【優里 / かくれんぼ】の歌詞の意味を徹底解釈 |恋人との別れを「かくれんぼ」に例えている歌詞を徹底解釈!
執筆・監修: 佐藤 由花編集: 天野結衣最終更新: 2023/4/30
かくれんぼという曲名の意味を考察
この曲のタイトル「かくれんぼ」は、歌詞の中でも何度か登場していて、恋人との関係をかくれんぼにたとえているようです。
歌詞の中で主人公は、恋人に対しての不安や心配、そして孤独な気持ちを歌っており、また、恋人に対して強く求める気持ちも感じられることから、「恋人の気持ちが見えない」という意味も込めてつけられている気がします。
かくれんぼという歌詞の意味を徹底解釈
部屋が広く感じる
散らかったこの狭い部屋は
孤独と二人息がつまる
文句を言いながら片付けてくれた君は出かけたまま
君にもらったタンブラー
自由の女神のイラストも
部屋の隅で寂しそうな顔をしてる
かくれんぼ -優里
この歌詞は散らかった部屋を通して孤独を感じている主人公の心情を表現しているようです。
主人公は自分の部屋を片付け始めますが、君が片付けるのを手伝ってくれた思い出がよみがえったのでしょう。
2人の時は息がつまるな、と感じるほど狭かったのに、今はとても広く感じているようです。
またね、って言ったのに
君はまたねって言ったよね
嘘はやめてと口うるさく言ってたでしょ
そんな君が嘘をつくの?
僕を一人置いていくなんて間違ってるよ
かくれんぼ -優里
”君はまたねって言ったよね”というフレーズは、恋人から別れを告げられた瞬間を意味しているようです。
主人公は日ごろ、嘘はつかないでね、と彼女に言われていたのでしょう。
それなのに、君は嘘をついた。
あの日「またね」と言ったのに君は帰ってこないじゃない、と思ったようです。
一人残された部屋で孤独を感じているのではないでしょうか。
いつまでも隠れていないで
かくれんぼなんかしてないで
もういいよって早く言って
もういいかいその言葉が宙に舞う
かくれんぼなんかしてないで
まだだよって焦らさないで
もういいかいもういいかい
グッバイ
かくれんぼ -優里
このフレーズでは、彼女が帰ってこない状況をかくれんぼをしていることに例えているのでしょう。
何度も「もういいかい」と言っているのに、「もういいよ」の返事が返ってこないことを嘆いているようです。
「もういいかい」を繰り返すうちに、本当に彼女がこの部屋にいないことを実感したのではないでしょうか。
最後にグッバイと呟いていることから、彼女との別れを受け入れたのかもしれません。
複雑な想い
君の夢何度も僕は見るたびに
またかよって言葉をこぼして一人泣きまた夢の中に
部屋に隠れた面影達は
簡単にみつけられるのに
君はさ隠れるのが上手だね
かくれんぼ -優里
別れを受け入れたつもりだったけれど、彼女の夢は頻繁に見るようであり、夢を見るたびにまた再び見ちゃったんだ…とつぶやき、一人で泣いているのでしょう。
でも、また夢に出てきた君に会えることが嬉しくもあり、複雑な思いを抱えているようです。
この部屋には君が置いていったものがまだあって、それを見つけるのは簡単なのに肝心の君を見つけることは難しい…と寂しく思っているのではないでしょうか。
君がいなくなった理由
僕は目瞑って 膝抱えて
まだ10秒 数え終わっていないのに
覗き見してズルしたから
君はどこかいなくなってしまったのかな
かくれんぼ -優里
ここでもまた、彼女との別れをかくれんぼに例えており、自分の悪いところを”覗き見”と表現しているのではないでしょうか。
彼女に何度も、部屋を片付けて、嘘はついちゃだめだよ…など言われていたのに、適当に受け流し、ちゃんと考えていなかったからこうなっちゃったのかな…?など別れの原因を探しているのかもしれません。
迷子のかくれんぼ
ジャンケンで負けて僕が鬼?
そんな上手に隠れないで
出てきてよもういいだろ日が沈む
かくれんぼなんかしてないで
この声に答えてよ
もういいかいもういいよ聞かせて
どこにいるの
かくれんぼ -優里
あれこれ理由を考えるけれど、どうしても決定打となることがないのでしょう。
どうしていなくなっちゃたのかな、と考えており、自分の発する声に反応してほしいと考えているようです。
別れを受け入れているつもりでも、やはり受け入れられず、主人公は苦しい思いをしているのかもしれません。
見失いたくない君との繋がり
バカだよなわかってるよバカさ
もう君からは僕を感じないんだ
君の頭の中は 満員まるで朝の小田急線
僕が乗り込む隙間なんて ないのかな
ひとりにしないで
かくれんぼ -優里
彼女との別れを「かくれんぼ」に例えている自分は、バカだな、とつくづく感じているようです。
主人公はもう彼女からは愛情を感じられないことにとっくに気が付いているのでしょう。
彼女の頭の中は満員電車のように混み合っていて、僕が入り込む隙間なんてないんだろうな、と思ったようです。
わかっているけれどひとりになりたくなかった…と感じたのではないでしょうか。
かくれんぼの終わりに
かくれんぼなんかしてないで
もういいよって早く言って
もういいかいその言葉が宙に舞う
かくれんぼなんかしてないで
まだだよって焦らさないで
もういいかいもういいかい
グッバイ
グッバイ
かくれんぼ -優里
彼女との関係が終わってしまっていることを知っているにもかかわらず、主人公はほんの少し期待しているのでしょう。
「もういいかい」と言うけれどその返事はなく、彼女の気配は少しずつなくなっているのかもしれません。
なかなかあきらめきれなかった主人公ですが、最後に”グッバイ”と2回繰り返されており、やっと一歩踏み出す決心がついたようです。
まとめ
今回は優里の「かくれんぼ」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「かくれんぼ」の歌詞は、孤独や失恋からくる苦悩や寂しさを描いたもののようです。
主人公は部屋で一人で孤独を感じている中、かつて一緒にいた彼女について思いを馳せているのでしょう。
しかし、彼女は既に主人公から離れてしまい、どこかに消えてしまったようです。
歌詞には彼女とのわかれを「かくれんぼ」をしている状況に例えており、主人公の心の葛藤が垣間見えました。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithでは優里を追って行くのでぜひチェックしてみてください!