【菅田将暉/つもる話】の歌詞の意味を徹底解釈 | 君と僕の2つの後悔とは
編集: ひいらぎ最終更新: 2020/9/19
つもる話という曲名の意味を考察
「つもる話」とは、話したいことが多くあるさまを表現する言葉ですが、一体どんな意味で曲名として使われているのでしょうか?
言葉の意味から考察する
「つもる話」という言葉は、主にふるい知人との久しぶりの再会といった場面でよく使われる言葉ですよね。
この曲でもそのような場面が出てきますが、友人と久しぶりの再会というよりは、元カノ/元カレとの再会であると考えられます、まずは、その場面の歌詞を見ていただきましょう。
ぐでんぐでんのマフラー
ゆるやかな始まり
君からのプレゼントなんて
僕の手にはない
なぜ、元カノ/元カレとの再会であると思ったのか。もうわかっている方もいると思いますが一応説明させていただきます。
「ぐでんぐでんのマフラー」という歌詞からわかるように、この曲の季節は「冬」です。「冬」にマフラーをプレゼントにあげる間柄といえば…そう。恋人ですよね。
恋人といっても久しぶりの再会になるわけですから、元カノ/元カレであると考えられるわけです。
そんな、元カノ/元カレとの久しぶりの再会にマフラーをプレゼントに持って会いに行く。そんな行動をとった「僕」は元カノ/元カレと復縁したいと思っているに違いありません。
つまり、曲名の「つもる話」とは元カノ/元カレとの復縁の話という意味があるのだと思います。
では、歌詞の意味を徹底考察していきましょう。
つもる話の歌詞の意味を徹底解釈
1番
ぐでんぐでんのマフラー
ゆるやかな始まり
君からのプレゼントなんて
僕の手にはない
不恰好なマフラーを持って久しぶりに君に会いにいった。
もう君からはプレゼントをもらえないんだなぁ。
先ほど曲名の意味で説明した通り、元カノ/元カレとの再会の風景を表現しているのでしょう。
もう別れてしまったからプレゼントをもらえないんだなぁと哀愁を漂わせているのだと思います。
ぐでんぐでんのマフラー
恥ずかしがらずに
僕からのプレゼントだって
言えば良かったな
その体 染みつく仕草
蔑ろにして いつもの喫煙所
不恰好だからって恥ずかしがらずにプレゼントだよって君にいえばよかったな。
後悔する時のいつもの仕草をしながら
目を虚ろにしてタバコを吸ってる。
主人公の後悔を歌った部分ですね。
染みつく仕草
という歌詞からは、主人公は何度も後悔しているということがわかりますね。
なんどもなんども後悔しても何も変わらない自分が嫌になって虚ろな目をしているのかもしれません。
三人がけのベンチに一人
どかっと座って
煙を吐いて足を組んでは
首が折れ曲がる
喫煙所のベンチ。
一人寂しく座って煙を吐いてはやるせない気持ちになる。
ここの歌詞は、雪がしんしんと降る中で一人寂しくタバコを吸いながら後悔する主人公を表現しているのだと思います。
後悔といっても、マフラーを渡せなかったという後悔だけではなく、きっと今までの人生の中の後悔全てを感じているのでしょう。
いつもより白い煙がマフラーを撫でた
いつもより赤い月には踊らされたくない
何気ない言葉 欲しさにつけこんだメロディ
伸びきった気持ちに 針を通して
君は僕に首ったけ
いつもより大きなため息をついた。
君の何気ない「ありがとう」の言葉が欲しくて
針を通して、マフラーを編んだんだ。
そうしたら君は僕にすっかり惚れ込んでくれるだろ?
「首ったけ」相手にすっかりほれこんで夢中になること。という意味があります。
ここの「赤い月には踊らされたくない」は何を表現しているのでしょうか。
もし、うまい解釈ができた方はぜひコメント欄で教えていただけると助かります。
2番
ぐでんぐでんのマフラー
懐かしがらずに
神さまのプレゼントだって
泣けばよかったな
あの体 逸らした視線
蔑ろにした いつもの喫煙所
不恰好なマフラー。
すごい嬉しいプレゼントだって泣けばよかったな。
マフラーからそらした視線。いつも逃げてばっかだ。
虚ろな目でタバコを吸ってる。
この部分は、「君」目線で歌われているのかもしれません。
そう解釈すると、「君」は「僕」がマフラーをプレゼントとして持ってきていたことを知っていたということになりますね。
しかし、「逸らした視線」という歌詞で表現されているように気づかないふりをしてしまったようです。これが「君」の後悔なのかもしれません。
また、「逸らした視線」という歌詞は、マフラーから目をそらしたという意味だけではなく、「僕」のことから目をそらしてしまっている(=「僕」に真剣に向き合えていない)ということも表現しているのだと思います。
味気ないくもり空なら
どうせなら雪でも降ればいい
ほつれた毛糸から カゼ カゼ カゼ
中途半端な曇り空なら雪が降ってほしい。
糸がほつれていくように、なんだか自分が消えてしまいそうだ。
ほつれた毛糸から カゼ カゼ カゼという歌詞。これは「まるで自分がここにいないかのように感じている君」を表現しているのでしょう。
「僕」に真剣に向き合えない自分が嫌になっているのかもしれませんね。