『呪術廻戦』「渋谷事変」ってどんなアニメ？

TVアニメ『呪術廻戦』「渋谷事変」は呪術師たちの戦いを描いている大人気アニメです。

2023年8月31日からスタートした「渋谷事変」は『2018年10月31日19:00』渋谷に『帳』が降ろされるところから始まります。

『帳』が降ろされたことのより一般の人々も大勢閉じ込められてしまったため、単独で渋谷へと向かう五条悟でしたが、実はこれは夏油や真人らの呪詛士と呪霊たちの罠でした。

呪術高専からも多くの呪術師が派遣されますが、苦しい戦いとなり、分刻みで局地戦が行われてしまいます。

人の感情から生まれてしまう呪い。そしてそれを呪術を駆使して祓う呪術師たち。今回も激しい闘いが始まります。

SPECIALZという曲名の意味を考察

「SPECIALZ」はSPECIALSの意味であり、一般的に特別（special)という意味があります。複数形であることから何か特別なものやグループを指しているのでしょう。

複数形の部分が「S」ではなく「Z」となっている点においても、日本では「Z」とつくことにより「最強」といったニュアンスで使われることがあるため、最強の呪い達という意味でつけられたのかもしれません。

King Gnuの常田さんは「SPECIALZ」について”呪い達の大暴れに相応しい楽曲を作り上げることができた”と語っていますよ！楽曲もまたとてもかっこいいんです！生き様を後悔せず自分を受け入れることを説いた言葉が並ぶのに、なのになぜか正義という言葉が似合わないと感じてしまう歌詞を紐解いていきましょう！

結衣

SPECIALZという歌詞の意味を徹底解釈

自分の弱さを認めたら？

“U R MY SPECIAL”
今際の際際で踊りましょう
東京前線興の都
往生際の際際で足掻きましょう
お行儀の悪い面も見せてよ

SPECIALZ -King Gnu

“U R MY SPECIAL”は「You are my special」の略語であり、「私にとって特別」といった意味があります。一般的には特別な人に対する愛情や絆を象徴するために用いられています。

このフレーズでは困難になるであろう出来事を楽しむような様子が描かれており、そのような状況に立ち向かう決意や勇気を表現している可能性があります。

”お行儀の悪い面も見せてよ”とは優等生でいるのではなく、弱さや本質を見せて見ろよ、と伝えているのかもしれません。

強烈で抑制できない

“i luv u 6a6y”
謳い続けましょう
如何痴れ者も如何余所者も
心燃える一挙手一投足
走り出したらアンコントロール
“U R MY SPECIAL”

SPECIALZ -King Gnu

"i luv u 6a6y"は "I love you, baby" の略のようであり、「私はあなたを愛している」という意味になります。

数字とアルファベットを合わせることで、呪術廻戦の何とも言えない不気味な雰囲気が漂っており、ただ単に相手に愛情を感じているのではなく、憎悪もまた感じているのでしょう。

このフレーズでは強い感情や思いに従って行動する様子を記しているようであり、一度行動を始めたら抑えることができなくなり、感情を含めて制御不能になることを示唆しているようでもあります。

刺激的な毎日を

無茶苦茶にしてくれないかい？
一切を存分に喰らい尽くして
一生迷宮廻遊ランデブー
眩暈がする程 “U R MY SPECIAL”

SPECIALZ -King Gnu

"一切を存分に喰らい尽くして"という部分では、主人公があらゆる経験や瞬間を存分に味わい尽くすことを求めている様子が描かれているようです。

喰らい尽くすことで自分の存在意義を感じ、さらにそんな自分や周りの環境を楽しんでいるのかもしれません。

"一生迷宮廻遊ランデブー"は人生は一つの迷宮であり、刺激的なことが待ち受けているものなんだ、という意味になりそうです。

最後には再び“U R MY SPECIAL”というフレーズが出てきており、相手に対する深い感情や特別な存在であることへの確信を示しているのではないでしょうか。

自分たちなら

有耶無耶な儘廻る世界
No！No！No！ そう冷静にはならないで
一生迷宮廻遊ランデブー
誰が如何言おうと “U R MY SPECIAL”
“WE R SPECIAL”

SPECIALZ -King Gnu

"有耶無耶"は「あることもないことも」といった意味で、物事のはっきりしない状況や混沌とした世界を指しています。この表現を通じて、不確かさや混沌の中で生きていく現実を描写しているのでしょう。

ですがそんな世界で生きていくことを素直に受け入れるのはちょっと待て、と思っているようであり、冷静でいることを否定しているようでもあります。

誰が何を言おうとも自分たちは特別であり、自分たちならなんだってできると思っているのかもしれません。

理性でなんとかなる？

土俵際の際際で堪えましょう
東京沿線大荒れ模様
報道機関氣裸氣裸血走ります
冷静と俯瞰は御法度です

SPECIALZ -King Gnu

"際際"は非常に狭い範囲や限界を指しており、主人公たちは極限状態で困難に立ち向かおうとしているようです。

"東京沿線大荒れ模様"の部分はアニメの世界を反映しているようであり、”氣裸氣裸"は「機敏で、正直で」といった意味合いを持ちます。

本当のことを伝えようと冷静になったり俯瞰で見たりすることは難しい状況なのだから、目の前で起きていることを冷静に伝える必要はないのではないのか、と主人公は置かれている状況を楽しんでいる様子が伺えます。

後悔なんてしたくない

“get 1○st iπ 31”
自分を庇う言葉ばかりを
いつまで言い聞かせるの？
“get 1○st iπ 31”
生き様を悔いるなんて
そんなの御免だわ

SPECIALZ -King Gnu

最初のフレーズに出てくる“get 1○st iπ 31”は“get lost in me”を意味しているようであり、一般的な意味としては、「私の魅力や個性に没頭してほしい」といった意味合いがあります。

これは相手に対して、自分の魅力に没頭してほしい、自分の世界に引き込んでほしいというニュアンスがありそうです。

次の“get 1○st iπ 31”は呪術廻戦で、10月31日のハロウィンの日に渋谷事変が起きていることから来ているようでもあり、事を起こしたことを悔いることなんてしたくない、という覚悟が垣間見えます。

緩い感情なんかじゃない

応答してよ其体温感じたいの
低体温のフローが点けた青い炎
ロマンティックに誤魔化さないで単刀直入に切り裂いて
熱っぽいラブソングには酔えないよもう
“i luv u 6a6y”

SPECIALZ -King Gnu

このフレーズでは相手と甘ったるい恋愛のような感情ではなく冷徹にリアルに向き合いたいと望んでいる様子が綴られているようです。

”低体温のフローが点けた青い炎”という表現は、冷静な雰囲気に対して熱い情熱や感情が湧き上がっている様子を象徴的に描写しているようでもあり、ごまかすことなく直接的かつ率直な態度で向き合うことを望んでいるようでもあります。

相手とよりリアルに向き合っていきたいと思っているのではないでしょうか。

愛憎という言葉が似合うフレーズになっています。

限界だろうがなんだろうが

今際の際際で踊りましょう
東京前線興の都
往生際の際際で足掻きましょう
お行儀の悪い“U R MY SPECIAL”
無茶苦茶にしてくれないかい？
未来を存分に喰らい尽くして
一生迷宮廻遊ランデブー
眩暈がする程“U R MY SPECIAL”

SPECIALZ -King Gnu

"今際の際際"という表現が最初に使われており、非常に限界を感じる状況で踊り、挑戦し、生き抜く強い意志が表現されているようです。困難な状況であっても立ち向かい、全力で生きる決意をしているのでしょう。

どんな状況であっても平気で乗り越えていく相手を頼もしく思っている節もあります。

”無茶苦茶にしてくれないかい？”という表現は相手に対して積極的で挑戦的な行動を促しており、今の状況を大いに楽しんでいる様子がうかがえます。

自分らしく生きる

有耶無耶な儘廻る世界
No！No！No！ そう冷静にはならないで
一生迷宮廻遊ランデブー
誰が如何言おうと “U R MY SPECIAL”
“WE R SPECIAL”
冷静にはならないで
“WE R SPECIAL”
あなたはそのままで
“WE R SPECIAL”
どこまでも特別よ
“WE R SPECIAL”
誰が如何言おうと
“U R MY SPECIAL”

SPECIALZ -King Gnu

このフレーズでは"有耶無耶"は物事がっきりせず曖昧であることを意味しており、この世の中は不確かで複雑だからどうしようもないんだ、と冷静になっていいのかい？と投げかけているようでもあります。

また一生涯を迷宮のような冒険として捉え、“WE R SPECIAL”（私たちは特別）という言葉が繰り返されています。自分らしく行動すること、他の人の評価や社会の規範に囚われず、誇りをもって生きるということを伝えたいのかもしれません。

その後“U R MY SPECIAL”で締めくくられていることから、他の人がどう言おうとも君は特別なんだ、だからそのままでいてほしい、と思っているのではないでしょうか。

まとめ

今回はKing Gnu の「SPECIALZ」の歌詞の意味を徹底解釈しました。

「SPECIALZ」の歌詞は、エネルギッシュな雰囲気を持つ言葉が多く、"今際の際際で踊りましょう"や"往生際の際際で足掻きましょう"など、楽曲全体を通して生きることへの強い意志や積極性が感じられました。

悪役目線で作られた歌詞ですが、今の状況を悲観することなく逆に楽しんでいる様子が伺えました。

また歌詞には言葉遊びのような部分も多く、呪術廻戦の世界を垣間見ることができました。

歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。

これからもmusic.branchwithではKing Gnu を追って行くのでぜひチェックしてみてください！