【Uru / 君の幸せを】の歌詞の意味を徹底解釈 |切なさが溢れてくる、祈りのような歌詞を徹底解釈!
執筆・監修: 天野結衣編集: 天野結衣最終更新: 2023/11/22
君の幸せをという曲名の意味を考察
「君の幸せを」は届かない想いを綴っているようです。
君の幸せを祈るという言葉は、心が込められている場合と社交辞令的に言う場合があります。
この楽曲では相手を本当に想う気持ちが込められており、曲名は相手の幸福を最優先に考える気持ちを表しているのではないでしょうか。
君の幸せをという歌詞の意味を徹底解釈
本当の気持ち
夢の中くらい、あなたの恋人になれた私でいたかった。
伝えてしまえばきっとあなたはいなくなってしまうでしょう。
ごめんね、私。
それでも伝えたいとやっと思えたから。
3回目の誕生日。
今日はきっと忘れられない日になる。
今までで、一番綺麗な私で会いたい。
君の幸せを -Uru
この部分は楽曲にはなっておらず、話し言葉になっています。
メロディがない分、心の中を反映しているようでもあり、特別な瞬間に最高の自分を見せたいという切ない願いや、相手への深い愛情が表現されているようでもあります。
自分の気持ちを伝えようと決心したものの、それが相手や自分にとってどのような結末をもたらすのかという不安や葛藤がわかるフレーズです。
明日の私は
好きだよ 大切な人
最後の言葉 胸で繰り返す
今日で終わるとしたら
明日の私はどんな顔してるの
3回目のバースデーケーキ
揺れる火を消した
君の幸せを -Uru
主人公は本当に相手のことを大切に想っているのでしょう。大切に想っているからこそ、今まで自分の気持ちを伝えることができなかったようです。
それでも自分の想いを伝えたいと考え、相手のもとへと向かったのかもしれません。
”最後の言葉 胸で繰り返す”というフレーズは別れが不可避であることを受け入れつつ、大切な言葉を心に刻み込もうとしている様子を描いているようでもあります。
またフレーズに出てくる3回目の誕生日は特別な日を指しているようでもあり、揺れる火を消すことでその瞬間を終わらせる意味が込められているのではないでしょうか。
きっと大丈夫
例え届かなくても 泣かないように
あなたが選んだ理由も 責めないように
「君の幸せをずっと祈っている」なんて
つまらない答えだとしても
君の幸せを -Uru
”例え届かなくても 泣かないように”というフレーズは主人公が自分の気持ちが相手に届かない可能性を覚悟し、それでも涙を流さずに前を向こうとしている様子を表しているのでしょう。
「あなた」の選択を尊重しつつも、切なさや辛さを抱えている様子がうかがえます。
好きだと伝えて、その答えが一般的なものだとしても自分はそれでいい、伝えることができただけいい、と思っているのかもしれません。
そばにいるのに
こんなにそばにいるのに
二人で過ごす時間はもっと寂しくて
強く抱きしめた夜
あなたの横顔が窓に映っていたの
手を離せば離れていくだけ
何者にもなれない
君の幸せを -Uru
主人公は大好きな人がそばにいた時も寂しさを感じていたのでしょう。一緒にいても心が向いていないことはわかっていたようです。
寂しさを埋めるだけの存在かもしれないけれど、自分はそうじゃなく、本当に本当に大好きなのにどうしても伝わらない、もし伝えたとしても結果的に相手は離れてしまうだろう…と予感しているのかもしれません。
心と心がつながるような関係になりたいのになれない切なさが伝わってきます。
心と心が通じ合えたなら
なのに求められれば 応えてしまう
時々見せる笑顔に 嬉しくなる
髪を撫でる右手に期待するのは
あなたに愛される人になりたいから
君の幸せを -Uru
心が自分にないことを知っていても、相手に求められるとつい応えてしまうのでしょう。
応えることで相手の疑似的な愛を感じることができ、その瞬間だけでも愛されていると思えるのかもしれません。
ですがどこかで冷静な自分もいて、それではいけないと思っているのでしょう。
本当にこれでいいのか、本当に望んでいるのは相手と心と心が通じ合うことじゃないのか、と疑問に思っているのかもしれません。
あなたの心を知りたい
震える肩と
今喉を破ってく声
その唇で ああ 塞いで欲しかった
あなたの香水が私の体にも香る
優しさはいらない
その心を教えて
君の幸せを -Uru
このフレーズでは主人公が感じる切なさや寂しさ、そして相手に対する切実な願いが表現されているようです。
香水は感覚的な象徴として使われており、相手の存在が主人公にとってどれだけ強く影響を与えているかを記しているのでしょう。
”優しさはいらない その心を教えて”というフレーズは、主人公が相手に求めるのは単なる優しさだけでなく、相手の本心や真実の気持ちを知りたいという願望が込められているのではないでしょうか。
強くなりたい
例え届かなくても 泣かないように
あなたが選んだ理由も 責めないように
「君の幸せをずっと祈っている」あなたに
「ありがとう」と笑って返せるように
君の幸せを -Uru
想いを告げて想いが届かなくても、泣かないし責めないと心に決めているのでしょう。
当たり障りのない「君の幸せをずっと祈っている」という言葉が返ってきたとしても、大丈夫だと言い聞かせているのかもしれません。
また主人公は平気な顔をして、ありがとうと言えるように覚悟を決めたのでしょう。
相手の幸せを心から祈り、相手に感謝の言葉を笑顔で返せるようにという希望を表しているのかもしれません。
まとめ
今回はUruの「君の幸せを」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「君の幸せを」は恋人になれたら良かったのに、という切ない想いが表現されているようです。
近くにいても心の距離は広がる一方で、なかなか近づくことができないと感じたのでしょう。
相手にとって自分はただの体だけの関係なのかもしれない、心はつながっていないのかもしれないと思う瞬間がたくさんあったのかもしれません。
大切な人になりたいけれど叶わないだろうなと思う、気持ちの揺れを感じる歌詞だと感じました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではUruを追って行くのでぜひチェックしてみてください!