【Ado / 踊】の歌詞の意味を徹底解釈 ｜ノリノリの明るい曲の裏に隠されたメッセージを紐解く！
編集: ひいらぎ最終更新: 2023/2/24
踊という曲名の意味を考察
曲名『踊』は「おど」と呼びます。曲名のように跳ねるようなリズムが特徴的な曲であり、歌詞の中で繰り返し登場する「踊りだせ」というフレーズから連想することができます。自分自身を肯定し、自分の気持ちに従って前に進むことを促すポジティブなメッセージを含んでいるようであり、曲名の「踊」という言葉も、そのメッセージを象徴していると思われます。
結衣
踊という歌詞の意味を徹底解釈
1番
積極的に行こうよ！
半端なら K.O. ふわふわしたいならどうぞ
開演準備しちゃおうか 泣いても笑っても愛してね
ほら Say No 低音響かせろ
踊 -Ado
このフレーズに出てくるK.O.はボクシング用語。ノックアウトを指しており、ここではふわふわしたようなどっちつかずの中途半端な状態なら、容赦なくいきますよ、と伝えているようです。
もしくは自分に当てはめて、自分がやりたいことを半ばでやめてしまうとK.O.されるよ、でも頑張るのが辛いのならそのままふわふわしていてもいい。どんな自分も好きでいようよ、ほら！いくよ！と言いたいのかもしれません。
”Say No"の歌詞につながることで積極的に行動しようというメッセージが込められている気がします。
そろそろ妥協？
なんだかな…ってつまんないこともあるでしょう
ロンリー論理のノート ハンディー本気脱走
やんなっちゃって泥に Bad ご法度だろうが溺れて堕ちて そろそろいっか
踊 -Ado
このフレーズでは主人公の日常が少し垣間見えます。
日々生活する中でつまらないことも多いけれど、それでもまあ、なんとなくいいかと思っている状況なのかもしれません。
日常生活では孤独な思考にとらわれてしまうことや、逃げ出したくなるような状況、さらには猛烈に自分を抑えられなくなってしまい、ネガティブな状態に陥ることがあります。
自分を追い込めば追い込むほど、沼にはまってしまうんですよね。ここではもういろいろ考えず、身を任せようと伝えたいのかもしれません。
なおフレーズの最後にある"泥にBad”という部分は、なんとなく「ドロー」と言っているようにも聞こえますよ。
ドローには引き分けという意味もありますが、線を描くという意味もあります。もしかしたら、正と誤の境界線をイメージしているのかもしれません。
みんなで乗り越えちゃおう
もっと頑張って アガるまでもっと頑張って
繋がろうひとりよりふたり 増えたら安心 心配ないや
Alright 任せて Don't Mind
波あり難題 みんなで乗っかっちゃえば
案外さくっと行っちゃいそう
踊 -Ado
ここでは、みんなが力を合わせることで悩みを解決することができるのかも、という意味が込められている気がします。
1人の力では足りないことでも2人、3人と増えれば安心するし、みんなで協力すれば難しいモンダイも案外簡単にクリアできるのではないか、と伝えたいのかもしれませんね。
”Alright 任せて Don't Mind”と言っているところから、主人公の姉御肌的な部分も感じられます。
またネットの世界も連想させますよね。リアルな世界よりもなぜか気分が上がってしまう様子も垣間見えます。
覚悟を決めようか
半端なら K.O. ふわふわしたいならどうぞ
開演準備しちゃおうか 泣いても笑っても愛してね
ほら Say No 低音響かせろ
踊 -Ado
サビの部分です。同じフレーズが曲の冒頭にも出てきましたが、ここでは少し意味が異なる気がします。
曲の冒頭では主人公自らのことを言っているようでしたが、このフレーズでは仲間に語りかけ、鼓舞しているようです。
みんなでサクッと乗り越えちゃおっか、乗り越えるために準備しちゃおうか、と語っているようであり、どんな状況でも乗り越える準備はOK??と言っているのかもしれません。
みんなでシェアする？
今宵は暗転パーティー
Woah 踊りだせ 踊りだせ 孤独は殺菌 満員御礼
Woah 痛みまで おシェアで ここらでバイバイ Let go
踊 -Ado
暗転は一時的に暗くして場面を変えることですよね。
このフレーズには、"孤独は殺菌"という部分が出てきますが、一人だと寂しいというよりも浄化される、と伝えたいのかもしれません。
今までみんなで乗っかってやっていこぜ、と言っていたけれど、もしかするとそれはその場しのぎで、本当の部分はなにも変わっていないのかもしれないですよね。
またシェアという言葉が出てくるので、ネットのつながりも連想させます。楽しいこと、悲しいこと、苦しいこと様々なことをシェアするけれど、適当なところで終わりにして次の話題にいく…そんな姿も見えてきます。
2番
本音があふれてくる
どんな劣等感だとて 即興の血小板で
抑え込んで 突っ込んで 仕舞っちゃうでしょ
Up and down なテンション
ねえまいっちゃってんの相当
ドバっと噴き出すのは 本音の独り言
踊 -Ado
血小板は傷口に集まって血液を止める働きがあります。
このフレーズではその血小板が出ており、劣等感をとりあえず「しまっておけ」状態で封じ込めようとしています。
それでも自分の感情は爆発しており、ついつい出るのは本音だと言っているのでしょう。ですがその本音は誰かに伝えるのではなく、独り言で処理をしているようです。
嫌なことや辛いことがあった時、大丈夫平気！と思っていても、案外傷つき、その傷は深いものですよね。
大丈夫と言えば言うほど本当は大丈夫じゃない、ということなのでしょうか。
冷淡な気持ちのフリをする
「別に興味ない」
「特に関係ない」
塞ぎ込んで 舌鋒絶頂へ
合図を奏でて PrrPrrPrr
ほら集まって夜行だ 鳴いていこう
踊 -Ado
この部分はその前フレーズを受けており、本音はあふれてくるけれど自らが強気になっており、自分の内面を隠して平気なふりをしているようです。
”舌鋒”は「相手の心に強く刺さる言い方」の意味があり、自分が内に抑え込んでいる感情を発散するために、気合を入れているようにも感じます。
なおこのフレーズに出てくる”PrrPrrPrr”は音楽的な要素であり、パーティーの雰囲気を盛り上げるために使われていますよ。
最高のパフォーマンス
半端なら K.O.
Woah 踊りだせ 踊りだせ 孤独は殺菌 満員御礼
Woah 痛みまで おシェアで 今宵も暗転パーティーだ
Woah またのお越しを きっと
Woah 次回までお元気で ここらでバイバイ Let go
踊 -Ado
最後のフレーズでは、ある程度自分の不満や悩みを消化できたようです。
痛みをみんなと分かち合い、それがたとえ建前であってもすっきりとしたのかもしれません。
"またのお越しを"や”次回までお元気で”と相手を気遣ったり再会を祈ったりしていつつも、一番最後には"Let go”と言っており、さよならにしよう、手放そうという言葉で終わっているのは、今なら一人で大丈夫だと思ったのかもしれませんね。
まとめ
今回はAdoの「踊」の歌詞の意味を徹底解釈しました。
「踊」は様々なシチュエーションが思い浮かぶ歌詞です。リアルな世界だったりネットの世界だったり…といろいろ当てはめることができそうですよね。いろいろな悩みがある中、シェアすることで少しは気が楽になり、何とか乗り越えられそう、でもそのシェアが時に傷口をさらに深めてしまうこともある、と言っているようでもあります。生きていく中では時に弾け、適度にガス抜きをすることも大切なのかもしれませんね。
歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。
これからもmusic.branchwithではAdo を追って行くのでぜひチェックしてみてください！
