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【Ado / うっせぇわ】の歌詞の意味を徹底解釈 |いろいろな意味で幅広い年代に注目された歌詞を紐解く!

執筆・監修: 佐藤 由花編集: 天野結衣最終更新: 2023/3/2

目次
うっせぇわという曲名の意味を考察
うっせぇわという歌詞の意味を徹底解釈
1番
絶対の自信
鋭い思考の罠
混沌のノイズ
今日もまた始まる日常
不適切メロディー
2番
言葉の力
マナーって一体なに?
口の悪いリアル主張
天才は私です
健康的に反論
まとめ

うっせぇわという曲名の意味を考察

「うっせぇわ」は、口がうるさい、うるさい、迷惑だという意味のスラング表現です。歌詞では、このフレーズが何度も出てきており、社会のルールや常識に従って生きることが健康的であるという考え方に対して、批判的なメッセージを含んでいるようです。常識にとらわれずに生きることを模索する際の感情を表現するために使われているのかもしれません。

刺激的な曲名とその歌詞から一世風靡をした「うっせぇわ」。Adoさんのメジャー1作目の楽曲であり、刺激的な歌詞が様々な年代を巻き込み話題となりましたね。Adoさんが高校生の時の歌ですが、これまでの怒りや感情、嫌だったことを思い出しながら歌ったそうですよ!賛否両論ある歌詞を徹底解釈していきましょう!

結衣

うっせぇわという歌詞の意味を徹底解釈

1番

絶対の自信

正しさとは 愚かさとは
それが何か見せつけてやる

うっせぇわ -Ado

『うっせぇわ』は、いきなり「正しさとは 愚かさとは それが何か見せつけてやる」と刺激的な言葉から始まります。

この部分は、曲のテーマである「自分のやり方が一番」という思いを表しています。「正しいこととは何か、愚かなこととは何か」という問いかけをし、それらの答えを実際に自分のやり方で見せつけてやるつもりのようです。

歌詞の中では正しさと愚かさという言葉が出てきており、時としてこの2つは表裏一体です。短いフレーズですが、何が正しいかを知り、自分たちのやり方で挑戦することが重要であると伝えたいのかもしれません。

鋭い思考の罠

ちっちゃな頃から優等生
気づいたら大人になっていた
ナイフの様な思考回路
持ち合わせる訳もなく

うっせぇわ -Ado

このフレーズでは、主に主人公の内面的な感情や状況について描写されているようです。主人公は学生時代だけでなく今でも優等生だと感じているようですが、いつの間にか大人になっていたと気が付いたようであり、優等生であるにもかかわらず、社会人になって自分の置かれている状況に不満がある様子。

なかなか思い通りにならない様子が垣間見えます。

優等生なのだけど、鋭い視点があるわけでもなく、特技もなく、ただただ平凡なのかもしれない…。そんな苦悩も感じられるフレーズです。

混沌のノイズ

でも遊び足りない 何か足りない
困っちまうこれは誰かのせい
あてもなくただ混乱するエイデイ

うっせぇわ -Ado

このフレーズでは、社会や人生に対しての苛立ちや不満を表現しているようです。

最初の部分の歌詞からは、主人公が何かが足りないということを感じ、何かを求めているけれど、見つからない様子がうかがえます。

また、自分が不満な状況にいることを他人のせいにしている様子が垣間見え、自分で状況を改善することができないので、他の人のせいにしてしまっているようです。

最後に「エイデイ」とでてきますが、この言葉は混乱している状態を表現しているのでしょう。何をすべきかわからず本当に混乱していることがわかるフレーズです。

今日もまた始まる日常

それもそっか
最新の流行は当然の把握
経済の動向も通勤時チェック
純情な精神で入社しワーク
社会人じゃ当然のルールです

うっせぇわ -Ado

この部分では、社会に出て働く人たちのリアルな日常の様子が描かれています。

ここでは主人公が社会人になってからの生活について振り返っており、最新の流行や経済の動向は、社会人になったら当然把握する必要であり、通勤時にはそれらの情報をこまめにチェックするように心がけているようです。また、主人公はお給料の良さなどではなく、純情な気持ちで入社して働いていることが伺えます。

これらのことは社会人であるために当たり前だと思っているのでしょう。当たり前と思っているけれど、どこか疑問に思っている様子も見えてきます。

不適切メロディー

はぁ?うっせぇうっせぇうっせぇわ
あなたが思うより健康です
一切合切凡庸な
あなたじゃ分からないかもね
嗚呼よく似合う
その可もなく不可もないメロディー
うっせぇうっせぇうっせぇわ
頭の出来が違うので問題はナシ

うっせぇわ -Ado

サビの部分です。ここでは、相手の言動がうざったく感じられたときに発する言葉相手を批判する言葉がでてきます。

過激な歌詞が出てきますが、”あなたじゃ分からないかもね”とあり、このような表現からは相手の自己肯定感を傷つけずに、自分自身を誇示しようという意図が垣間見えます。

いろいろと言う人がいるけれど、私は私であり、あなたじゃない。何の問題もないけれど、なにか言いたいことあるの?と言いたいのかもしれません。

2番

言葉の力

つっても私模範人間
殴ったりするのはノーセンキュー
だったら言葉の銃口を
その頭に突きつけて撃てば
マジヤバない?止まれやしない
不平不満垂れて成れの果て
サディスティックに変貌する精神

うっせぇわ -Ado

2番の歌詞はより一層過激さを増しています。

1番のサビではいろいろと攻撃的な発言をしていましたが、このフレーズではそうはいっても自分は模範人間であり、暴力を振るうことはしない、と言っています。

ですが腹立たしいことがある場合は、肉体的な暴力ではなく、言葉の暴力で攻撃することがあると書かれており、相手を傷つけたり攻撃したりする可能性があるほど、強い言葉で反論するようです。

一般的に言えば過激なフレーズであり、いったいなんだ?と否定的に感じてしまいすが、本音では誰もが心に秘めている感情かもしれません。表面的には模範的な行動をしていても、内面的には攻撃的で残忍な考え方を持っているのかもしれませんね。

マナーって一体なに?

クソだりぃな
酒が空いたグラスあれば直ぐに注ぎなさい
皆がつまみ易いように串外しなさい
会計や注文は先陣を切る
不文律最低限のマナーです

うっせぇわ -Ado

このフレーズの最初に出てくる”クソだりぃな”という口調は、自分の気持ちを表現しているようです。

社会人になると必ずと言っていいほどあるのが飲み会。その飲み会では先輩や取引先に対して様々なマナーが存在しており、それをさらりとそして率先して行うことが社会人として大切なことであると考えられていますよね。逆にできない社会人はコミュニケーション能力が低く、仕事ができないと思われてしまうこともあります。

このフレーズではそんな飲み会の様子が記されており、本音が冒頭の”くそだりぃな”に集約されている気がします。

そうそう!と共感する人が多いフレーズではないでしょうか?

口の悪いリアル主張

はぁ?うっせぇうっせぇうっせぇわ
くせぇ口塞げや限界です
絶対絶対現代の代弁者は私やろがい
もう見飽きたわ
二番煎じ言い換えのパロディ
うっせぇうっせぇうっせぇわ
丸々と肉付いたその顔面にバツ

うっせぇわ -Ado

2番のサビでも曲名である"うっせぇわ"が出てきます。1番のサビ同様、何度もでてくることから相手のことを本当にうるさいと感じているのでしょう。相手に黙って欲しいという強い意志も歌詞からは感じ取ることができます。

歌詞からは怒りの矛先である相手が、主人公にいろいろと世話を焼いているようであり、何度も同じことを言っているし、言っていることは古いし、もうどうにもならない。自分が現代における代弁者なんだから、と主張しているようです。

”二番煎じ言い換えのパロディ”という部分は、相手が言うことが二番煎じであり、自分に対するパロディであることを指摘しているのでしょう。相手の顔を見たくないほど、嫌な思いをしたのかもしれませんね。

天才は私です

うっせぇうっせぇうっせぇわ
うっせぇうっせぇうっせぇわ
私が俗に言う天才です

うっせぇわ -Ado

このフレーズではさらにたくさんの"うっせぇわ"が出てきますが、このことから相手への強い不満を感じることができます。

早く話終わらないかな…。本当に”うっせぇな…"と思っているようですが、この主人公の偉いところはきちんと相手の話を聞いているところ。くどくどと言われたら、聞いているふりをして、心の中では違うことを考えているはずなのに、相手の発言に対してきちんと反論をしているのです。

健康的に反論

うっせぇうっせぇうっせぇわ
あなたが思うより健康です
一切合切凡庸な
あなたじゃ分からないかもね
嗚呼つまらねぇ
何回聞かせるんだそのメモリー
うっせぇうっせぇうっせぇわ
アタシも大概だけど
どうだっていいぜ問題はナシ

うっせぇわ -Ado

最後のフレーズもまた言葉の重ねかけを使って、自分の思いを表現しているようです。

思うように生きるということや自分で決めたことは周りに口出しされたくないということを思っているのでしょう。短いフレーズの繰り返しの中には、そのような思いが見え隠れしているようです。

一番最後には、相手だけでなく自分もさほどすごい人間ではないと認めており、それらすべてを含めてどうでもいいこと、何の問題もないこと、と伝えているのかもしれません。常識と思っていることは本当に常識なのか?と自分自身にも問いかけているのかもしれませんね。

まとめ

今回はAdoの「うっせぇわ」の歌詞の意味を徹底解釈しました。

過激な歌詞が多数出てきましたが、歌詞からは現代社会における「正しさ」や「常識」といった概念に対する疑問反発が感じられ、社会に対する反発や個性を表現する手段としてあえて過激な言葉が選ばれたような気がします。いわゆる「悪い言葉」を使っていることから社会的に議論されましたが、社会に適応すること自分らしさとの葛藤を描いている曲であり、現代社会を生きる人々が共感できる歌詞であると感じました。

歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。

これからもmusic.branchwithではAdo を追って行くのでぜひチェックしてみてください!

この記事の監修者

佐藤 由花

佐藤 由花サトウ ユイカ

Sato Yuka

歌詞考察家

こんにちは、佐藤由花です。私は歌詞考察家として活動しており、特にポップミュージックの歌詞の深層を読み解くことに情熱を注いでいます。音楽学士を取得後、多くの音楽雑誌やウェブサイトで執筆を行い、歌詞の背景や作者の意図を探求してきました。音楽を通じて人々の心に寄り添い続けることが私の使命です。

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