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【Mrs. GREEN APPLE / Soranji】の歌詞の意味を徹底解釈 |大切な人に伝えたいことがシンプルに綴られている、映画『ラーゲリより愛を込めて』主題歌を紐解く!

執筆・監修: 抹茶編集: 天野結衣最終更新: 2023/7/7

目次
ラーゲリより愛を込めてってどんなドラマ?
Soranjiという曲名の意味を考察
Soranjiという歌詞の意味を徹底解釈
うまれてきた意味
歩んできた証
生き続ける勇気
いつかはきっと
想いが届くように
生き続けることの尊さ
人間だから
勇気をもって進もう
まとめ

ラーゲリより愛を込めてってどんなドラマ?

映画『ラーゲリより愛を込めて』は、第2次世界大戦後の1945年が舞台

約60万人の日本人がシベリアの強制収容所=ラーゲリに拘留され、残酷で絶望するような日々を送っていました。

そんな中生きる希望を捨てなかったのは山本幡男

仲間を励まし続け、仲間想いの行動と信念で多くの拘留者たちの心に希望の火を灯しました

一方で愛する夫を信じて待っているのが妻モジミと4人の子供たち。

彼女もまた、たった一人で子供を育て、夫の帰りを待っていました。

お互いに早く会いたい…と想いを募らせるものの、その願いとは裏腹に、山本の体は病魔に侵されてしまいます

果たして山本は妻に会えるのかー。

ラーゲリより届いた手紙とはー。

戦争映画ではない、愛の物語が始まります。

Soranjiという曲名の意味を考察

曲名の「Soranji」は「見えなくても言える」という意味の「諳んじる」から来ているようです。

映画の内容に沿った歌詞であり、手紙のような歌詞の中には生きたい、生きていてほしい、会いたい、などとてもシンプルな言葉が多く綴られており、遠く離れていてなかなか会うことができない、でも想いは通じ合っている…そんな意味合いもあるのではないでしょうか。

「Soranji」はシンプルな言葉が綴られた楽曲。その分想いが伝わってきて、とても切ない気持ちになるんです。大切な人に伝えたいことが詰まっている歌詞を紐解いていきましょう!

結衣

Soranjiという歌詞の意味を徹底解釈

うまれてきた意味

貴方に会いたくて
生まれてきたんだよ
今、伝えたいんだよ
私はただ
私はまだ…

Soranji -Mrs. GREEN APPLE

主人公は「貴方」に何かを伝えたいのでしょう。

ですが現状では伝えたいことが多すぎて、何をどうやって言葉にしたらよいのか、葛藤しているようでもあります。

”貴方に会いたくて 生まれてきたんだよ”というフレーズは、主人公が相手に対して強い思いを持っていることが伺えます。

歩んできた証

はじまりの朝が来る
宝物を探すけど
いつの間にか すぐそばにある事を
忘れて今日も浮かんでます
思い出は歩いてきた証だと
この傷が教えてくれる
当たり前に進んでゆく皆んなに
ついて行こうと頑張っています

Soranji -Mrs. GREEN APPLE

主人公は大切なものは実はすぐ近くにあるのに、そのことを忘れてしまっている自分がいる、と思っているようです。

過去の経験は自分の成長に欠かせないものであり、「一生懸命歩いてきた」という証でもあると考えたのでしょう。

どうしても過去を振り返ってしまうけれど、その過去があったからこそ今の自分がいるのだ、と思ったようです。

過去を振り返らずに前へ前へと進む仲間と一緒に、自分もまた頑張ってついていかなくては、と思ったのではないでしょうか。

生き続ける勇気

汚れながら泳ぐ生の中で
まあ よくぞここまで大事にして
抱えて来れましたね
まだ消えちゃいないよ
ちっちゃな希望を
何とか信じて、
信じて欲しい。
裏切りが続こうが
「大切」が壊れようと
何とか生きて、
生きて欲しい。

Soranji -Mrs. GREEN APPLE

主人公は苦難や困難と戦いながら、生き抜いてきたのでしょう。

生きるために経験したくないこともたくさんしてきて、絶望を感じたときもあったけれど、「生きたい」という想いだけで頑張って歩んできたようです。

絶望の中にも小さな希望は必ずあって、うまくいかなかったり悲しくなったりすることが多いけれど、その中でも「生きる」ということだけは忘れないでほしい、と伝えたいのではないでしょうか。

いつかはきっと

有り得ない程に
キリがない本当に
無駄がない程に
我らは尊い。
寂しさの甲斐は無い
雪もいつかは溶けるけど、
鳥の群れは明日へと飛び立つが
私は今日も小さくなってます

Soranji -Mrs. GREEN APPLE

”有り得ない程に キリがない本当に 無駄がない程に 我らは尊い。”というフレーズは、人間の存在そのものが非常に貴重であり、無駄なく尊い存在であることを表現しているのでしょう。

個々の人間には無限の可能性があり、とても尊いものなのだ、と感じているようです。

ですが現状を見てみると、季節は巡っているのに何も前に進んでいないのではないか、という不安もあるようです。

寂しさや孤独を感じることもあるけれど、それに向き合いながらなんとかして前に進まなくてはならないと感じているのではないでしょうか。

想いが届くように

ゆらり揺れながら
産声が聞こえる
繰り返してる春
大事にして語り継いでくれましたか?
まだ伝えてないよ
今日の分の「大好き」を
未来でも変わらず届けられますように
この世が終わるその日に
明日の予定を立てよう
そうやって生きて、
生きてみよう。

Soranji -Mrs. GREEN APPLE

このフレーズは、人生が繰り返される中で、新たな始まりや新しい命が生まれることを表現しているようです。

主人公は自分の人生や経験を大切にし、次の世代へと受け継いでほしいと思っているのでしょう。

また主人公はまだ伝えきれていない感謝や「大好き」という愛情を持っており、いつかその思いを届けられたなら、と思っているようです。

遠く離れていてなかなか会うことができない人に向けてメッセージを綴っているようでもあり、一日一日を自分自身や周囲の人々とのつながりを感じながら生きることが大切なのだと感じているのかもしれません。

生き続けることの尊さ

有り得ない程に
キリがない本当に
無駄がない程に
我らは尊い。
踏み締める大地に
重なるはアイロニー
有り得ない程に
キリがない本当に。
まだ消しちゃいけないよ
ちっちゃな希望を
迷わず信じて、
信じて欲しい。
暗闇が続こうと
貴方を探していたい
だから生きて、
生きてて欲しい。

Soranji -Mrs. GREEN APPLE

主人公は自分たちが立ちつくす大地という現実の中で、矛盾や皮肉が存在する、と思っているようです。

それでも人間は尊く無駄のない存在であり、その尊さに畏敬の念を抱いているのでしょう。

最後の部分のフレーズでは、小さな希望を信じ続けることの重要性が綴られているようであり、暗闇や困難が続いたとしても、生き続けたいと感じたようです。

人間だから

有り得ない程に
キリがない本当に
めくるめく世界に
膝を抱えていたり
誰しも何処かに
弱さがある様に
無駄がない程に
我らは尊い。

Soranji -Mrs. GREEN APPLE

ここでは、めまぐるしい世界の中で誰しもが悩みや弱さを抱えており、同時に無駄のない尊い存在でもあることが綴られているようです。

人間は複雑で弱い存在だけれどそれでもその中には尊さがあり、弱さを含めて素晴らしいのだ、と伝えたいのかもしれません。

勇気をもって進もう

一歩ずつでいいからさ
何気ない今日をただ
愛して欲しい。
ズタズタになった芯もほら
明日へと花を咲かすから
繋いで欲しい。

Soranji -Mrs. GREEN APPLE

普通の日々を大切にしてほしいと、大切な人に伝えているようです。

”ズタズタになった芯もほら 明日へと花を咲かすから 繋いで欲しい。”という部分では、主人公自らの経験から、困難や挫折を経験したとしても、明日に向かって再び花を咲かせる力を持っているんだよ、と伝えているのでしょう。

ごく普通の1日を過ごすということはとても幸せなことであり、一歩ずつゆっくりでもいいから進んでほしい、と思ったのではないでしょうか。

まとめ

今回はMrs. GREEN APPLEの「Soranji」の歌詞の意味を徹底解釈しました。

「Soranji」は日々の喜びや悲しみ、愛と絆の大切さが描かれているようです。

主人公は現実と理想、喜びと悲しみ、そして弱さと尊さが交錯する日々だけれど、一歩ずつ進んでいくことが大切であると考えているようです。

伝えたいことはたくさんある中で、辛く悲しいことがあってもどうか生き抜いてほしい、ということを一番に伝えたかったのではないでしょうか。

歌詞を聞いて、深く共感する人も多いのではないでしょうか。

これからもmusic.branchwithではMrs. GREEN APPLEを追って行くのでぜひチェックしてみてください!

この記事の監修者

抹茶

抹茶マッチャ

Macha

歌詞考察家

こんにちは、私の名前は抹茶です。24歳で、歌詞考察家として活動しています。音楽の背後にあるメッセージや詩の深い意味を解析し、それを人々と共有することに情熱を注いでいます。大学では文学を専攻し、特に現代音楽の詞の解釈に興味を持ちました。ブログやSNSでの活動を通じて、多くのファンと交流しています。

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