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【Ado / 心という名の不可解】の歌詞の意味を徹底解釈 |

編集: ひいらぎ最終更新: 2023/3/9

ドクターホワイトってどんなドラマ?

フジテレビ系列「ドクターホワイト」は、医療界で活躍する謎の女性「白夜」と、彼女を取り巻く人々の物語です。

白夜は医学的知識に長け、高森総合病院で患者の診断を行っています。

しかし一方でほぼすべての記憶を失っており彼女の正体や過去は謎

それ、誤診です!」とはっきり言う白夜には医師免許はありません。

ドラマでは白夜の過去や素性に迫りながら、一方で癖のある医師たちと関係を深めていく様子が描かれています。

一話完結型の医療ドラマですが、まさか…という結末が待っており、白夜は自分を見つめ直します

いったい白夜はどうするのか…。

そういうことだったのか、と納得できるドラマです。

心という名の不可解という曲名の意味を考察

曲名「心という名の不可解」は、人間の心が謎めいて理解しがたいということを表現していると考えられます。

歌詞の中にも、心をどう理解すべきかわからないという不可解さが描かれており、正確に記録されることのできる心の状態であっても、それは意味を持たず人の心はそんなに簡単にわからないと伝えたいようです。

この曲名は、どのように表現したらよいか悩む、主人公の気持ちが現れているように感じます。

「心という名の不可解」はまふまふさんが作詞作曲をしました。ドラマの内容に沿ったような歌詞になっていますが、心はどこにあるのか、どういった感情を持ち合わせているのか…などドラマを知らない方でも「心」について深く考えることができるんですよ!心に訴えかけるような歌詞を紐解いていきましょう!

結衣

心という名の不可解という歌詞の意味を徹底解釈

君のことならなんでも…

君が瞬きをする音
目を逸らした音さえ
こんなにも容易く聞き分けてみせるのに

心という名の不可解 -Ado

最初のフレーズでは、「音」に注目されており、主人公は見る情報だけでなく耳から得る情報からも大切な人を見分けることができると記しています。

相手が発する瞬間的な音、そして見えないほど小さな動きにまで気が付き、大切な人が何を思っているのかどのような温度感なのか、一つ一つ逃さないようにしている様子。

ですが他の人と大切な人との区別は、音だったら聞き分けることができるのに…と言っており、大切な人に対してわからない部分があるようです。

心の中はわからない…

時に、病名を何としましょうか
誰も知りえないはずの
ココロなんてさ 期待もしないよ

心という名の不可解 -Ado

病気になると医師からこんな病気です、と診断され病名がはっきりとします。

ですが心の場合、どんな感情なのかどんな状態なのかはわからず、病名をつけたくてもつけることができません

ここでは心の中にある問題に対して気がかりになってしまうため、具体的に何かしらの名前をつけ、安心したくなると伝えたいのでしょう。

大切な人の心だけでなく、自分の心の内についても悩んでおり、他の人が理解してくれないだろう…と期待していないことがうかがえます。

錯綜する心の謎

寸分の狂いだってない
正確に記録されたジグザグに
それ以上意味はないはずだもの

心という名の不可解 -Ado

この曲は「心」がキーワードとなっているようであり、このフレーズでも心にまつわる歌詞が出てきます。

フレーズには”正確に記録された”とあるので、心電図のようなものを指しているのでしょう。

普通の状態であれば変化はないけれど、何か少し変化が起きただけでジグザグに変化が生じますよね。

変化がないということは体的には良いことですが、心で言えば変化がないことは良いことなのかはわかりません

ここでは、主人公が相手に対して何らかの変化を期待しているようでもあります。

不可解の淵に溺れる

故にどんな顔して笑おうと
カルテに書かれないことは
信じるに値しないんだ
それが全て

心という名の不可解 -Ado

人は本心から笑う場合愛想笑いをする場合とがあります。

悲しくても笑うこともあるし、本当に複雑な心を持っています。

どんな状態で笑っているのかは本人しか知らないことであり、もしかすると本人すら知らないことなのかもしれません。

ここではたとえ笑っていたとしても、書かれていないことは信じることができないと言っているようです。

ドラマでは主人公白夜は心すらも「まっさらな状態」であるので、人や自分の感情というものを知りません。

そのため書かれていることがすべてであると思っている部分があります。

このフレーズはドラマとリンクしている部分なのかもしれませんね。

心の中は難しい

心音を吐いている
心音を吐いている
それだけ
曖昧なものだ 見えないものだ
最適な治療法などどこにもない

心という名の不可解 -Ado

このフレーズでは、自分自身が心の鼓動を感じていることに焦点を当てているようです。

しかしこの鼓動が何を意味するのか、何を示すのかわからないため、自分自身を理解することができません

治療法や解決策がどこにあるのか分からず、自分自身を理解するためのベストな方法も分からないのでしょう。

心は「曖昧なもの、見えないもの」であり、湧き上がっているこの気持ちをどう対処したらよいか悩んでいるようです。

涙の迷路

ねえ
感情の判断はどうしたらいい?
心境の分別はどうしたらいい?
証明しようもない不明瞭が
エラー吐いては脈を打つんだ
安寧も安楽もどうだっていい
後悔の人生だとしたっていいからさ
この目が潤む病の理由は何なの?

心という名の不可解 -Ado

サビの部分は”ねえ”という問いかけから始まります。

この部分においては、主人公が自分自身に問いかけているようであり、感情の判断や心境を分別することができずに、何かにつまずいている様子を表現しているようです。

さらに自分自身が抱える不明瞭な感情や発想がエラーを起こしていると考えているようです。

”この目が潤む病”と歌詞の中にありますが、もしかすると主人公は「」をしているのかもしれませんね。

本当は忘れていないけど

永遠と静寂の 戸をたたいた言伝
私はいつまで 忘れているつもりだろう
明日を繋いだ指で
取りこぼしてきたものを数えてしまう
虚しさのままに

心という名の不可解 -Ado

永遠と静けさに閉ざされた扉を軽くたたく音。

その扉は何かを伝えようとしているようです。

主人公は本当は覚えているはずなのに、心を閉ざしているために忘れているのでは、と気が付いたのではないでしょうか。

きちんと生きてきたつもりだけれど、つかみ所がなくこぼれ落ちたものも数多くある…。これもあれも取りこぼしたのだろうか、と虚しくなっている様子がうかがえます。

心音の空白

心音を吐いている
心音を吐いている
本当は
乱暴に君が触れてくれたら
ぽっかり覗く空白も埋められる
これが正体?

心という名の不可解 -Ado

”心音を吐いている”というフレーズは、何かをはき出そうとするような強い感情を表現しているようです。

そのためこのフレーズでは、自分の心から湧き出てくる気持ちを表しているのではないでしょうか。

ですが、その感情の正体がどういうものなのかはわからないようです。

またフレーズの後半では、思い切った行動を起こすことで内面の隙間が埋まることを望んでいるようです。

内側と外側、あるいは理想と現実、どちらの側面も同時に存在する不可解さが表現されているのではないでしょうか。

解明不能な心の闇

表情にメスを入れてしまう
愛情は投薬と思えてしまう
解剖できない手術台じゃ
答えなんてさ わかりやしないよ

心という名の不可解 -Ado

このサビの部分は、ドラマの内容と少しリンクしています。

人々は感情をコントロールすることができますが、時に自分だけでなく他人に対しても騙すことがあります。

愛もまた純粋な気持ちだけでなくただの快楽や都合の良い薬として取り扱われることがあります。

人の心はまだ解明されていない部分がほとんどであり、それゆえ、答えを探しても答えは見つかりにくく、理解が難しいと伝えたいのではないでしょうか。

どうか気が付いて

数式で一切を証明しない
心という名前の不可解を
素直になれぬ私のことを
見抜いてよ

心という名の不可解 -Ado

このフレーズでは心を数式で表現しており、一切を証明しないとあるので、感情や本心は答えを確かめることができないことを表しているのではないでしょうか。

心は感情や思考など、人間らしさを象徴するものであり、それが不可解であると記しているので、自分自身が自分の気持ちや考え方を理解できないで苦しんでいるのでしょう。

自分の本心をどうか気付いてほしい…という切実な願いも感じられます。

夢から覚めたい

心音を吐いている
心音を吐いている
覚めない夢なんて
ここにないと教えて

心という名の不可解 -Ado

このフレーズは、自分の不安や迷いが押し寄せている中で、心の鼓動が枯れてしまいそうな状況のようです。

このフレーズに出てくる"夢”は、寝ることで見ることができる夢と、自分が心に秘めている夢の2つを連想させ、夢は必ず覚め、現実に戻ると伝えたいのではないでしょうか。

主人公にとって、ずっと見ていた夢はどちらかと言えば悪夢

そんな混沌とした夢の中から救ってほしい、いつか出ることができると教えてほしい、と思っているように感じます。

エラーを越える鼓動

―――感情の判断はどうしたらいい?
感情の判断はどうしたらいい?
心境の分別はどうしたらいい?
証明しようもない不明瞭が
エラー吐いては脈を打つんだ

心という名の不可解 -Ado

感情や心境は見えないものであり、答えの出しようがありません

ですが人はなんとか感情をコントロールし、分析して日々を過ごさなくてはなりません。

前回もでてきた歌詞なのですが、このフレーズでは、"感情の判断はどうしたらいい?"と2回繰り返しており、感情や心境を理解しようとする主人公の苦悩を描いているようです。

涙の謎

何回拒んだって 振りほどいたって
そうやって また優しくするのでしょう?
この目が潤む病の理由は何なの?
この想いの名前は何なの?

心という名の不可解 -Ado

最後のフレーズです。

ここでは自分が何度も断ったり、振り回わしたりしても、相手が優しく接してくれると、また同じパターンに陥ってしまう不思議な気持ちを歌っているようです。

このフレーズからすると、明らかに主人公は「」をしているのでしょう。

自分自身が何故泣いてしまうのか、そういった感情が「病」ともいうべき状態になっている理由や、その感情の名前が何なのかを探っており、初めての状況にどうしたらよいのか分からない様子です。

まるで初めてをし、それがだとわからない時の状況と似ていますね。

まとめ

今回はAdoの「心という名の不可解」の歌詞の意味を徹底解釈しました。

「心という名の不可解」の歌詞は、心や感情を理解しようとすることの難しさを表現しているようです。

「心」というものが明確に把握しきれない不可解なものであることが描かれおり、人間の複雑さや愛情の不確かさも表現しているのではないでしょうか。

心はどこにあるのかもわからず、どうコントロールしたらよいのかも分からない。

本当に不可解なものだと感じます。

歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。

これからもmusic.branchwithではAdoを追って行くのでぜひチェックしてみてください!

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