりします。傷つき傷付け合うことでお互い成長していけるなら、無駄なことではないということです。
また、大事ではない人からの心無い言葉で傷ついたとしても、それもきっと自分を強くしたり、優しくしたりして成長につながるはず。
逆も然りで、自分の行動が誰かを傷つけてしまったという事に気付けば罪悪感を感じ、心を改めることができます。
そして最後、「誰を愛してもいいはず」とは、自分に正直でいて良いということ。自分の好きな人、好きなことが誰一人として理解されなくても、自分に好きという感情があるならそれを信じて、好きのままでいれば良いと思います。
生きる意味なんてある訳ないじゃん ある訳ないじゃん ある訳ないじゃん
生まれた意味なんてある訳ないじゃん ある訳ないじゃん 作るしかないじゃん
一度解釈したので割愛します。
一度解釈したので割愛します。
まとめ
まとめるならもうこの曲は「やりたいようにやれ」。
それに尽きると思います。「〜はず」という言葉がたくさん出てきますが、何が正しいという正解はなくて、一人一人が答えを作っていく。だからこそ、自分のやり方や自分の正直な感情を信じることが大切なのだと思います。