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【YOASOBI / ハルジオン】の歌詞の意味を徹底解釈 |短編小説『それでも、ハッピーエンド』の世界を映した歌詞を紐解く!

編集: ひいらぎ最終更新: 2023/4/8

目次
ハルジオンという曲名の意味を考察
ハルジオンという歌詞の意味を徹底解釈
時が流れてた
追憶の日々
時間だけが流れている
見過ごしていた本当のこと
心を閉ざした
あの頃の私
もう一度前へ
一歩、進もう
まとめ

ハルジオンという曲名の意味を考察

「ハルジオン」という曲名は、失ったものを想い出す花「ハルジオン」になぞらえていると推測できます。

歌詞には大切な人との過去を振り返り、まだ一歩踏み出すことができない主人公の想いがつづられています。

またハルジオンの花言葉は「追想の愛」であるため、過去と現在をつなぐものとしてつけられたのではないでしょうか。

「ハルジオン」は橋爪駿輝さんの書き下ろし短編小説『それでも、ハッピーエンド』が原作となっています。もう一度会いたいという想いと思い出に縛られてはいけないという想いが深く伝わってくる歌詞は、まさしく「ハルジオン」の花言葉通り!こんな恋をしたことがある!と感じてしまう歌詞を紐解いていきましょう!

結衣

ハルジオンという歌詞の意味を徹底解釈

時が流れてた

過ぎてゆく時間の中
あなたを思い出す
物憂げに眺める画面に映った二人
笑っていた

ハルジオン -YOASOBI

過ぎ去ってしまう時間の中で、主人公は大切な人のことを思い出すことが多いようです。

ただ何気なく画面を眺めていたら、主人公と大切な人の映っている姿があり、その時は楽しそうに笑っていたんだな、と振り返っているのでしょう。

この時は幸せだったんだな、と感じたのかもしれません。

追憶の日々

知りたくないほど
知りすぎてくこと
ただ過ぎる日々に呑み込まれたの
それでもただもう一度だけ会いたくて

ハルジオン -YOASOBI

ここではどうして大切な人と別れてしまったのかが描かれているようです。

知りすぎてしまった不安や心配事、そして時間だけが過ぎていく日々に取り込まれてしまったことが原因だったんだろうと感じたのでしょう。

それでも、もう一度だけその人に会いたくて、思い続けているようです。

時間だけが流れている

あなたの言葉に頷き信じた私を
一人置き去りに時間は過ぎる
見えていたはずの
未来も指の隙間をすり抜けた
戻れない日々の欠片と
あなたの気配を
今でも探してしまうよ
まだあの日の二人に手を伸ばしてる

ハルジオン -YOASOBI

このフレーズは、大切な人が話してくれた言葉を信じていたのに信じ切れず、別れることにしてしまった、という事実が描かれているようです。

少しでも信じていた自分を振り返っているようでもあり、あの時のまま自分だけが取り残され、時間だけが流れていく、という感覚を持っているのでしょう。

いまだ大切な人との別れが切ないようです。

”見えていたはずの未来も指の隙間をすり抜けた”というフレーズからは、この人生の中で自分が進むべき方向が見えていたと思っていたのに、別れたことによって指の隙間からすり抜けてしまったということを表しているのではないでしょうか。

失ったものと、その人の気配を今でも探してしまうようであり、過去に戻ってあの日の自分たちに戻りたいという想いを表しているようです。

見過ごしていた本当のこと

境界線は自分で引いた
「現実は」って見ないフリをしていた
そんな私じゃ
見えない見えない
境界線の向こうに咲いた
鮮烈な花達も
本当は見えてたのに

ハルジオン -YOASOBI

”境界線は自分で引いた”というフレーズは、自分自身が自分の人生の枠組みを自ら決め、現実に目を向けていなかったことを表しているようです。

しかし本当は弱さや不安を感じているのでしょう。

そのため、”鮮烈な花達も本当は見えていたのに”という後悔があるようです。

いつまでもこの場所に立ち止まっていてはいけない、と感じたのではないでしょうか。

心を閉ざした

知らず知らずの内に
擦り減らした心の扉に鍵をかけたの
そこにはただ美しさの無い
私だけが残されていた

ハルジオン -YOASOBI

知らず知らずに傷ついていた自分を守るために、主人公は自分の心を鎖で閉じ込めてしまったのかもしれません。

ガラスの箱の中にいるような感覚があり、周りに美しさがあふれているのに、自分だけは美しさを感じることができなかったのでしょう。

何を見ても何を聞いても感じる「心」がなくなっていたのかもしれません。

あの頃の私

青過ぎる空に目の奥が染みた
あの日の景色に取りに帰るの
あなたが好きだと言ってくれた私を

ハルジオン -YOASOBI

このフレーズは立ち止まっていた自分に気が付き、一歩踏み出そうとしている主人公の姿が描かれているようです。

ふと空を見上げると、青過ぎる空に目の奥が染みる感覚があり、その色彩が過去のある日の景色に連れて行ったのでしょう。

大切な人が好きだと言ってくれた「自分」はどんな自分だったのだろう、と考え、その時の自分を思い出そうとしたのかもしれません。

今まで「楽しい」「キレイ」といった感覚がなかったのに、今はこの空の色がまぶしく感じる、と思ったようです。

もう一度前へ

誰にも見せずに
この手で隠した想いが
今も私の中で生きている
目を閉じてみれば
今も鮮やかに蘇る景色と
戻れない日々の欠片が
映し出したのは
蕾のまま閉じ込めた未来
もう一度描き出す

ハルジオン -YOASOBI

この歌詞は、過去に会った人、経験、または出来事についての想いを綴っているようです。

誰にも話したくない感情や思い出が、今も主人公の中に生きているようであり、、いつか過去の出来事をもう一度思い出して描き出し、未来へ進む勇気を取り戻したいという思いが表現されているのではないでしょうか。

別れたことをいつまでも引きずり、前に進めなかった主人公は、このままではいけないと感じたのかもしれません。

一歩、進もう

あの日のあなたの言葉と
美しい時間と
二人で過ごしたあの景色が
忘れてた想いと
失くしたはずの未来を繋いでいく
戻れない日々の続きを歩いていくんだ
これからも、あなたがいなくても
あの日の二人に手を振れば
確かに動き出した
未来へ

ハルジオン -YOASOBI

この歌詞は、過去の美しい思い出が未来に繋がっていくことを歌っているようです。

あの日のあなたの言葉や美しい時間、二人が過ごした景色は、忘れていた過去の想いや失くしていた未来を繋ぎ合わせるきっかけとなったと伝えているのでしょう。

戻れない過去の日々を思い出しながらもあの日の自分としっかりとお別れをすることで、未来へと歩みを進めることが出来ると伝えている気がします。

まとめ

今回はYOASOBIの「ハルジオン」の歌詞の意味を徹底解釈しました。

「ハルジオン」は、過ぎ去った時間や過ちと向き合い、失ったものを取り戻す想いを歌っているようです。

過去の思い出に縛られてしまい、自分自身に設けた境界線の向こうにある美しいものや未来を見逃してしまっていたと後悔したのでしょう。

歌詞の最後は、過去に縛られることなく未来を歩んでいこうという前向きな想いが表現されているようです。

歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。

これからもmusic.branchwithではYOASOBIを追って行くのでぜひチェックしてみてください!

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